スプリングツアーの様子

今年の春ツアーは29日の千秋楽を迎えています。過密ツアーは終了し、6月にフランス、7月に本国のフェス参加の予定。今回のツアーはニューアルバムのリリースに伴ったもので、5/11から29までの18日間で16回のギグがあり、26日のロンドン、ラウンドハウスがハイライト。ツアーの様子はオーディエンスショットがたくさんYoutubeに上がっています。

今回のセトリを見ると新作からの選曲を中心に、70年代の曲も多いです。

今回の特別企画アンプラグド アコースティック・セット
Quark, Strangeness and Charm
Age of the Micro Man
The Watcher
Get Yourself Together
Ascent
We Took the Wrong Step Years Ago

メイン・セット
Earth Calling
Born to Go
You’d Better Believe It
Have You Seen Them
Vegan Lunch
Steppenwolf
Darkland
Magnu
The Golden Void
Synchronised Blue
Into The Woods
The Machine
Welcome to the Future

17日のケントでのステージはプロショットが上がっています。今回から参加しているマグナスのフルネームが判明Magnus Martinとのこと。
ステージシモテから順に、そのマーティン(key/g)、ディブス(Vo/SE)、チャドウィック(Dr/Vo)、ウィートン(b)、ブロック(g/vo)という今回のレギュラーメンバー。

以降はオーディエンスショット。
ラウンドハウスはサポートアクトにフィル・キャンベルのバンドが参加、こちらはホークスのアンコールにフィルが飛び入りしたブレインボックス・ポリューション&シルバー・マシーン。

こちらは2日のブリストル。メインセットの前半、You’d Better Believe It、新作からHave Youe Seen Them?。サックスにマイケル・ソスナ(Michael Sosna)というプレーヤーが参加。久しぶりのサックス入りホークス、やっぱりいいなぁ。

ティム・ブレイク THE TIDE OF THE CENTURY 再発

ESOTERIC RECORDINGSからのティム・ブレイクのソロアルバム再発も佳境、4thアルバムTHE TIDE OF THE CENTURYがリリースされています。前作MAGICKのリリースから経ること9年の2000年にリリースされた作品。当時はVOICEPRINTからディストリビューションされました。今回の再発はリマスタリングのみでボートラなどの追加は無し。ブックレットのライナーノートは今シリーズのライナー担当になっているイアン・エイブラハム、ブレイクへのインタビューを軸に各作品を紹介。今回のライナーではブレイクが、自分のアルバムは、偶発的に生まれたもの、塾考して作ったもの、とに分けられると語っています。前者はCRYSTAL MACHINE、MAGICK、後者はNEW JERUSALEMとこの作品ということになります。

Tim Blake / THE TIDE OF THE CENTURY
ESOTERIC RECODINGS ECLEC 2591

タイトルの由来は、ブレイクの住むブルターニュ地方の海岸は、モンサンミッシェルに代表される欧州でも潮の満ち引きが大きな地域であり、このアルバムを制作中の90年代には特に大きな潮がTIDE OF CENTURYと呼ばれたことからとったそうです。リリース翌年は21世紀を迎えるという時期的な意味もあったようです。
オープニングはエスニカルで軽快な4拍子のリズムに乗せて歌われるボコーダーが印象的、中間部のシンセソロはブレイクが好んで使うエレキ風な音色。2曲目のタイトルナンバーはNEW JERUSALEMを思い起こすような叙情的な曲。続くSt. Dolayは悲しくも美しい佳曲、泣きのシンセソロが良いですね。
一部の曲ではバックボーカルで親子の女性ボーカルが使用されており、コーラスがリッチになっています。最後の曲はレゲエ、ボーカルは他のゲストと同様、ブレイクの住むブルターニュの知り合いで色々な人種の参加によって自身も刺激受けて制作したとのこと。
全体にポップテイストが強く分かりやすい叙情性が加味された作品ですが、ブレイクらしいシンセの音色やアレンジが秀逸。
ライナーには、科学者がブレイクの音楽を好んでいるという話があり、マンチェスター大の天文学者ティム・オブライエン氏はブレイクの音楽を聴きながら論文を書くそうです。またブレイクは欧州最大の原子核研究所CERNに招かれた際、その科学者たちも同様にブレイクを聴きながら論文を書いていると言われたそうです。

MOJO5月号にデイヴのインタビューと新曲

英音楽誌MOJOの5月号はピンク・フロイドの「アニマルズ」発売40周年ということでその特集が掲載され、おまけCDはピンクへのオマージュとして15のアーティストが楽曲を提供しています。

