オーケストラ競演は好評につきツアーに拡大

昨年告知された本年11月のロンドンでのホークウインドとオーケストラの競演コンサートIN SEARCH OF UTOPIAですが、早々とソールドアウト。ホークスとオケというのは初の試みなので、関心は高いようです。
ギグのプロモーターであるMJRグループはツアーとして拡大、10月18日のリーズを皮切りにロンドンを2晩として、11月25日のバーミンガムまで計7日間の日程を発表しました。

こちらに掲載され予約を受付中。

結構大々的になってきましたので、この調子だとビデオ収録、その発売もありそうですね。

Tim Blake Noggi ‘Tar リリース

TIM BLAKE / Noggi’Tar
(ESOTERIC RECORDINGS – ECLEC 2613)

昨年予告されていたティム・ブレイクのリマスターシリーズの最新リリース。2012年にオフィシャルサイトでDL販売していた作品。CD化は初です。
ゲストの参加はなく、すべて一人で制作したアルバム。この時期はすでにホークウインドのレギュラーメンバーとなって、ショルダーシンセとテルミンを中心に演奏するスタイルになっていました。アルバムの楽曲も、ショルダーシンセによるバーチャルギター風リードを中心にした演奏で、一人バンドの風情。各曲とも全体に同じような音色で構成されているので、バラエティ感は薄いです。ボーカルとアコギは全く使用されていません。
曲想はメローなシンセミュージック。ドラムマシン風の軽めのリズムにシンセベース、シークエンスシンセとパッド系サウンドによるバッキングという構成。
ライナーはおなじみイアン・エイブラハムズによるブレイクへのインタビューをベースにしたもの。
2004年の交通事故で死にかけた際の話、作曲の時のインスピレーションの源など。アルバムのハイライトであるOn Contemplating The Soutern Crossはホークスの2011年のオージーツアーの移動中デザートで見た南十字星からインスパイヤされたとのこと。同年リリースされたホークウインドの「オンワード」にもSoutern Crossというタイトルで収録してされていますが、テイク違いです。

ROUNDHOUSEのLP盤、コンピEBS YEARSリリース

昨年リリースされたライブアルバムAT THE ROUNDHOUSEのLP盤は3月30日に1000枚限定リリースとの情報がCHERRY RED公式に掲載されました。
ボリュームは3枚組になるとのことで32ポンドと結構高くなりますね。LPなので、CDセットに付属していたポスターも大きくなるそうです。またCDリリース時の各誌のレビュー、ブロックのインタビュー記事も転載するそうです。

HAWKWIND / AT THE ROUNDHOUSE (
CHERRY RED – BREDT721)

アーカイブBOXシリーズ
今までにカリズマ期、RCA-ACTIVE期、GWR期と続いていたので、予想していた通りEBS期が2月28日にリリースとのこと。THE EMERGENCY BROADCAST YEARS 1994 – 1997として、

  • BUSINESS TRIP
  • ALIEN 4
  • LOVE IN SPACE Disc1
  • LOVE IN SPACE Disc2
  • DISTANT HORIZON

の5枚組です。
従来のシリーズ同様、ATOMHENGEのリマスターシリーズに含まれてきたボーナストラックなどは一切含まれないので、安く全体感を網羅したいというビギナーズ向け。今までも思っていたのですが、これ誰が買うんだろう、あまりコアでないファンの方かもしれません。DUさんなどに入荷するといつの間にか売り切れていますね。

HAWKWIND / THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM YERAS (ATOMHENGE – ATOMCD51044)

Tim Blake またまたアーカイブリリース


一通り出揃ったホークウインドのキーボードプレイヤー、ティム・ブレイクのソロアルバム群ですが、来年1月にまたもESOTERIC RECORDINGSからリリース決定。
アルバムはNOGGI TARという2012年に自身の公式サイトからダウンロード販売していた音源で、過去にCD化されたことはありません。2012年というとホークスでも活動していた時期、ホークスはONWARDをリリーした年です。現時点ではもっとも新しいアルバムとなります。
ホークスの活動はしていないので、今後は新作を期待したところ。

