Hawkwind ニューアルバムINTO THE WOODS全英34位確定

今週の全英Official Chartsが発表されました。
ホークウインドの新作INTO THE WOODSは34位と、前作に続きまたまた健闘しています。内容の良さに比較して、地味なジャケットのため案じていましたが、がんばりました。
ロック&メタルアルバム部門では堂々の2位となっています。

Officiak Charts アルバム部門
Rock & Metalアルバム部門

トップ40入りは前作29位に続き、82年のCHOOSE YOUR MASQUES(29位)以来の出来事ですが、今作も日本ではほとんど知られず、メジャーリリースもないという状況です。

タワレコでINTO THE WOODSを見る

ニューアルバム週間チャート初登場24位・公式ビデオリリース/アンプラグドも

いよいよ明日から怒濤の全英ツアー開始のホークウインドですが、最新アルバムINTO THE WOODSが全英オフィシャルチャートの5/5-のアルバム部門週間チャートで初登場24位に入りましたが、暫定ランキングで今現在は圏外、週末にランキングが確定します。ちなみに昨年、前作は初登場18位でした。

ツアーに向けて昨日公式サイトMISSION CONTROLからニューアルバムINTO THE WOODS収録曲Have You Seen Them?の公式ビデオがリリースされたとのアナウンスがありました。アルバムの前半のハイライトの7分に渡る曲で、尺はそのまま最近のステージショットとレコーディングスタジオ、CG、森のロケ画像などを組み合わせています。
メロディアスな前半の歌唱部分、後半の反復演奏で電子音を絡めて盛り上がるところがホークスらしいナンバーです。

Themというのはアルバムのテーマの一部である森の妖精を指していることが分かります。またこの動画をみるとリードボーカルはチャドウィックようですね。ディブスも歌っているとアルバムにはクレジットがありますので、二人で歌いつつメインはチャドウィックという感じですね。
その点でアルバムをみると、ディブスの関与がかなり減っていると思われます。

続いてこちらも最近のステージショット。アンプラグドです。最近の曲もやってますが、アンプラグドだとカルバートのテイストが濃いHAWKLORDS期の曲がフィットしやすいですね。
今回のツアー告知では、スペシャル・アピアランスHAWKWIND UNPLUGGEDと記載しており、セトリにこのコーナーが加えられています。

ハズ・ウィートンもアコースティック・ベースに持ち替えています。右のギターは新作にゲストとして参加したマグナスと記載されています。ソロプレイも披露しており、達者なプレイヤーのようです。アルバムではキーボードもプレイしているし、このままレギュラーメンバーになるかもしれません。

明日から始まるINTO THE WOODS ツアーのフライヤー UNPLUGGEDのコーナーがあることをアピールしています

タワレコでINTO THE WOODSを見る

INTO THE WOODS CD版レビュー

Hawkwind / INTO THE WOODS CD cover
CHERRY RED RECORDS CDBRED700
なぜかCDよりもアナログ盤の入荷が早かったホークウインドの最新作INTO THE WOODS、いよいよCDも国内に入荷しました。LPと同じくタワレコで入手しました。内容は先日紹介しましたアナログ盤と同じです。
カバーは前作THE MACHINE STOPSと同じデジパック仕様です。いつものパターンですと、初期限定でデジパックがリリースされ、その後ジュエルケース版が通常版として発売されるという流れですが、前作は今のところデジパックしかない状況です。
CD版のブックレットには歌詞が掲載。LP版にはなかったイラストが載っています。カバーの内側はLPカバーの内側と同じイラスト。
Hawkwind / INTO THE WOODS
デジパックの内側とブックレット

内容はアナログ版でレビューしたように前作にも増してアグレッシブな作品ですが、このジャケの印象が地味すぎるので注目されにくいかもしれません。
Hawkwind / INTO THE WOODS
テーマとなっている森に棲む妖精が描かれ裏カバー

なおホークスは3月から散発的にステージを行なっていましたが、このアルバムの本格プロモーションツアーが11日から開始されます。16回のギグを5月中に全英で一気に行うハードロードです。
Hawkwind Roundhouse Flyer 2017
45年ぶりに出演するラウンドハウスのフライヤー INTO THE WOODS のカバーの妖精
ハイライトは26日、72年にあのグリージィートラッカーズパーティが実施された名門ラウンドハウスに出演です!サポートアクトはMOTERHEADのフィル・キャンベルのバンドPhil Campbell and the Bastard Sons。
タワレコでINTO THE WOODSを見る

