新作 BLOOD OF THE EARTH 届きました

 まずリリースされた1CD版、イギリスからは1週間ほどで到着しました。昨日、2LP版が出荷されました。残る2CD版はまだ出荷されていない模様。
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 期待の5年ぶりの新作、ジャケデザインはホークス・フォロワー・バンドの KREL のマーティン・クレルが制作、いかにもCG。裏側は HALL OF THE MOUNTAIN GRILL のジャケの宇宙船をイメージしたもの。このイラストはブックレットの You’d BetterBelieve it の歌詞の出ているページにも流用されています。同曲の初出は HALL OF… 収録曲でしたね。
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 メンバーはD.ブロック(G/Vo/Key)、T.ブレイク(Key/Vo)、N.ホーン(G/B/Samples)、Mr.ディブス(B/Vo)、R.チャドウィック(Dr/Vo)。ゲストで TAKE ME TO YOUR LEADER にも参加していた、M.ライト(Vo)、故J.ステュワート(Key)がそれぞれ1曲参加。TAKE ME TO…では多彩なゲスト陣が印象的でしたが、その分やや散漫な印象がありました。今作ではレギュラーメンバーでのバンド体制が強固になった印象があり、アルバム全体に一本筋の通ったまとまり感があります。キーボディスト、ジェイソンの後釜としてホークスに入ったギタープレーヤーのホーンですが、所属バンドは TRIBE OF CRO というハードオルタナ系のバンドということもあり、安定したハードなギタープレーが信条。それに加えてパソコンによるサンプル系サウンドの構築も行い、ジェイソンの役割を担っています。ブレイク先生、ステージではショルダー抱えてのソロプレーやテルミン操作に専念してますので、ジェイソンは全体を埋める音の壁の演出を任されていました。その役割も担うホーンの働きはアルバムでも要となっているように思います。
 ポストプロダクションは、ミックス、プロデュースがバンドということになっています。ブックレットに使用されたステージ写真は、昨年のユーロ・ロック・プレスの取材時のカメラマン桜井敬子さんの撮影された画像が使用されており、氏の名前がクレジットされています。
 各曲のレビューはもうしばらくお待ちください。今回の出来ですが、本国のファンにはかなり評判よいです。全体にイキイキとした躍動感があること、ブレイク先生のEMSもクレジットされているようにスペースロックにはかかせない電子音は満載、スローテンポのバラードには、時折非常に美しいシーンが現れるなど、久しぶりの傑作になるのでは、という印象です。

D.ブロック最新インタビュー 新作試聴つき

 UKのWebラジオ Planet Rock で、デイヴへの電話インタビューが配信されています。6/21、新作 BLOOD OF THE EARTH 発売当日の夕方に配信されました。アーカイヴとして聴くことができます。
 こちらのページの Nickey Home -Monday 21st の番組になります。その中の63:40あたりからで、Silver Machine のオンエアから始まります。
 デイヴへのインタビューの合間に新作からは2曲、Sweet Obsession(71:25付近)、Prometheus(82:30付近)を聴くことができます。前者はすでにブロックのソロアルバムなどで聴くことができる、同題曲の新テイクということが判明。かなり元気なアレンジになっています。後者は純然たる新曲、アラビックな音階とシタールのサウンドがエキゾチックなムードを出していますが、やはりN.ホーンのしなやかでヘビーなギターが今回の要になっていることがよく分かります。ディブスの風貌に似合わない爽やかなボーカルも新生ホークスの特徴の一つです。
 

スタンダードCD出荷 iTunesストアで販売開始

 新作 BLOOD OF THE EARTH ですが、発売予定日の6/21に、まずは標準版のCD1枚のものが出荷されています。ボーナスCD付き2枚組、LPはまだ出荷されていないようです。現時点での情報では、1週間遅れの6/28に延期されています。ちなみにまだ私のところにも標準版CDは届いておりません。航空便で向かっている最中です。
 iTunesストアでは6/21から、ダウンロード販売が開始されています。
 またAmazonUKでも、MP3としてダウンロード販売が始まっていますが、UK国内のみの販売ですので、日本から購入できません。
(続報 6/23)その後の情報で、LPは6/28~6/29、2CDはさらに遅れて6/30~7/2あたりの出荷になりそうとのことです。
 

MOJO アワード授賞式

 先月、ホークスが MOJO Music Magazine の本年度の The MOJO Maverick Award の受賞が決定し、このほど6/10にその他の賞と合わせて、授賞式が行われました。ホークスが受賞した Maverick Award は、ロックのジャンルやカテゴリーという枠を超えたインパクトを与えた功績を評価する賞で、過去には RED HOT CHILI PEPPERS や MANIC STREET PREACHERS などに与えられています。ホークスに対しては、いまさらですが、結成40周年を超えて、シーンへの影響力、功績の再評価は高まっているようです。
 各賞の授賞者は、そうそうたるメンバーが多く、ジミー・ペイジや FAIRPORT CONVENTION のリチャード・トンプソン(息子のダニーはホークスにドラマーで在籍経験)なども呼ばれました。ホークスは大所帯で参加。現バンドメンバー全員に加えて、デイヴの現奥さんクリス・テイトにダンサー2名、さらにキャプテンリズまで参加。
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プレゼンターは PULP のボーカリスト、ジャーヴィス・コッカー。
授賞式の動画はここ。ディブスが故ジェイソンの名前をあげてますね。
 なお、バックステージで、デイヴとT.ブレイクの二人にインタビューした様子も上がっています。この受賞式の動画が終わると画面したに表示されます。仲のいいロッカーじじい二人の掛け合いです。しかし、ブレイク先生はすっかりホークスが安住の地になっていますね。ゴングのほうも活動が活発になっていますが、あちらには興味がないのか、呼ばれないのか、まったく関わっていないようです。かつてのシンセの貴公子の面影はなく、今は怪しいシンセじいさん。。ちなみにブレイクは、ホークスの最初のコンサート、オールセインツ・ホールでのギグの際、ミキシングエンジニアとして、現場にいたそうです。
 あ、ちなみにこの授賞式には、J.ミッシェル・ジャールも参加していますが、そちらは歳とっても結構イケてます。。