MOJO 2017/5月号と付録CD

先月頭に発売されていましたが、コレクターズ・カバーというレンチキュラー表紙版は通販でしか入手できないので、それを注文したため入手が遅れました。見る角度を変えると豚の人形の位置が変化するだけですが。
その付録CD、PIGS MIGHT FLYにホークスが参加、Lost In Scienceという曲が収録されています。同題曲はTHE MACHINE STOPSのエンディング曲。今回提供にあたり録り直されており、新テイクです。
アレンジが大幅に異なり、よりハードになっています。デイヴのリードボーカルに代わりこちらはディブスが歌っています。原曲は中間部でリズムが反復パターンになって抑制進行しますが、このテイクでは全編押しの進行、さらに終盤、ニューアルバムのエンディングと全く同じプリミティブなパーカッションやSEが入ります。原曲との違いにみられる溌剌とした演奏が、ニューアルバムにおける前アルバムからの変化を象徴しています。なかなかカッコ良いテイクですので、ファンにはおすすめです。

また今号には今年1月にデイヴへインタビューした記事が6ページに渡り掲載されています。デボンのデイヴの自宅兼スタジオで行われたもので、幼少の頃から、ストリート・ミュージシャン時代、Famous Cure時代、ホークス結成時、その後の節目節目についてファンが気になることを質問し答えています。
デビューアルバムのレコーディングではプリティ・シングスのディック・テイラーには色々と教わったとのこと。76年のアルバムASTOUNDING SOUNDSについては、ファンキー色が強く好きでない、当時ニックとパウエルがデイヴをクビにしようとしたが、キング、ハウス、カルバートが当時のマネージャー、トニー・ハワードに相談し、逆にニック達をクビにしたなどのエピソード。77年クオークのツアーは映画「メトロポリス」をイメージしたもので、ダンサーなどが増えてあまりに大所帯でコストがかかるので一旦やめようとしたことが、ホウクローズにつながったとのこと。さらに77年にロックフィールドスタジオでハウス、カルバートと収録した未発表作品群があり、それの発売契約をCHERRY REDと行ったとのこと。まだそんな秘蔵テイクがあったのかと、本国のファンの間では話題になっています。
その他DISTANT HORIZONSは失敗作と語っています、アイデアが出ないままマネージメントサイドからアルバムを制作しろというプレッシャーから、デモだったものがリリースされたとのこと。
現ベース担当のハズ・ウィートンについては若かりし頃のレミーを思い出させるとのこと。などなど、興味深いコメントがたくさんあります。

あまり見たことがない74年当時のフルメンバーショットが掲載されていました

WARRIOR ON THE EDGE OF TIME 絶対絶命 5.1ch サラウンド評

OUT OF THE SHADOWS
SECRET FILMS/SECDVD110 (PAL)
2013年にATOMHENGEレーベルより満を持して発売されたWARRIOR ON THE EDGE OF TIMEの公式初デジタル化ですが、CDに加えてDVDもリリースされました。ホークス作品の中で本確的サラウンド構築された初めての作品となりました。
サラウンド形式という点では、過去にいくつかリリースされています。DVDのOUT OF THE SHADOWS(’04)は’02年のライブを収めたものでDolby Digital5.1chでした。しかしマルチトラックをサラウンドの各チャンネルに割り振ったようなものではなく、リアに残響成分を入れた擬似サラウンドという感じでした。
SPACE RITUAL
COLLECTORS EDITION
EMI/HAWKSR 4 (DVD:PAL)

さらには名盤SPACE RITUALのCOLLECTORS EDITION3枚組(’07)のDVDはDTS5.1chとDolby Digital5.1chの再生モードがあり、クレジットにはオリジナルステレオからアップミックスしたと記載されています。リズム、ボーカル、ギターは前に寄せており、後方は高音がカットされた残響、それに電子音やノイズが鳴っているもの。前述のOUT OF THE SHADOWSよりはサラウンド感があります。しかしマルチトラックから起こした本格的なものではありませんでした。
なお上記2枚はPALですので、PALの再生環境がないと再生できませんのでご注意ください。

SPACE RITUAL COLLECTORS EDITION DVDのオーディオ・セットアップ画面

ATOMHENGEの絶対絶命のサラウンドは2CD+1DVDの3枚組であるEXPANDED EDITIONか、それにアナログ盤を加えたSUPER DELUXE BOXSET LIMITED EDITIONで聞くことができます。DVDプレーヤーと5.1chを再生できる環境が必要です。