ホークウインド2017年最新スタジオアルバム INTO THE WOODS 最速レビュー

公式では5月5日発売予定とされていますが、このところCHERRY RED RECORDSのリリースは、発売予定日よりも早く日本に入荷するので、前作の入荷が早かったタワレコでチェックしていたところ、早くも先週に最新作INTO THE WOODSのアナログ盤のみ入荷しました。23日現在、CDはまだ入荷していないとのことでした。

2枚組LPレコードのカバー CHERRY RED RECORDS BREDD700

それにしても早いです、英国内の出荷より輸出分の出荷を優先しているとしか思えません。
今作は、CD1枚とLP2枚組の2バージョンというシンプルなリリース形態です。

まずクレジットを見ると参加メンバーに変化があり、なんとナイル・ホーンの名前がありません。今年の3月、4月のステージの様子がYoutubeに上がっていますが、ナイルは不参加の模様。以下メンバークレジットです。
Dave Brock Vo/Gt/Key/Syn/Theremin
Haz Wheaton B/Key
Richard Chadwick Dr/Perc/Vo
Mr Dibs Vo/Key/Syn
Magnus Key/Gt
Big Bill Barry Fiddle

Mrディブスは、ボーカル2曲、キーボードで2曲という、控えめな参加となっていますが、ステージにも参加しています。
キーボードのマグナスという人の詳細は不明、THE ENIDやS.ハケットバンドに在籍していたニック・マグナスという線も(ソロアルバムがESOTERICからリリースされている)考えましたが、多分違います。
Youtubeに上がっている映像を見ると、若手のキーボードプレイヤーがナイル・ホーンに代わってステージに上がり、ギターも弾いているので、それがこのマグナスという人の可能性が濃厚。この人とフィドル(バイオリン)プレーヤーがゲストっぽい感じですが、今後パーマネントなメンバーになるのか、いずれ判明するかと思います。

見開きカバーの内側

クレジットには、マシーン・ストップスの続編的なものと記載されているこのアルバム、上記の参加メンバーの基本ユニットであるブロック/ウィートン/チャドウィックのトリオが核になったシンプルなロックバンドとしてのソリッドな演奏が最大の特長。
前作までの緻密な音作りや効果音を含む印象的な情景描写は、今となってはホーンの果たす所が大きかったと思われます。
新加入のベーシスト、ハズ・ウィートンの繰り出すフレーズと強いドライブ感が本国のファンには好感を持って受けいられていますが、そのウィートンのスタイルが今作の肝となっています。当然ホークスのお家芸である乱れ飛ぶ電子音やプログレっぽいパッド音も使用されていますが、それらの印象が弱くなるほど、パワフルでソリッド感のある演奏が全体を支配しています。ウィートンのプレイが結果ブロックを刺激したとも考えられます。
年々、多くの伝説的プレイヤーが亡くなっていく昨今、ブロックやニックについても、いつそんな時がきてもおかしくない年齢ですが、この最新作はデイヴ・ブロックの堂に入ったロッカーとしてのアグレッシブな姿勢が力強く示されている力作で、世界中のファンにとってまた嬉しいプレゼントになると思います。

オープニングは、前作の最後に現れた悲哀感のある印象的なパッセージに似たアコピの演奏から始まり、アルバムコンセプトが前作の続編であることを告げます。14秒ほどで突如ミドルテンポの重い5拍子リフが開始。1分強の長いイントロでウィートンのベースの牽引力を感じさせます。リードボーカル、一瞬これ誰?と思いますが、すぐにブロックだと気がつき、エフェクトを通した濁声でハード感を増長しています。緑の森の奥から手招きをするおどろおどろしい森の精を演出しています。中間部のワウをかけたブロックのギターソロもかなり荒々しい。
前作THE MACHINE STOPSの原作には続編はありませんので、今作はホークスの解釈による続編ということになります。アルバムカバーは森の中のストーンサークル、ジャケ内側には緑に覆われた都市の情景が広がっています。前作のエンドでテクノロジーの崩壊を経た世界がその後、自然力によって緑に覆い尽くされ、そこには人間を超越した自然のスピリッツが支配する世界となった、というようなストーリーかと思います。
6分過ぎでオープニングトラックはフェードアウト、続いてスローテンポの寂寞感のあるバラードCottage In The Woods、引き続きブロックのペンによる曲、森の中のコテージに囚われた人間が歌われます。3分ちょっとで、続くインストThe Woodpecker、チャドウィックによるキツツキをまねた効果音が印象的。そしてブロック/ウィートン/ディブス/チャドウィック共作のHave You Seen Them? ボーカルはチャドウィックとディブス、曲調が少し明るくなり高めの声域を生かした流れるようなコーラス、しかしリズムは重く引きずり、ハードリフが続きます。ミドルテンポながらホークスらしく反復に電子音、コーラスが戻り不意に終了、7分強。
アナログ盤ではここでA面終了。
しかし入荷の関係とは言え、新作をアナログ盤から聴くっていうのは、実に久しぶりな体験です。このレコードを裏返すという作業がまた次はどんな曲が?ワクワクします。CDだと一気に聴ける良さがありますが、この面を裏返す時の感覚はやはりいいものです。

