ティム・ブレイク THE TIDE OF THE CENTURY 再発

ESOTERIC RECORDINGSからのティム・ブレイクのソロアルバム再発も佳境、4thアルバムTHE TIDE OF THE CENTURYがリリースされています。前作MAGICKのリリースから経ること9年の2000年にリリースされた作品。当時はVOICEPRINTからディストリビューションされました。今回の再発はリマスタリングのみでボートラなどの追加は無し。ブックレットのライナーノートは今シリーズのライナー担当になっているイアン・エイブラハム、ブレイクへのインタビューを軸に各作品を紹介。今回のライナーではブレイクが、自分のアルバムは、偶発的に生まれたもの、塾考して作ったもの、とに分けられると語っています。前者はCRYSTAL MACHINE、MAGICK、後者はNEW JERUSALEMとこの作品ということになります。

Tim Blake / THE TIDE OF THE CENTURY
ESOTERIC RECODINGS ECLEC 2591

タイトルの由来は、ブレイクの住むブルターニュ地方の海岸は、モンサンミッシェルに代表される欧州でも潮の満ち引きが大きな地域であり、このアルバムを制作中の90年代には特に大きな潮がTIDE OF CENTURYと呼ばれたことからとったそうです。リリース翌年は21世紀を迎えるという時期的な意味もあったようです。
オープニングはエスニカルで軽快な4拍子のリズムに乗せて歌われるボコーダーが印象的、中間部のシンセソロはブレイクが好んで使うエレキ風な音色。2曲目のタイトルナンバーはNEW JERUSALEMを思い起こすような叙情的な曲。続くSt. Dolayは悲しくも美しい佳曲、泣きのシンセソロが良いですね。
一部の曲ではバックボーカルで親子の女性ボーカルが使用されており、コーラスがリッチになっています。最後の曲はレゲエ、ボーカルは他のゲストと同様、ブレイクの住むブルターニュの知り合いで色々な人種の参加によって自身も刺激受けて制作したとのこと。
全体にポップテイストが強く分かりやすい叙情性が加味された作品ですが、ブレイクらしいシンセの音色やアレンジが秀逸。
ライナーには、科学者がブレイクの音楽を好んでいるという話があり、マンチェスター大の天文学者ティム・オブライエン氏はブレイクの音楽を聴きながら論文を書くそうです。またブレイクは欧州最大の原子核研究所CERNに招かれた際、その科学者たちも同様にブレイクを聴きながら論文を書いていると言われたそうです。