祭典ジャンキー、マストアイテム

 1972年、名作ライブ SPACE RITUAL(宇宙の祭典)の収録された年、BBCオンエア用に収録されたライブテイクのリリースです。この年、前年に続き年初から毎週のように英国全土でギグを展開、6月にリリースされたシングル Silver Machine が全英3位とバンドはノリに乗っている、いわゆる黄金期。ホークスのBBCのオンエア用収録はすでに1970年から頻繁に行われていましたが、70年代でもっとも有名なテイクが公式&完全版としてリリースされたことになります。
AT THE BBC -1972 収録されたテイク、一つ目は72年8月2日に Johnnie Walker Radio1 オンエア用に収録したセッション。BBCのスタジオライブで、Brainstorm と Silver Machine の2曲。メンバーはD.ブロック、R.カルバート、N.ターナー、レミー、D.デットマー、ディック・ミック、S.キング。
 新作 DOREMIFASOLATIDO に収録されることになるニックのペンになる Brainstorm、そして Silver Machine の2曲。Brainstorm は5分程度のショート版にまとめられていますが、すでにかなりのドライブ感があります。そして Silver Machine は、レミーのボーカルを立たせたミックスで、シングルよりもボーカルがクリア。
 In Cocert はかつて BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERT というタイトルでリリースされことがある、同年9月28日、パリス・シアターで収録されたもの。CD1のトラックはオンエア用モノラルミックス。SPACE RITUAL 同様、イントロの後、Born To Go からスタート。1時間程度のコンパクトな構成ながら、SPACE RITUAL 同時期ということもあり、祭典ジャンキーには絶対おすすめのアルバムです。こちらのプレーヤは、Johnnie Walker テイクのメンバーからカルバートを除いたメンバー。なお内容は以前のリリースと一緒ですが、リマスターにより、音質はかなり向上しています。
 CD2は、その In Cocert のステレオ版。BBCのインターナショナル提供用素材としてミックスされたそうです。当然ながら、ステレオ版の方が広がりも迫力もあります。ただし、以前のブートレグでもあったように、Brainstorm の最初の4分程度が欠落しています(モノラル版は完全収録)。それと以前のブートとの違いはわずかですが、最後の Welcome To The Future 終了後のアナウンスが収録されています。音質はモノラル版同様、大変良くなっています。
 SPACE RITUAL はポスト・プロダクションの際、サウンドの加工やオーバーダブがなされているそうですが、こちらは生のままということもあり、よりリアルなギグ体験ができると思います。オープニングのステイシアやブロックによるカウントダウンから演奏開始への流れ、またなんと言ってもヒット中の Silver Machine のライブテイクがきっちり収録されているという点も見逃せないポイントです。
AT THE BBC-1972 back なお表ジャケットは左右シンメトリーに画像加工されていますが、ステージ上でのステイシアの画像が元になっています。左の裏ジャケに当時のメンバー写真が掲載されています。左から、デットマー、ステイシア、ニック、ディック・ミック、キング、ブロック、レミー、カルバート。

HAWKWIND AT THE BBC – 1972 EMI HAWKS 7
CD ONE
Johnnie Walker Radio 1 session (mono)
Brainstorm / Silver Machine
In Concert at The Paris Theatre, London on September 28th, 1972 (mono)
Countdown / Born To Go / The Black Corridor / Seven By Seven / Brainstorm / Electronic No.1 / Master Of The Universe / Paranoia / Earth Calling / Silver Machine / Welcome To The Future
CD TWO
In Concert at The Paris Theatre, London on September 28th, 1972 (Stereo)
Countdown / Born To Go / The Black Corridor / Seven By Seven / Brainstorm / Electronic No.1 / Master Of The Universe / Paranoia / Earth Calling / Silver Machine / Welcome To The Future