Ascentはストリングスのパッド系サウンドをバックにブロックがスローに歌い上げます。アコギがバックで奏でられ美しい肌触り、ここでもベースは骨太く演奏されスローながら締まった印象。最後アコギだけになり終了。続いて上昇シンセ音に導かれたメロディアスなナンバーSpace Ship Blues。シルバー・マシーンのレプリカソングのような歌詞で、バンジョーやバイオリンがフォークロックさながら楽しく演奏されていきます。クロスフェードする形で次曲The Windの森の中の効果音が入ってきます。ブロックの朗読。多彩なパーカッション群、森の動物、鳥類の声、中間から反復リフ、リズムだけが残り、次第にフェードアウト。

C面に移り、いきなり元気よくハイテンポなVegan Lunch。ベジタリアンなランチをブロックがノリ良く歌う曲、中間部の流れるような間奏が美しい。4拍子ながらシンコペを使ったリフと流れるような進行部分との対比が楽しいトラック。続いてシンセの高速アルペジオの上でブルースが展開するMagic Scenes。泣きの強い曲ですがストリングスに頼らず、ギター中心に盛り上げています。シンセアルペジオが残り、その後アコギのアルペジオが主役となり泣きのコード進行が続くDark Land。ここでもパッド音は脇役で主体はギター。

D面は木の精を歌ったWood Nymph、流麗なAメロに対して、Bメロは重々しいリフ。ブロックらしい展開。森の効果音にディブスのつぶやき、Deep Cavernというタイトル通り、暗い森の洞窟を思わせます。
エンディングはハイテンポで疾走、その名もMagic Mashrooms。3ピースの演奏とオルガンによるタイトな演奏。中盤のリフがDuglas In The Jungleを思い起こせます。しかしブロックさん、今回は弾きまくってます。
最後ディストーションギターがかぶって終了、歓声が入ってきてライブ風演出。長めでシリアスに攻め立てた曲ですが、拍子抜けする効果音が。これはアルバムを聴いてみてください。

白の穴開きスリーブ ビニールは最近定番の180g仕様

専任のキーボディストがいないこともあるかと思いますが、トリオの演奏が主役となり、ブロックがギターに徹したことで、このアグレッシブさが出たと思います。前作はアレンジや音色の多彩さが特長的で、今回はタイトでストイック、ロックバンドらしい印象で、好みによって評価が分かれそうです。
まぁでも、個人的にはブレイクさんには戻ってきてもらい、冷ややかなストリングスと派手な電子音はつけてもらいたいですが。
カバーは内容のパワフルさに対して地味で落ち着いてますので、マッチングは良くないです。近作を手がけるマーティンM作です。
アナログ盤とCD盤は同内容みたいです。CDも入手しましたらレポートします。

HAWKWIND / INTO THE WOODS
CHERRY RED RECORDS / BREDD700
Produced by BROCKWORLD
Engineer : DAVE BROCK

SIDE 1
1. INTO THE WOODS -Brock
2. COTTAGE IN THE WOODS -Brock
3. THE WOODPECKER -Brock/Chadwick
4. HAVE YOU SEEN THEM? -Brock/Wheaton/Chadwick/Darbychire

SIDE 2
1. ASCENT -Brock
2. SPACE SHIP BLUES -Brock/Wheaton/Chadwick
3. THE WIND -Brock/Chadwick/Wheaton

SIDE 3
1. VEGAN LUNCH -Brock
2. MAGIC SCENES -Brock/Chadwick/Wheaton
3. DARKLAND -Darbychire

SIDE 4
1. WOOD NYMPH -Brock/Wheaton/Chadwick
2. DEEP CAVERN -Darbychire
3. MAGIC MUSHROOMS -Brock/Wheaton/Chadwick
タワレコでINTO THE WOODSを見る