THREE DISC EXPANDED EDITION
ATOMHENGE/ATOMCD31037

SUPER DELUXE BOXSET LIMITED EDITION
ATOMHENGE/ATOMBOX1001

長年CD化が待たれていた名盤のデジタル化ということで、ATOMHENGEはかなり力を入れ、オリジナルマスターからのリマスターを始め、マルチトラックテープからの新リミックスはスティーヴ・ウィルソンに依頼されました。
そしてサラウンドミックスもプログレのサラウンド化マイスターとでもいうべきウィルソンに依頼され、マルチトラックから5.1chへ構築した本格的なものとなりました。
MLP Lossless5.1chとDTS5.1ch、Dolby Digital5.1chの3種のモードが選べます。音質はこの順通りでMLP Losslessが最も高音質。

ATOMHENGE WARRIOR DVDのオーディオ・セットアップ画面

当時のユーロロック・プレスに掲載されたウィルソンのインタビューで詳しく語られていますが、まずウィルソン自身もホークスを聴いて育ってきたとのことで、サラウンド化を依頼されたことは名誉だと述べていました。プログレに造詣が深い彼ですが、さすがホークスも押さえていました。曰く、各トラックだけで聴くと酷いと率直な感想、でもそれが一つになるとめちゃくちゃカッコよくなるのがホークスとのこと。また元々クリアでない塊感が魅力なので、作業中クリアになりすぎて、元のグランジーな魅力がなくなっていないか気をつけていたとのこと。正直ウィルソンさんがそこまでホークスのことを理解して作業したとは思わなかったので、とても嬉しい話でした。そんな絶体絶命のサラウンド、どのようにミックスされているのか、以下レビューします。

Assault And Battery
イントロのベースはフロントの2chとウーファー、メロトロンはオリジナルより明らかに強調してリアの2chで盛大に鳴っています。メロトロンを後方から鳴らすことでアルバムのテーマであるヒロイックファンタジーの舞台感が出ています。
続くハイハットはフロント、リア同じくらいの音量でオリジナル同様右側に配置。
続くドラムはフロント左右。後方でも鳴っていますが、ほとんど前方です。フルートは中央後方寄りに出ているので頭の上で舞ってるように聞こえます。
デイヴのボーカルはフロントのセンター。ここで初めてセンターから音が出ます。センターはボーカルのみ。ですので、他のスピーカーをオフにするとボーカルだけ聴くことができます。ボーカルの残響成分は左右、後方の左右でも鳴っています。ギターは前方左に寄っています。中間部のフェイズのかかった唸るオルガンも後方から。カウベルはセンタースピーカーから。コンガもフロント寄り。

Golden Void
前曲とのつなぎ、壮大なメロトロンは引き続き後方の2chで高らかに鳴り響いてます。ハウスの耳を擘く高音のミニコルグのリードソロは前後左右のセンター真ん中。フィードバックのかかったエレキのサスティンがフロントのセンター。サックスは後方で左右にパンしています。ここはサラウンドの効果がすごく、包まれ感に至福の時を感じます。ギターのストロークは引き続き前方左。

The Wizard Blew His Horn
朗読と効果音による曲ですが、このような場面ではサラウンドによる音響効果は如実ですね。ボイスは前で、そのディレイは後方で左右にパン。パーカッション類は前方、キーボードのグッリサンドのようなノイズは後方。

Opa-Loka
アパッチビート風のパーカッション群は前方後方の4つのスピーカーから囲まれるように鳴っています。ベース、フルートは前方、ストリングスは後方、電子音とギターはサラウンドの音場の中を回転するように舞っています。

The Demented Man
ボーカルはセンター、アコギはセンター含めた前方3つのスピーカー、コーラス系のメロトロンは後方、潮騒と海鳥の声は全体で鳴っています。ボーカルのコーラスはフロントの左右に振り分けています。

Magnu
イントロの嵐の音は四方から、ギターは前方左、ドラムも前方左、2つ目のドラムセットは前方右と後方右でも結構鳴っています。ツインドラムの左右振り分けがオリジナルよりも明瞭。ボーカルの生声はフロントセンター、エコーは主に後方の左右、バイオリンは前方に対してサックスは後方寄りにと分けています。中間部のコンガは後方、電子音は四方から。変調のかかるコーラスも四方から鳴っています。