初のオーケストラ競演イベント発表

すでにオフィシャルサイトに告知されているように、来年2018年11月4日にロンドンの名門、パラディウムにおいてIN SEARCH OF UTOPIA – INFINITY AND BEYONDという一夜限りのイベントが実施されるとのこと。初のオーケストラとの競演で、タイトルも雄大に「ユートピアを求めて〜無限の彼方へ」となっています。
うーん。これは観たいですね。続報を待ちましょう。
(追記)
ステージは19時からとのこと。
チケット代は£49.9(7500円相当)から£37.8(5700円相当)までの4段階で設定されていました。先行予約が始まっているので、行ける方は予約してください。私は行けそうもないですね〜。

HAWKWIND新作は本年のラウンドハウス・ライブ

新作AT THE ROUNDHOUSEは2CD+DVDのクラムボックス仕様で12月8日リリース決定。
今年5月26日に行われたロンドン・ラウンドハウスでのギグの模様をフルに収めたもの。
CD2枚とDVDは同内容で以下のトラックリスト。近作2枚とオールドナンバーで構成されています。ベースのハズ・ウィートン、キーボード&ギターのマグナス・マーティン参加後初の映像作品だけに興味深いですが、何と言ってもあのラウンドハウスでの収録という点でもエポックメイキングな作品。アンコールではオープニングアクトを務めたフィル・キャンベルも飛び入り。上のカバーをクリックするとCHERRY RED RECORDSの公式ページにリンク。
PART 1
1. ASCENT
2. WE TOOK THE WRONG STEP
YEARS AGO
3. THE WATCHER
4. BORN TO GO
5. FIRST LANDING
6. YOU BETTER BELIEVE IT
7. EARTHBOUND
8. HAVE YOU SEEN THEM
9. VEGAN LUNCH

PART 2
1. STEPPENWOLF
2. DARKLANDS
3. MAGNU
4. GOLDEN VOID
5. SYNCHRONIZED BLUE
6. DEEP CAVERN
7. INTO THE WOODS
8. THE MACHINE
9. WELCOME
10. BRAINBOX POLLUTION
11. SILVER MACHINE

ニック・ターナー新作リリース ルドルフ、ハウス参加

Nik Turner Life In Space
NIK TURNER / LIFE IN SPACE (CLEOPATRA CLO0605) 2017

前作SPACE FUSION ODDYSSEY(2015)から2年、新作LIFE IN SPACEがリリースされました。ここ数年のソロ作同様、米CLEOPATRAからの発売で1CD版と500枚限定2LPという2種のフォーマット。
1曲目のEnd Of The Worldがクレパトのサイトでシングル曲としているので、のちにアナログEP盤がリリースされるかもしれません。

元UK-SUBSのニッキー・ギャラットとDIE KRUPPSのユルゲン・エングラーの起用は今作でも続いており、ニックの米国活動のパートナーHEDERSLEBENのメンバーとのユニットが軸となり、エングラーがプロデュースと一部の曲提供、演奏参加。そこにゲストでポール・ルドルフが1曲ギターで参加、サイモン・ハウスが数曲参加。
前作はOHMを中心とするユニットでしたのでテクニカルでハードエッジな印象でしたが、今回はHEDERSLEBENのサイケプログレ風味なスタイルになっています。