驚愕の70年高画質映像

 先日 You Tube にほんのちょっとだけアップされ、特にジェネシスやD.ボウイのファンの間で、大騒ぎになっている70年3月に7日間に渡って実施されたラウンドハウスでの Atomic Sunrise Festival の模様を収録したカラー高画質映像。ジェネシスはP.コリンズ加入前のJ.メイヒュー、ギターはA.フィリップスで、しかもThe Knifeやってます!ただしサウンドは生音ではありませんが。
 当時のホークスの演奏風景もわずか1分程度ながら見ることができます。※YouTubeにリンクします。
 一つめはHarry On Sundown、リードギターはHLL、ベースはジョン・ハリソン!です。ブロックがアコギをプレイしていたことなどの発見があります。もうひとつは、Paranoia、オリスの前に座っているニックが映り、最後にちょっとだけダンサーらしき人が映りますが、この時点ではステイシアは参加していないので、詳細は不明。ともにサウンドトラックはアルバムの音をダビングしていています。
それにしてもこのクオリティ、どの程度の尺が残っているのか不明ですが、どうにかリリースして欲しいものです。

WARRIORリリースできない真の理由は番長!?

 昨年8月にラドブロークグローブ近くのポーチェスターホールで実施されたバンド結成40周年記念ギグでは、会場でバンドがファンからの質問に回答する Question Time というセッションが設けられました。
 その際、なぜ WARRIOR ON THE EDGE OF TIME(邦題:絶対絶命)がリリースされないのか?という質問があり、その回答があったことを最近知りました。この Question Time は会場内でも聞き取りにくかったようで、現場にいた知人もよく分からなかったと言ってました。そのため、今までどんなやりとりだったのか、断片的にしか伝わってこなかったのです。おそらくクリス・テイトが回答したと思われますが、なんと理由は、、レミー。
 WARRIOR の販売権を所有しているのは、長らくホークスのマネージメントを行っていた、ダグラス・スミスとのこと。1stアルバムから5thまでの販売権は、当時UNITED ARTISTS、現在EMIでレコード会社側になりますが、WARRIOR からはバンド側で権利を持つことにしたそうです。で、その権利を保有しているのはD.ブロックではなく、ダグだったということです。
 しかしダグが実際に版権を持っていても、リリースするには参加メンバーの承諾が必要になるのですが、唯一承諾をしないのが、番長。ダグはMOTORHEADのマネージャーを以前やっていましたが、レミーはその時にダグにぼったくられていたと、かんかんに怒っていて、ダグに関わることは一切協力しないと考えているそうです。アルバム発売に関して、レミーが承諾をするには、ダグがもっている権利を他の誰かが持たない限り、難しいそうです。warriortoshiba.jpg
 マスターテープの所在については明らかになっていませんが、なぜ発売されないのか、その理由が番長のダグに対する恨みだったとは、、、そりゃインサイドな話すぎて、公には出ませんよね。理由がすっきりしたものの、内容が内容だけに、かなり実現までには遠いような気がします。

久々のトリビュートもの

 今月リリースされた、USAの若手3バンドによる、ホークストリビュート企画CD。いずれのバンドもダークなサイケ、ドゥーム、ダウナーといった系統のバンドで、それぞれ活動歴も異なりますが、レーベルが NEUROSIS という西海岸のバンドによるものであることから、NEUROSIS の Steve Von Till のサイドプロジェクト HARVESTMAN が主導となって企画されたアルバムかと思われます。triad.jpg
 選曲は完全にUA時代に絞られています。各曲とも、原曲から大きくアレンジを変えていませんが、参加バンド全体に漂うダーク&ダウナーな空気感に支配されています。各バンドとも電子音も使いながら演奏していますが、ホークスの持っている広大な宇宙を突き抜けるようなパース感はあまり感じられません。このあたりはなかなか真似できないところか、と思ったりそういう観点では興味深く聴けました。
 ホークスは、この手のバンドからのリスペクトは非常に多いですね。なお過去にレビューしましたホークス・トリビュートはこちら
Artists: HARVESTMAN, U.S. CHRISTMAS, MINSK
Title: Hawkwind Triad
Track list:
U.S. Christmas – “Master of the Universe”
HARVESTMAN – “D Rider”
MINSK – “7×7”
HARVESTMAN – “Down Through The Night”
MINSK – “Assault and Battery/The Golden Void”
U.S. Christmas – “Psychedelic Warlords”
MINSK – “Children of the Sun”
U.S. Christmas – “Orgone Accumulator”
HARVESTMAN – “The Watcher”
U.S. Christmas – “You Shouldn’t Do That”
HARVESTMAN – “Magnu”
Company: NEUROT RECORDINGS
Number: NR072CD