Standing at the Edge
朗読は生声がフロントセンター、ディレイは後方中心。ティンパニーや銅鑼は四方から包むように鳴ります。電子音は至る所から。

Spiral Galaxy 28948
イントロのシンセは四方を回るように動いています。ドラム、ベースは主に前方に展開。ギターは左前と左後。シンセ群は高音系のレゾナンスの効いたミニコルグは主に前方で展開。中音域は後方に配置。フルートは前後左右中央。

Warriors
パーカッション類は前方やや右寄り。朗読の生声はフロントセンター、変調した声は四方から、渦巻くように回転しています。電子音も同様。

Dying Sea
ベース、ドラムは前方。フィルター変調のかかったシンセは後方。サックスは前方寄り、ワウのかかったバイオリンは後方。中間部のシンセソロも後方で前方のサックスと明確に分けています。この曲はニックのペンになるので、あえてサックスをフロントにしているというあたり、分かってますね。

Kings of Speed
イントロギターは前方、続く電子音は後方、リズムは前方でスタート。バッキングのギターは後方に移動。コーラスに合いの手で入るシンセは前方。後半のギターリフは前方。バイオリンも前方。この曲はかなり塊感を意識しているようで、後方はギターのバッキングのみという感じです。

というような内容で、ウィルソンの手によってオリジナルの良さを残しつつ、サラウンドの包まれる音場感を楽しめる出来かと思います。隠し味で入っているフィードバックの効いたギターの音色など改めての発見もあります。

サラウンドについては好みもありますが、総じてプログレ系は楽しんでいます。イエス、クリムゾン、ピンク、ジェネシス、S.ハケット、M.オールドフィールドらの聴きまくったアルバムでも、サラウンド化によって新たな魅力が備わっていると思いますし、特にジェントル・ジャイアントのような音数の多いバンドは、個々の楽器が明瞭になるという利点もあります。
<管理人のサラウンド環境>
サラウンド化についてはAV系のセットを利用するケースが多いかと思いますが、管理人は元々ジェネレックのスピーカーを使っていることもあり、バランス接続のできるマルチchのプリアンプをDVD/BDプレーヤーとの間にいれて、サブウーファー含めたジェネレックのベースマネージメントによる5.1ch環境としています。
ホークスのDVDはPALが多いので、PAL再生可能なDVDプレーヤーも用意しています。

Hawkwind ニューアルバムINTO THE WOODS全英34位確定

今週の全英Official Chartsが発表されました。
ホークウインドの新作INTO THE WOODSは34位と、前作に続きまたまた健闘しています。内容の良さに比較して、地味なジャケットのため案じていましたが、がんばりました。
ロック&メタルアルバム部門では堂々の2位となっています。

Officiak Charts アルバム部門
Rock & Metalアルバム部門

トップ40入りは前作29位に続き、82年のCHOOSE YOUR MASQUES(29位)以来の出来事ですが、今作も日本ではほとんど知られず、メジャーリリースもないという状況です。

タワレコでINTO THE WOODSを見る

ニューアルバム週間チャート初登場24位・公式ビデオリリース/アンプラグドも

いよいよ明日から怒濤の全英ツアー開始のホークウインドですが、最新アルバムINTO THE WOODSが全英オフィシャルチャートの5/5-のアルバム部門週間チャートで初登場24位に入りましたが、暫定ランキングで今現在は圏外、週末にランキングが確定します。ちなみに昨年、前作は初登場18位でした。

ツアーに向けて昨日公式サイトMISSION CONTROLからニューアルバムINTO THE WOODS収録曲Have You Seen Them?の公式ビデオがリリースされたとのアナウンスがありました。アルバムの前半のハイライトの7分に渡る曲で、尺はそのまま最近のステージショットとレコーディングスタジオ、CG、森のロケ画像などを組み合わせています。
メロディアスな前半の歌唱部分、後半の反復演奏で電子音を絡めて盛り上がるところがホークスらしいナンバーです。

Themというのはアルバムのテーマの一部である森の妖精を指していることが分かります。またこの動画をみるとリードボーカルはチャドウィックようですね。ディブスも歌っているとアルバムにはクレジットがありますので、二人で歌いつつメインはチャドウィックという感じですね。
その点でアルバムをみると、ディブスの関与がかなり減っていると思われます。

続いてこちらも最近のステージショット。アンプラグドです。最近の曲もやってますが、アンプラグドだとカルバートのテイストが濃いHAWKLORDS期の曲がフィットしやすいですね。
今回のツアー告知では、スペシャル・アピアランスHAWKWIND UNPLUGGEDと記載しており、セトリにこのコーナーが加えられています。

