カリズマ&RCA時代のコンピ

英CHERRY RED RECORDSのAtomhengeレーベルからのホークス再発リリースは、版権があるものについては出揃っており、もう目新しいものは無さそうですが、その中でCHARISMA RECORDS時代の4枚、RCA時代の3枚、それぞれをひとまとめにして、紙ボックスにしたコンピが今月末にリリースされるとのこと。
The Charisma Years 1976-1979
・ASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC
・QUARK STRANGENESS & CHARM
・HAWKLORDS名義の25 YEARS ON
・PXR5HAWKWIND-Charisma-Years

The RCA Active Years 1981-1982
・SONIC ATTACK
・CHURCH OF HAWKWIND
・CHOOSE YOUR MASQUESHAWKWIND-RCA-Years
内容的にはすでにリリースされた各アルバムと同じもののようです。Atomhengeからの最初のリリースでは、多くのアルバムはデモや未発表曲など収録されたボーナスディスクとの2枚組でしたが、今回のコンピセットではボーナスディスクは含まれません。あくまでレーベル単位を俯瞰するようなセットということですね。おまけで小ささなポスターがつくようです。

Atomehegeからのアーカイブ音源新作~80年代のイキのいいホークスを堪能

ホークスのアーカイブ音源を高品質リマスターで続々とリリースしてくれる、CHERRYRED RECORDS のATOMHENGEレーベルからの最新リリースは、Coded Languages – Live At Hammersmith Odeon November 1982。本国では今週から出荷開始されています。HAWKWIND Coded low.jpg
伝説的な82年11月のハマースミスのテイクで、当時のホークスとしては異例の24トラックレコーディングで、音質の良いライブ音源として有名。最初にまとまってリリースされたのは、99年VOICEPRINTからの2CDセットでした。その際のレビューはこちら。今回のATOMEHENGE版のトラックリストは以下。
DISC1
Warrior On The Edge Of Time / Choose Your Masks
Coded Languages
Magnu / Dust Of Time
Waiting For Tomorrow
Angels Of Death
Ghost Dance
Steppenwolf
DISC2
Psychedelic Warlords
Social Alliance
Utopia / Arrival In Utopia
Solitary Mind Games
Sonic Attack
Dream Worker
Brainstorm
VOICEPRINT版と微妙に収録曲が異なりますね。
ちなみにこの日のセットリストは以下とされています。
Warrior On The Edge Of Time
Scan
Outer Limits
Choose Your Masks
Coded Languages
Magnu
Dust Of Time
Waiting For Tomorrow
Angels Of Death
Ghost Dance
Steppenwolf
Psychedelic Warlords
Social Alliance
Utopia
Arrival In Utopia
Solitary Mind Games
Sonic Attack
Dream Worker
Brainstorm
Starflight
Ejection
Shot Down In The Night
Master Of The Universe
こうしてみると、VP版とAH版、それぞれで完全ではないということで、全部を網羅するには双方必要ということに。。。
なぜAH版で完全版にしてくれないんでしょうね。
今までのAHの丁寧に編纂する方針と異なるようなリリースですね。
今回注目点は実はオープニング曲だったムアコックの朗読 Warriors On The Edge Of TimeとChoose Your Masques のつなぎ、そして初出のGhost DanceとSteppenwolfです。
いずれにしても、ファンなら迷わずゲットな、80年代前半の「イキのいいホークス」がもっとも楽しめるライブアルバムですね。デイヴのマシンガンギター&ニックのサックス炸裂のテンポアップMagnuやAngels Of Deathなど強烈にカッコイイです。
デイヴとニックの仲がまだ良かった頃で、今となっては感慨深いです。

THE AGENTS OF CHAOS 再発

agents.jpgデイヴ・ブロックのソロ作第2弾は88年にリリースされた THE AGENTS OF CHAOS というアルバム。前作同様、当時ホークスのアルバムをリリースしていた FLICKNIFE からの発表で、デイヴは制作のパートナーにクラム(正式名:ジュリアン・クライミンズ)というキーボード・プレイヤーを迎えアルバムを制作。DAVE BROCK AND THE AGENTS OF CHAOS という名義としました。
前作に比べ楽曲のバリエーションが増え多彩になっています。従来からのドスの効いたリフにのせたデイヴのボーカル、インダストリアル系に通じる音色のインスト曲などが収録されていますが、当時UKのメタルチャートで3位、インディチャートで20位と前作以上に評価されました。
デイヴはクラムと共に THE AGENTS OF CHAOS 名義でツアーを実施します。ツアーバンドのメンバーはホークス周辺バンドの TUBILAH DOG の面々でした。のちにホークスの加入することになるジェリー・リチャーズが在籍。ツアーではアルバムの曲は演奏されず、何のことはなくホークウィンド&ホークローズナンバーを演奏していました。結構はっちゃけてるというか、パンキッシュで元気のあるアレンジとプレイでした。88〜89年にホークスと平行して12回もギグが行われたので、デイヴは結構楽しんでいたようです。