オープニングナンバーEnd Of The Worldはルドルフが唯一参加した曲ですが、ワウのかかったギターをバッキングで弾いてるだけで特に強い印象はありません。メランコリックなバラード曲でニックのリードボーカルも優しげな歌い方。HEDERSLEBENでも多用されているメロトロンのストリングス音にフルートが絡みます。
2曲目Why Are You?はハードなギターリフをメインにした演奏ですが、そこにメロトロンが乗り、サックスソロが展開。ニックのボーカルは歳のせいか、かなり抑えた印象。
続くBach To Earthはギャラット作。アコギにフルート、そしてハウスのバイオリンの主題演奏とアコースティックなナンバー。アコギの上でプレイされるバイオリンとフルートの絡みがとても美しい。ホークスでは見られない演奏ですが、この組み合わせはある意味、ありそうでなかったと思わせます。
4曲目Secrets Of The Galaxyはホークス風ハードロック、中間部ハウスのバイオリン、ニックのサックスと続きます。後半は電子音だけになっていく変な曲。エングラー作。
Universal Mindはミドルテンポで朗読風ボーカルとフルートを生かした曲。
インスト曲Approaching The Unknownは森の中にいるごとく鳥の鳴き声のSE、持続音が流れる中ギターリフとタイコのリズムが続きます。
As You Wereもノイズや各種SEが流れる中、スローテンポで始まったリズムがギターのコード演奏とともにテンポアップ。ニックはサックスのアドリブ。
ラストはお馴染みMaster Of The Universe。イントロのギターリフにハウスのバイオリンが乗ってくるあたり嬉しい。最初のコーラスが終わた後の中間部はニックのサックスソロ。Aメロが復活するときはハウスのバイオリンも入ってきて終了。もうちょっと長くやってもいいかなと思いました。
おそらく今回もクレパト側でアーティストのマネージメントをしたものと思われます。
現在もUKやEUで来日時のユニットによるギグを行なっています。アルバムプロモーションツアーは10月15日から11月一杯かけて全米で行われる予定。その際はHEDERSLEBENのメンバーがバックになることでしょう。

先日ホークスの公式サイトのアナウンスで、ニックが活動の際Hawkwindの名称を使えないようにという訴えが、最終的に勝訴したと伝えていました。まだ決着していなかったのかと思いましたが、ニック本人の意思とは関係なく、ギグの主催者は使用したがるので仕方ないかもしれません。でもニックのステージやこうした作品を聴くと、そんなことはどうでもいいようにも思えます。

ティム・ブレイク 初期2枚国内盤リリース

70年代EGGよりリリースした初期2作品が、ESOTERIC RECORDINGSのマスター経由でワサビ・レコードより発売されました。ESOTERICはジュエルケースでしたが国内盤は紙ジャケでEGGのLP盤を模しています。NEW JERUSALEMはスリーブの口が向かって右ではなく上となっているのも再現。帯付き、解説付き。高品質フォーマットBLUE-SPEC CD。
内容はESOTERICの2枚と同じ(CHERRY RED RECORDSのライセンスと記載あり)。レビューはこちら
上の写真に映っている小さなジャケは、ワサビ・レコードが今回の発売に伴い2枚同時購入特典で用意した8cmシングルCD。アナログ時代の日本仕様シングルをイメージしたデザイン。当時日本ではシングル盤のリリースはされませんでしたが、もし発売されていたらこんな感じになったのでは、というもの。シングルの中身は、クリスタル・マシーン収録の6曲目「永遠の合成」。シングルバージョンではなくアルバムバージョンを収録しているので、シングルCDとはいえ15分です。

<2017年9月12日追記>
ところで、ブレイク先生ですが、ホークス参加はしばらくしていませんが、今後帯同することは難しいようです。ブレイク先生はフランスに住んでいますが、イギリスがEU離脱することになったので、お金の面で面倒になるとのこと。ですので、今後よほどのことがない限りホークスのパーマネントメンバーにはならないようですね。

ティム・ブレイク caldea music II


ESOTERIC RECORDINGSによる、ティム・ブレイクのソロ作品群のリマスター再発はこれで最後となります。今作は2002年にリリースされたアルバムで、フランスとスペインの国境にまたがる高原の小国アンドラにあるスパ施設カルデアに委託されたアンビエントなヒーリングミュージック。

Neuronium / caldea music
Neuronium / caldea music(2000)
タイトルに2とついているのは、1にあたる作品が2000年にリリースされているため。スペインのエレクトロニクスミュージックの大御所ニューロニウム NeuroniumのCALDEA MUSICがそれ。もともとタンジェリンなどに通じる瞑想的でスペーシーな作風のバンドですので、ブレイク共々、コンセプトに合致しています。アンドラを挟む2つの国、スペイン、フランスのシンセサイザーミュージックの適任者にカルデアのテーマミュージックを依頼したということですね。2作品とも、当時はスペインのSynergy Recordsからリリースされました。しかしすぐに廃盤となり入手困難でした。
caldea music II オリジナル盤
Synergy Records SRCD 55303(2002)