ハズ・ウィートンもアコースティック・ベースに持ち替えています。右のギターは新作にゲストとして参加したマグナスと記載されています。ソロプレイも披露しており、達者なプレイヤーのようです。アルバムではキーボードもプレイしているし、このままレギュラーメンバーになるかもしれません。

明日から始まるINTO THE WOODS ツアーのフライヤー UNPLUGGEDのコーナーがあることをアピールしています

タワレコでINTO THE WOODSを見る

INTO THE WOODS CD版レビュー

Hawkwind / INTO THE WOODS CD cover
CHERRY RED RECORDS CDBRED700
なぜかCDよりもアナログ盤の入荷が早かったホークウインドの最新作INTO THE WOODS、いよいよCDも国内に入荷しました。LPと同じくタワレコで入手しました。内容は先日紹介しましたアナログ盤と同じです。
カバーは前作THE MACHINE STOPSと同じデジパック仕様です。いつものパターンですと、初期限定でデジパックがリリースされ、その後ジュエルケース版が通常版として発売されるという流れですが、前作は今のところデジパックしかない状況です。
CD版のブックレットには歌詞が掲載。LP版にはなかったイラストが載っています。カバーの内側はLPカバーの内側と同じイラスト。
Hawkwind / INTO THE WOODS
デジパックの内側とブックレット

内容はアナログ版でレビューしたように前作にも増してアグレッシブな作品ですが、このジャケの印象が地味すぎるので注目されにくいかもしれません。
Hawkwind / INTO THE WOODS
テーマとなっている森に棲む妖精が描かれ裏カバー

なおホークスは3月から散発的にステージを行なっていましたが、このアルバムの本格プロモーションツアーが11日から開始されます。16回のギグを5月中に全英で一気に行うハードロードです。
Hawkwind Roundhouse Flyer 2017
45年ぶりに出演するラウンドハウスのフライヤー INTO THE WOODS のカバーの妖精
ハイライトは26日、72年にあのグリージィートラッカーズパーティが実施された名門ラウンドハウスに出演です!サポートアクトはMOTERHEADのフィル・キャンベルのバンドPhil Campbell and the Bastard Sons。
タワレコでINTO THE WOODSを見る

Tim Blake 3rd MAGICK リマスターレビュー

英ESOTERIC RECORDINGSレーベルによる、ティム・ブレイクのソロアルバム群再発の第3弾として、91年の3rdアルバムMAGICKがリリースされています。このアルバムは91年に英VOICEPRINTからリリース、92年に仏Mantraから再発され、その際に素っ気なかったカバーが新調されました。その後、2000年に同じく英VPより再発されています。
内容はブレイクが長年住まいとしている仏ブルターニュの自宅スタジオでライブ収録されたもの。自宅でライブ用にトレーニングしている演奏をレコーディングしたとのこと。レコーディングしたそのままで、ポストプロダクションは加えていないそうです。
1曲目はA Magic Circle(魔法円)というタイトル通り、ミステリアスでいい雰囲気です。満月の夜に録音されたアルバムとのことで、アルバムタイトルを「魔術」として、シンセの魔術師ブレイクらしいニュアンスとなっています。

Tim Blake / MAGICK
ESOTERIC RECORDINGS ECLEC 2585

今回のリリースに伴い、ボーナストラックなども加えられていません。ブレイクさん的には習作という意味合いがあるようですが、前後作と比較しても遜色のない出来と思います。一発録りという点で音数が少なめではありますが、リズムやベース、バックのパッドなどのシークエンスプログラムは楽曲として作り込まれているので、CRYSTAL MACHINEよりはNEW JERUSALEMの方向性に近い作風です。全8曲中4曲がボーカル、4曲がインストです。ボーカル曲のバラードWaiting For Natiはホークス在籍時にホークスのステージで演奏していた曲です。
ブックレットのライナーノーツは従来通りイアン・エイブラハム氏。
裏カバー 左は92年のMANTRA、右は今回リリースのもの トレードマークのUFOアイコンが使用されているMANTRA盤は使用機材なども記載されていましたがESOTERIC盤には記載がありません

なおこの後は4th THE TIDE OF THE CENTURTY、さらに02年にアンドラの温泉施設カルデアに委託されたヒーリング音楽を収めたアルバムCALDEA MUSIC IIまでも再発され、ソロワークスが全網羅される予定。