今回のリリースではボートラ2曲が最後に追加されています。
1. Hi Tech Cities
2. A Day
3. In The Office
4. Hades Deep
5. Words Of A Song
6. Heads
7. Nocturne
8. Wastelands Of Sleep
9. Empty Dreams
10. Into The Realms
11. Mountain In The Sky
12. The Damage Of Life
13. Riding The Range
The Damage Of Life は既出曲ですが、テイクとしては初めて登場するものかもしれません。
ATOMHENGE 2011年6月リリース予定。Amazonで確認する。

デイヴ・ブロック1stソロ再発情報

earthed to the ground .jpg4月のATOMHENGE再発ですが、D.ブロックの1stソロアルバム、EARTHED TO THE GROUND がリリース予定です。
元は
84年にFLICKNIIFE レーベルからリリースされたLPです。以降、同じく FLICKNIFE より89年に2ndアルバムとカップリングで初CD化。その後、HAWK RECORDS (VOICEPRINT) から、カップリングにボーナス追加でCD再発。この時は2枚組CDでした。今回の再々発ではカップリングとはせず1枚CDでのリリース、前回のボーナストラックの一部が追加されています。主に7インチEPでリリースされたトラックです。
すべて既出トラックですので、目新しさはありません。コアなファンの方は既発のいずかのエディションを入手されているかと思いますが、新しいファンの方、エレクトロ、トランス、テクノ、アナログシンセなどが好みの方にはおすすめ。当時英インディチャートで20位と、マニア受けしました。ほとんどアナログシンセとシーケンサー、ドラムマシンによる宅録ですがインストオンリーではなく、デイヴが歌っている歌ものが多いという点がポイント。またギターもかぶせていますので、音的には単調ではありません。反復フレーズのシンセサウンドの嵐の中、やはりリピート的なメロディーを歌うというスタイルですが、結構カッコいいです。
でも、今回はこのLPリリース時のジャケになるんでしょうね、これで相当損していると思うのですが。。

トラックリストは以下です。
01. Earthed To Ground
02. Assassination
03. Green Finned Demon
04. Spirits
05. Sweet Obsession
06. Oscillations
07. Machine Dream
08. Now Is The Winter Of Our Discontent
09. On The Case
10. Zones
11. Processed
同題シングルより
12. Social Alliance
13. Raping Robots In The Street
同題シングルより
14. Wired Up For Sound
ホークスのレアテイク集 FRIENDS & RELATIONS VOL3 に収録されたテイク
Amazonで確認する。

WHDエンタテインメント ATOMHENGEリリース第2弾速報

 WHDエンタの紙ジャケHQCD、ATOMHENGEレーベルの第2弾リリースは8月25日の予定。今回のラインナップは以下です。
CHURCH OF HAWKWIND IECP10232 ¥3,150 ※ブックレット再現
SONIC ATTACK IECP20202 ¥3,990 ※2CD
XENON CODEX IECP10233 ¥2,835
ALIEN4 IECP10234 ¥2,835
 本家の ATOMHENGE はペースが遅くなって、9月に SPACE BANDITS リリースの情報しかありませんが、日本はこの夏、東芝EMIの今月発売のUA紙ジャケシリーズと合わせて大量リリースです。
 なおDUさんの BLOOD OF THE EARTH 2CD 国内仕様(輸入盤に帯+解説付)は、原盤自体のリリースが遅れていることもあって、7月28日に延期されています。2LP版はリリースされていますが、この2CD版はいまだにリリースされていません。
 1CD版を聴いた印象で少し気になったことがあります。プロデュースやミックスがバンドによって行われていますが、全体的にメリハリ感が弱いような気がします。低域から高域まで鳴っているのですが、個々の楽器や声の「立ち」が弱い感じがします。2CD版で改善されないかとちょっと期待しています。