依頼されるまでは、カルデアのことを知らなかったそうですが、実際に現地に赴きスパを体験することで、施設のもたらす効果に大変感銘したとのこと。その上で作品が制作されたそうです。このようなコンセプトのため、ブレイクの他作品に比べアンビエントな要素が強く、瞑想的な淡々とした曲調が多いですが、S.ヒレッジバンドのギタリスト、クリスチャン・ブーレがグリッサンドギターで、他バグパイプ&フルート奏者の参加により音色は従来通り多彩。耳あたり良い心地よいサウンドで満たされています。当然デジタル機材も使用しているのですが、クレジットにはあえてEMSシンセと記載するのは、こだわりですね。
オープニングはアルバムのテーマ曲という感じのナンバー Caldea。朗々としたテーマをシンフォニックに盛り上げます。
2曲目Floating、軽やかなシークエンスと乱舞する電子音が流れる中、ロングトーンのグリッサンドギター、シンセソロがゆったり演奏されるヒーリング然としたもの。
ハイライトは6曲目Jacuzzi Surfing、シュルツェさながらの反復シンセが突き進む中、ブレイク特有のファズギタートーンのシンセソロが続きます。終曲は幽玄なフルートの調べにより、オープニング曲のテーマが繰り返されます。ドラムスが入りミドルテンポで雄大なテーマが伸びやかなシンセソロで唄われます。

  • 8月には初期2枚が国内盤発売 →発売日9月6日に変更
  • なお今回のブレイク作品リマスター群の初期の2作品「クリスタル・マシーン」「ニュー・イェルサレム」がワサビレコードより8/23国内盤リリースされます。紙ジャケ、BlueSpecCD、2枚同時購入で特製8cmCD「永遠の合成」が特典。<8/27update 発売は9/6に延期されました) 詳細はこちらhttp://www.airmailrecordings.com/wasabi/wsbac058_9.html

    「永遠の合成」Synthese Intemporelleは「クリスタル・マシーン」のB面に収録されているトラックですが、アルバムが78年にスペインでリリースされた際、スペインでシングルカットされ、EPの両面に分けられました。このシングルバージョンは今回のリマスター「クリスタル・マシーン」にボーナストラックとして収録されていますので、よほどのコレクターでない限りこの特典は重要ではないですね。
    Tim Blake Wasabi Records Flyer

    スプリングツアーの様子

    今年の春ツアーは29日の千秋楽を迎えています。過密ツアーは終了し、6月にフランス、7月に本国のフェス参加の予定。今回のツアーはニューアルバムのリリースに伴ったもので、5/11から29までの18日間で16回のギグがあり、26日のロンドン、ラウンドハウスがハイライト。ツアーの様子はオーディエンスショットがたくさんYoutubeに上がっています。

    今回のセトリを見ると新作からの選曲を中心に、70年代の曲も多いです。

    今回の特別企画アンプラグド アコースティック・セット
    Quark, Strangeness and Charm
    Age of the Micro Man
    The Watcher
    Get Yourself Together
    Ascent
    We Took the Wrong Step Years Ago

    メイン・セット
    Earth Calling
    Born to Go
    You’d Better Believe It
    Have You Seen Them
    Vegan Lunch
    Steppenwolf
    Darkland
    Magnu
    The Golden Void
    Synchronised Blue
    Into The Woods
    The Machine
    Welcome to the Future

    17日のケントでのステージはプロショットが上がっています。今回から参加しているマグナスのフルネームが判明Magnus Martinとのこと。
    ステージシモテから順に、そのマーティン(key/g)、ディブス(Vo/SE)、チャドウィック(Dr/Vo)、ウィートン(b)、ブロック(g/vo)という今回のレギュラーメンバー。

    以降はオーディエンスショット。
    ラウンドハウスはサポートアクトにフィル・キャンベルのバンドが参加、こちらはホークスのアンコールにフィルが飛び入りしたブレインボックス・ポリューション&シルバー・マシーン。

    こちらは2日のブリストル。メインセットの前半、You’d Better Believe It、新作からHave Youe Seen Them?。サックスにマイケル・ソスナ(Michael Sosna)というプレーヤーが参加。久しぶりのサックス入りホークス、やっぱりいいなぁ。