デイヴ・ブロックのインタビューより

引き続き、METAL FORCES MAGAZINE のサイトに掲載されたデイヴのインタビューより紹介。昨年の日本ツアー中止の裏話も含まれています。4月上旬のインタビューです。
ホークウインドの歴史はとても興味深い、デイヴ自身の自叙伝をリリースしたら良いのでは?という質問に関して。
「いや、その手の話は時々オファーを受けるし、結構いい金額も提示されるが、それをする気はないよ。我々が関わってきた様々な事柄について話すことは、誰かのプライバシー侵害にもなるだろうし、そういうことはしたくない。ホークウインドの歴史を知ろうとしたら、すべての要点を最初に押さえなきゃならないよ。色とりどりのたくさんの話、長年にわたって起きた様々な素晴らしいストーリーがある。浮き沈みもたくさんある。その時々でバンドは上出来で前進的だったのか?それゆえ、今回の作品にONWARD(前進)というタイトルをつけたんだ。
我々は今年も多くのフェスに参加する。実際昨年もたくさんやった、オーストラリア、シンガポール。(HawkwindDaze注:シンガポールはギグをやっていないのですが、デイヴ含めて数人行っていました)そんなことを何年もやってるので、あちこちツアーするのは慣れてるよ。ヨーロッパでも何度かギグをした。スペインの素晴らしいフェスでも演奏したな。今年も良いギグの予定が入ってきている。
昨年日本で震災が起きたため、予定していた日本ツアーをキャンセルせざる得なかった。事実、マネージャーのクリス・テイトが現地の担当者と電話で話していたのだが、電話回線が切れてしまった。妙な話だが、私は日本のMTVを観ていたんだ。そこで突然、「大地震が起きました」とアナウンスされ、そのまま一部始終を観たよ。カメラが日本中の様々な場所の映像を映し出した。当然、日本ツアーはキャンセルして欲しいと伝えられた。地震や津波などのすべての状況から。そのかわりに今年日本に行くかもしれない。地震が起きたばかりだが、それでも断層線上に暮らす人々は、また起きる可能性を受け入れなければならないんだろうね。」
デイヴが日本のMTVを観ていたというのは、意外でしたね。地震のときは相当混乱したみたいなことは、当時ホークスのスタッフからいろいろと聞きましたが、無理もない状況だったと思います。デイヴもまた歳をとっていますので、早いところ決めて欲しいですよね。
この春のツアーは本国ファンの間では大変に評判が良かったようです。ゲストプレイヤーにキーボード奏者のデッド・フレッドが参加していた模様です。彼は80年代半ばに3年程度在籍していたことがあります。実に30年ぶり。
オンワード、国内盤の画像です。DUさんより絶賛発売中です。ちなみに某ウォリアーの違法盤の国内仕様盤のリリースは中止になった模様。
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解説は前作同様、深民淳さん。

新作、ソロ作、国内盤情報

新作プロモーションのツアーが一段落し、昨日はチェルトナムの野外フェスに出演しました。
今年については夏にいくつかのフェス、9月に後半にUK内でのギグ、ポーランドのフェスへの遠征が予定されているようです。また先日のD.ブロックのインタービューでは、昨年4つのプロジェクトを手がけ、うちバンド作であるオンワードがリリース、残りについては以下となるそうです。
STELLAR VARIATIONS
D.ブロック、R.チャドウィック、N.ホーンの3人のユニットでの制作。ホークス用に書かれた楽曲を録音しようとしたのが昨冬。イギリスはひどい大雪に見舞われ、近所に住んでいるリチャードとナイルしか参加できなかったため。オンワードと同傾向だが、よりヘビーなスペースロック、奇妙なコードシークエンスなどの楽曲で、すでに4曲制作しているとのこと。Four Legs Good, Two Legs Bad という曲はジョージ・オーウェル作の小説「動物農場」からインスパイア。今秋リリース予定。
デイヴのソロ・アルバム
LOOKING FOR LOVE IN THE LOST LAND OF DREAMS