Treworgey 1989 クレジットミス

 Voiceprintからリリースされ続けている、オフィシャルブートレグなアルバム群ですが、昨年リリースの TREWORGEY 1989、中身は以前リリースされた同タイトルDVDのサウンドトラックのはずですが、なんと別物でした。SOLSTICE 2005 は同タイトルのDVDのサウンドトラックですが、この TREWORGEY、93年のトリオ時期の音源で、11月13日のブリストルという説が濃厚。TREWORGEY1989
 同年10月にリリースされた IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS のツアーですので、BUSINESS TRIP が収録されたツアーです。BUSINESS TRIP はCD1枚だったことと、実際のセットリスト順ではなく、かなり編集されていました。ここではセットリスト順にほぼフル収録されていることがポイント。ボード音源ですが、あまり良い音質ではありません。やはりトリオ期の READING 1992 に対して、IT IS THE BUSEINESS… に顕著なシンセの重厚な音の壁やらチベットのお経SEの多用などが特徴的です。You Shouldn’t Do That などの往年の名曲も演奏しています。ただ残念なことに最後の Right To Decide の途中で終わってしまいます。
 Voiceprintのクレジットミス以前に内容が違うという、ちょっとあり得ない事故です。本国のファンがVPにメールをしたところ、大変驚いたようで、どうしてこんなことが起きたのか分からない、申し訳ないと返事がきたそうですが、装丁を作り直すのでしょうか。。
 正しいトラックリストは以下になります。
CD1:
001 Intro
002 Letting In The Past
003 Tibet Is Not China
004 Psychedelic Warlords
005 Sputnik Stan
006 Green Finned Demon
007 You Shouldn’t Do That
008 Gateway
009 Golden Void
010 Right Stuff
CD2:
001 Wastelands
002 Iron Dream
003 Hassan I Sahba
004 Instrumental
005 Quark, Strangeness & Charm
006 LSD – Camera That Could Lie – LSD
007 Right To Decide
SOLSTICE2005 こちらは同タイトルDVDの音源部分のCD化。どちらもDVDの映像は良くないので、むしろCDのほうが良かったりします。

AT THE BBC -1972 リリース
 EMIの AT THE BBC -1972 は3/12には出荷されておりますので、間もなく日本に入ってくると思います。すでに本国で聴いたファンによると、モノラルのほうは、過去リリースされていた BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERTと同じらしいです。
キャロル・クラーク逝去
 ホークスのバイオ本を執筆した、MelodyMaker誌のライターーだったキャロル・クラークが14日に亡くなったそうです。
atomhenge 5月リリース
 まだ正式発表されていませんが、atomhenge 再発シリーズ、5月は XENON CODEXPSYCHEDELIC WARRIORS 名義の WHITE ZONE が予定されているということです。

ホークス特集 EURO-ROCK PRESS

 WHDエンタテイメントのATOMHENGE 国内盤リリースに伴って、昨年末のストレンジ・デイズに続き、ユーロ・ロック・プレスでも特集が掲載されました。
 ユーロ・ロック・プレスと言えば、かつてMarquee Moon時代、80年代初頭に、2回に渡るホークス特集が組まれ、やはり今回の特集にも登場されている斉藤千尋氏による詳しいディスコグラフィがとても参考になったことを思い出します。そういえば、今月K.シュルツェが来日しますが、上記Marquee Moon誌当時のシュルツェのインタビューで、ホークスをとても気に入ってるとのコメントがあり、感激した記憶があります。EURO-ROCK PRESS Feb2010
 記事の目玉はデイヴのインタビュー。昨年12月のステージフォトも掲載され、最近のライブ画像が日本のプレスに載るなど以前はあり得なかったわけですが、WHDのリリースがあってこその快挙ですね。インタビュー記事冒頭に記載されている「おそらく、日本初のロングインタビュー!」というくだりが泣かせますが、それも多分事実です。リリースされたばかりなのでここでは詳しく紹介しませんが、結成前のデイヴの関心のあった音楽や過去のメンバーの話など興味深い話題が提供されています。なおアルバムレビューは次号に引き続き掲載される模様です。
 それにしてもこのサイトをはじめて10年になりますが、ようやくの旧作品大量国内盤リリースということになり、非常にうれしいのですが、セールス状況が気になります。プログレの世界では常套句の演奏上のテクニカル、クラシカル、インテリジェンスといった要素が、ホークスにはあまりないので好みに関しては個人差がでるものと思われます。若かりし頃のUA時代の問答無用さは、比較的インパクトがあるので、それらが含まれていないのはやっぱり厳しいか。。
STRANGE DAYS Fe2010こちらは昨年末にリリースされたストレンジ・デイズ。ほとんどあり得なかったホークスが表紙の2冊ということで記念にアップ。