ニック・ターナー来日 直前おさらい(+初来日時の思い出)

nik_201605何かあまり盛り上がっていない感じのニック・ターナーの20年ぶりの来日ですが、ビニール・ジャパン様だと広告が少ないので、気がつかない方も多いのでしょうか。
まぁ、今ではブロック率いる本家に対して分家の扱いとなっているため、96年の初来日のようなインパクトはないですが。

ニックの公式サイトに今回のバンド名 Nik Turner’s Brand New Space Ritual として以下のメンバー名が発表されています。UKツアーの合間に日本に来るような日程になっていますので、この編成の可能性が高いです。

昨年のツアー時のメンバーとほぼ同じですが、ドラマーがテリー・オリスからチャーリー・スカーという人に代わっています。
ということで、旧メンバーの参加はなさそうですが、今回はいかに。
少し前までは、T.オリスに加えて T.クランブル、M.スラットリーまでいましたが、、

Nik ‘Thunder Rider’ Turner (sax, flute, vox)
Gary Smart (bass)
Steve Jones (guitar)
Chris ‘Mekon’ Purdon (electronics)
Charlie Scarr (drums)
Ms Angel (dance, vox)

おそらく今回参加するダンサーのMs Angel
おそらく今回参加するダンサーのMs Angel

このユニットのセットリストであれば、そのバンド名の通り「宇宙の祭典」のセトリ中心のライブになるはずです。定番の D-Rider、Silver Machine もやりそうです。

初来日時は本家分家とか関係なく(ブロックによる訴訟によりニックがホークウインドを名乗ることができなくなったのはもっと後の2000年代です)、とにかくあのホークスのステージが日本で見れるというだけでみんな大興奮でした。
ニックのソロ名義で、すでにリリースされていた95年の SPACE RITUAL、96年の PAST OR FUTURE? の2枚がニックバンドのステージを様子を伝えており、

SPACE RITUAL (95)
SPACE RITUAL (95)
PAST OR FUTURE? (96)
PAST OR FUTURE? (96)
ホークス時代の名曲をLA若手のバンドやホークス旧メンバーと共にパワフルかつギンギンに再現、その当時のブロック率いるホークウインドよりも魅力的に感じるファンも多かったですね。あの頃の船長はと言えば、ALIEN 4、そのツアー、そして LOVE IN SPACE などのリリースを行っており、そちらはそちらで充実してましたが。

来日時のステージはとにかく爆音だったため、すべてが混然一体となって、まさにカオス状態。この時期のライブ収録のアルバムはもっと明瞭に聞き取れるので、ちょっとPAが盛りすぎてるのではないかと思いました。
サウンドボードで録られていた日本公演の音源を聞くと各楽器の演奏は明瞭に聞こえます。ただし本家の演奏よりはプリミティブなものですので、ある程度音量で押し出す必要はあると思います。
>新宿MARZ様、ほどほどでお願いします。

その時の来日メンバーは、
Del Dettmar(VCS3 wood axe synth)
Simon House(Vn)
Alan Powell(Drs/Perc)
らの旧友が参加していたことも話題になりました。
その他のメンバーはLAのバンド Pressurehed のメンバー
Tommy Grenas(Gt)
Doran Shelley(Gt)
Len Del Rio(Synth)
Paul Fox(B)
それに同じくLAの Farflung のドラマー
Brandon LaBelle(Drs)
以上総勢9名でした。
東京公演では非常階段のJOJO広重さんが Silver Machine に飛び入り参加されていました。今回の大阪 LIVE SPACE CONPASS では、非常階段の客演がアナウンスされています。

96/3/17 NIK TURNER’S HAWKWIND 東京公演(渋谷ON AIR WEST)のセットリスト
Intro – Dream Worker
Watching The Grass Grow
Kadu Fyer
Master Of The Universe
Spiral Galaxy
Dying Seas
Soul Herder
Opa Loka
Lord Of The Hornets
Highrise
Thoth
Ejection
Audio Energy
Orgone Accumulator
10 Seconds Of Forever
Brainstorm

アンコール
Silver Machine
Shouldn’t Do That
In The Mood(Sax Solo)
God Rock(Flute Solo)

ニックさんは、その後も数々のホークス旧メンバーと活動、テリー・オリス、ミック・スラットリー、ヒュー・L・ラントン、トーマス・クランブル、デイヴ・アンダーソン、スティーヴ・スインデルス、ハーヴィー・ベインブリッジ、エイドリアン・ショー、ダニー・トンプソン、そしてジェリー・リチャーズにロン、挙げ句の果てにはアラン・デイヴィ、さらにサイモン・キング(顔出しだけでプレイはしてないと思います)さんまで出てきたほど、旧知のメンバーとのネットワークがあります。ニックのフランクな人柄を感じます。
またカルバートの晩年のバンド、クランクシャフトのメンバーとも活動したり、ジャズバンドのプロジェクト、若手バンドに客演などなど、実に多くの人脈を持ちながら精力的な活動を続けています。そうした多種多様なプレイヤーとの活動から、XHAWKWIND、SPACE RITUAL、HAWKLORDSなどの派生バンドが組織されてきました。
このニックの精神性は、70年代初頭のホークスにあって、今は無いものなのでしょう。その点で、同行メンバーがどうあれ、日本でニックのスピリットを感じることができる最後の機会かもしれません。

旧友ミック・スラットリーが参加していた時のショット
旧友ミック・スラットリーが参加していた時のショット
後ろのプレーヤーはトーマス・クランブル
後ろのプレーヤーはトーマス・クランブル
2011年のバーニー・バブルス・メモリアル・コンサートのバックステージショット 左からエイドリアン・ショー、ニック、サイモン・キング、ダグラス・スミス、ハーヴィー・ベインブリッジ、スティーヴ・スインデルス、アラン・デイヴィ、というものすごい面々
2011年のバーニー・バブルス・メモリアル・コンサートのバックステージショット
左からエイドリアン・ショー、ニック、サイモン・キング、ダグラス・スミス、ハーヴィー・ベインブリッジ、スティーヴ・スインデルス、アラン・デイヴィ、というものすごい面々