従来のソロ同様ホークスのエッセンスが感じられる作品とのこと。長年ホークスに在籍しているので、ソロはホークスと通じるものになってしまうね、との談。ドラムにR.チャドウィクが参加、それにかつてジェイソン・ステュワートとレコーディングしたテイクも2曲ほど収録されるとのこと。こちらも今秋リリースしたいとのこと。
ウイリアム・シャトナーとのセッションSeeking Major Tom
スタートレックのカーク船長で有名なW.シャトナー氏が昨年リリースした「シーキング・メイジャー・トム」。そのネームバリューから、豪華アーティストが各曲に参加していますが、ホークスの「シルバー・マシン」も選ばれ、デイヴの元にギタリストとして参加要請がありました。アメリカでレコーディングするので来れるか?という話。しかしUSでの就労ビザを取得するには、アメリカ大使館に行き長い列に並ぶ必要があるので、それは勘弁したく断ったそうです。結局、元バニラ・ファッジ、カクタスのカーマイン・アピス、MC5のウエイン・クレイマーという錚々たる面々が「シルバー・マシン」を演奏、このアルバムに収録されました。もしもデイヴが渡米していたら、この面々と一緒にプレイしたかもしれないですね。
そこで話は終わらず、どうやらシャトナーとはその後、やっぱり何かやろうってことで、データのやり取りで Sonic Attack を作ってしまったそうです。おそらくギャラとか発生していないようなので特に問題ないようです。インターネットで聴けるよ、ってデイヴは言ってますが、まだ見当たりません。
ちなみに、シャトナーは歌が上手ではなく、シンガーというよりは朗読や語りみたいな感じでやってます。豪華なバック面々であるがゆえ、ズッコケ度満点なアルバム。
国内盤リリース情報
しばらくリリースの止まっていたWHDエンターテイメントのAtomhenge日本盤ですが、7月25日リリース予定で以下のアルバムが予定されています。
CHOOSE YOUR MASQUES 81年RCA
SPACE BANDITS 90年GWR
THE BUSINESS TRIP 94年EBS
DISTANT HORIZONS 97年EBS
また、非正規のRFM盤のWARRIORに韓国レーベルが変形紙ジャケとしてリリースしていますが、それを国内発売する動きがあるようです。早いところ、ATOMHENGEから正規盤をリリースして欲しいものですが、レミーの許諾云々の話以降、音沙汰がありません。

ONWARD アナログレコード盤

ONWARDのアナログ盤。
前作同様、BACK ON BLACK ROCK CLASSICS レーベルからのリリース。
180gのLPレコード2枚組。裏ジャケットに曲目があるだけで、インナースリーブにも記載は無し。CDに較べると情報が少ないです。
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曲目は以下の順で収録されています。
Track List – Vinyl LP1 – Side A:
01. Seasons
02. Hills Have Ears [guest guitarist: Huw Lloyd-Langton]
03. Mind Cut
04. System Check
05. Death Trap
Track List – Vinyl LP1 – Side B:
01. Southern Cross
02. Prophecy
03. Electric Tears
04. Drive By
05. Computer Cowards
Track List – Vinyl LP2 – Side A:
01. Right To Decide
02. Aero Space Age
03. Flowering Of The Rose
Track List – Vinyl LP2 – Side B:
01. Howling Moon
02. Trans Air Trucking
03. Deep Vents
04. Green Finned Demon
05. * Bonus Mystery Track *
CDに収録されている最後の隠しトラックも入っています。今回、通常CD版、LTD CD版、アナログ通常版、アナログLTD版、すべてのバージョンで収録曲に変更なしということにしたそうです。バージョンによって差をつけるとファンが混乱するのを避けたいということらしいです。
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そしてPLASTICHEADの通販サイトでのみ購入可能な限定カラービニール。今回はモスグリーンと告知されていましたが、ご覧のようなものです。この模様ですが、1枚1枚ごとに異なります。
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この限定盤にはポスターがおまけで付きます。アルバムカバーと同じもの。
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音質はCDと比較しても大きく変わりません。前作同様、あまりいい音質ではないですね。PCでレコーディングし、ミックスダウンもPC上でやっているので、音質に相当気を配らないといけないと思うのですが、どうもそのあたりが今ひとつのように思います。

スプリングツアー速報

新作「オンワード」を引っさげての本国ツアーは5月25日から連夜連続で続行中。この6月4日のギグで一段落。9日にはイギリス南西部のグロースターシャーのチェルトナムでウィチフッド・フェスティバルに出演の予定。以降は8月に2つのフェスに招聘されています。秋以降は予定発表されていませんので、なんとか再来日の実現をチッタさんに頑張っていただきたいですね。
このツアーについては、各所でレポートが出ておりますが、セットリストはこんな感じ。
Awakening-SPACE RITUAL
You’d Better Believe It -HALL OF THE MOUNTAIN GRILL
The Hills Have Ears -ONWARD
Seasons -ONWARD
Rites of Netherworld -ELECTRIC TEPEE
Prophecy -ONWARD
Southern Cross -ONWARD
Hassan-i-Sahba -QS&C
Love in Space -LOVE IN SPACE
Sonic Attack -SPACE RITUAL
Hi-Tech Cities -THE AGENTS OF CHAOS (D.Brock)
Prometheus -BLOOD OF THE EARTH
Assault & Battery -WARRIOR ON THE EDGE OF TIME
Golden Void -WARRIOR ON THE EDGE OF TIME
Where Are They Now -WEIRD TAPES 5
Damnation Alley -QS&C
Psychedelic Warlords -HALL OF THE MOUNTAIN GRILL
Silver Machine
ニューアルバムのプロモーションとはいえ、大量の過去曲がある中で、オンワード収録曲が多いですね。過去の名曲に甘んじないところが良いのではないでしょうか。正にオンワードって感じで嬉しい。しかし、ハシシだけはどんなときでもやりますね〜。こちらにギグレビューと絶体絶命の1曲目の動画が掲載されています。
サウンドチェック中のスナップ。
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ツアースタッフのTシャツ。まだアナウンスされていない9月の日程も刷られています。ポーランド、UK内ですね。
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