次の再発は CHURCH OF HAWKWIND

ATOMHENGE のニュースレターによると、次の再発リリースは CHURCH OF HAWKWIND(オリジナル・リリースは82年)。元収録に加えて、やはりデモテイク、アウトテイクが含まれています。
church of hawkwind griffin.jpgボーナストラックは以下。
Angel Voices (extended version)
Harvey’s Sequence
Fall of Earth City (Alternate version)
Water Music (Light Specific Data)
Looking in the Future / Virgin of the World
発売は4月下旬とのことです。
ジャケット画像は GRIFFIN 盤。

ATOMHENGE 状況

 ATOMHENGE からの再発リリース ALIEN4、SONIC ATTACK はすでにメーカーから出荷されています。後者はアルバム+ボーナストラックCDの2枚組。シングルリリースのトラックの他、ロックフィールド・スタジオでの初期デモなどが含まれています。続々とリリースの続く ATOMHENGE ですが、関連情報を。
 1年ほど前の情報になりますが、昨年のイギリスの RECORD COLLECTOR 3月号はホークス特集でした。昨年の夏に40周年を迎えるホークスと ATOMHENGE レーベルの過去作品リリース記念で組まれた企画です。
 その中に ESOTERIC RECORDINGS のマネージャー、マーク・パウエル氏へのインタビュー記事が掲載されていました。ホークスの過去作品のリリース権獲得についての経緯や「絶対絶命」リリースの示唆が興味深いので紹介します。
 長らくホークスのマネージャー(1997年まで)だったダグ・スミスが、過去作品のレコーディングに参加したメンバー達に再リリースについての交渉を続けていたこと。再発承諾とそれに伴う印税交渉、またパウエルはそれらの版権を保有しているレーベルとの交渉を続け、2008年7月にすべての交渉を成立させたとのことです。
rc_20903.jpg
 確保したマルチトラックマスターテープは約140本にも及ぶそうです。アルバム本編以外にアウトテイクスも含まれている。それらをすかさずマルチトラックのまま、デジタル化したそうです。磁気テープの酸化はマスターの音質そのものを劣化させるので、ハードディスクに移す作業を優先し、数ヶ月かけてデジタル化したそうです。
 過去 VIRGIN からリリースされた CHARISMA 期のアルバムCDは、マスターから1度コピーされた子マスターテープから作られたもので、音質はあまり良くない。今回のリリースは正真正銘のマスターからの制作ということです。
 EMIが版権を保有している UA 期の音源に関しても、交渉中とのこと。「絶対絶命」のマスターがなくなっているという噂があるがまったくのデマで、マスターは見たことがあると語っています。ただしインタビューの内容が微妙で、パウエル氏はUA時代のアルバム全般に関しての話としているので、「絶対絶命」そのもののマスターに関しては、いまひとつ明確でないように感じました。
 以前紹介したこともありますが、直接ホークスのマネジメントのスタッフに聞いた話で、「絶対絶命」の版権はバンドにあり、EMIはそのためリリースできないとの話を聞いています。版権がバンドにありながら、マスターがEMIにあるとは考えにくいのですが、はっきりしません。そもそもブロックさんがマスターを保有しているならば、かつて自主リリースした DOJO 盤は、わざわざLP盤起こしせずにマスターを使ったと思いますし。
 ちなみに GRIFFIN 盤は当時USA盤をリリースしたATCOレーベルのマスターを使用していますが、これはオリジナルのマスターから1回コピーされた子マスターです。ボックスにも明記されている上、ファンが GRIFFIN レーベルのマネージャーに確認をとっていますので、間違いありません。GRIFFIN 盤は、(アンオフィシャルの ROCK FEVER 盤は問題外)DOJO 盤よりも音質は良いのですが、やはりUK本国LP盤で聴けるクオリティをCDで実現するには、本マスターテープからのデジタルマスタリングが期待されます。
 本当にマスターテープ、、残っているんでしょうか。ファンの間でも、時々議論されていますが、はっきりした回答は出ておりません。
 また最近 VOICEPRINT から、2枚 TREWORGEY TREE FAYRE 1989 と WINTER SOLSTICE がリリースされておりますが、前者は年代から異なっており、正確には93年ツアーのもの。音質はそこそこ。WINTER のほうは、劣悪ブートです。なお3月1日には、SAN FRANCISCO 1990 -USA TOUR 1989-1990 がリリースされます。
 ATOMHENGE と VOICEPRINT 、双方からのリリースが続く昨今、ちょっと月刊気味ですね。