Hawkwind ニューアルバムINTO THE WOODS全英34位確定

今週の全英Official Chartsが発表されました。
ホークウインドの新作INTO THE WOODSは34位と、前作に続きまたまた健闘しています。内容の良さに比較して、地味なジャケットのため案じていましたが、がんばりました。
ロック&メタルアルバム部門では堂々の2位となっています。

Officiak Charts アルバム部門
Rock & Metalアルバム部門

トップ40入りは前作29位に続き、82年のCHOOSE YOUR MASQUES(29位)以来の出来事ですが、今作も日本ではほとんど知られず、メジャーリリースもないという状況です。

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ニューアルバム週間チャート初登場24位・公式ビデオリリース/アンプラグドも

いよいよ明日から怒濤の全英ツアー開始のホークウインドですが、最新アルバムINTO THE WOODSが全英オフィシャルチャートの5/5-のアルバム部門週間チャートで初登場24位に入りましたが、暫定ランキングで今現在は圏外、週末にランキングが確定します。ちなみに昨年、前作は初登場18位でした。

ツアーに向けて昨日公式サイトMISSION CONTROLからニューアルバムINTO THE WOODS収録曲Have You Seen Them?の公式ビデオがリリースされたとのアナウンスがありました。アルバムの前半のハイライトの7分に渡る曲で、尺はそのまま最近のステージショットとレコーディングスタジオ、CG、森のロケ画像などを組み合わせています。
メロディアスな前半の歌唱部分、後半の反復演奏で電子音を絡めて盛り上がるところがホークスらしいナンバーです。

Themというのはアルバムのテーマの一部である森の妖精を指していることが分かります。またこの動画をみるとリードボーカルはチャドウィックようですね。ディブスも歌っているとアルバムにはクレジットがありますので、二人で歌いつつメインはチャドウィックという感じですね。
その点でアルバムをみると、ディブスの関与がかなり減っていると思われます。

続いてこちらも最近のステージショット。アンプラグドです。最近の曲もやってますが、アンプラグドだとカルバートのテイストが濃いHAWKLORDS期の曲がフィットしやすいですね。
今回のツアー告知では、スペシャル・アピアランスHAWKWIND UNPLUGGEDと記載しており、セトリにこのコーナーが加えられています。

ハズ・ウィートンもアコースティック・ベースに持ち替えています。右のギターは新作にゲストとして参加したマグナスと記載されています。ソロプレイも披露しており、達者なプレイヤーのようです。アルバムではキーボードもプレイしているし、このままレギュラーメンバーになるかもしれません。

明日から始まるINTO THE WOODS ツアーのフライヤー UNPLUGGEDのコーナーがあることをアピールしています

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INTO THE WOODS CD版レビュー

Hawkwind / INTO THE WOODS CD cover
CHERRY RED RECORDS CDBRED700
なぜかCDよりもアナログ盤の入荷が早かったホークウインドの最新作INTO THE WOODS、いよいよCDも国内に入荷しました。LPと同じくタワレコで入手しました。内容は先日紹介しましたアナログ盤と同じです。
カバーは前作THE MACHINE STOPSと同じデジパック仕様です。いつものパターンですと、初期限定でデジパックがリリースされ、その後ジュエルケース版が通常版として発売されるという流れですが、前作は今のところデジパックしかない状況です。
CD版のブックレットには歌詞が掲載。LP版にはなかったイラストが載っています。カバーの内側はLPカバーの内側と同じイラスト。
Hawkwind / INTO THE WOODS
デジパックの内側とブックレット

内容はアナログ版でレビューしたように前作にも増してアグレッシブな作品ですが、このジャケの印象が地味すぎるので注目されにくいかもしれません。
Hawkwind / INTO THE WOODS
テーマとなっている森に棲む妖精が描かれ裏カバー

なおホークスは3月から散発的にステージを行なっていましたが、このアルバムの本格プロモーションツアーが11日から開始されます。16回のギグを5月中に全英で一気に行うハードロードです。
Hawkwind Roundhouse Flyer 2017
45年ぶりに出演するラウンドハウスのフライヤー INTO THE WOODS のカバーの妖精
ハイライトは26日、72年にあのグリージィートラッカーズパーティが実施された名門ラウンドハウスに出演です!サポートアクトはMOTERHEADのフィル・キャンベルのバンドPhil Campbell and the Bastard Sons。
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Tim Blake 3rd MAGICK リマスターレビュー

英ESOTERIC RECORDINGSレーベルによる、ティム・ブレイクのソロアルバム群再発の第3弾として、91年の3rdアルバムMAGICKがリリースされています。このアルバムは91年に英VOICEPRINTからリリース、92年に仏Mantraから再発され、その際に素っ気なかったカバーが新調されました。その後、2000年に同じく英VPより再発されています。
内容はブレイクが長年住まいとしている仏ブルターニュの自宅スタジオでライブ収録されたもの。自宅でライブ用にトレーニングしている演奏をレコーディングしたとのこと。レコーディングしたそのままで、ポストプロダクションは加えていないそうです。
1曲目はA Magic Circle(魔法円)というタイトル通り、ミステリアスでいい雰囲気です。満月の夜に録音されたアルバムとのことで、アルバムタイトルを「魔術」として、シンセの魔術師ブレイクらしいニュアンスとなっています。

Tim Blake / MAGICK
ESOTERIC RECORDINGS ECLEC 2585

今回のリリースに伴い、ボーナストラックなども加えられていません。ブレイクさん的には習作という意味合いがあるようですが、前後作と比較しても遜色のない出来と思います。一発録りという点で音数が少なめではありますが、リズムやベース、バックのパッドなどのシークエンスプログラムは楽曲として作り込まれているので、CRYSTAL MACHINEよりはNEW JERUSALEMの方向性に近い作風です。全8曲中4曲がボーカル、4曲がインストです。ボーカル曲のバラードWaiting For Natiはホークス在籍時にホークスのステージで演奏していた曲です。
ブックレットのライナーノーツは従来通りイアン・エイブラハム氏。
裏カバー 左は92年のMANTRA、右は今回リリースのもの トレードマークのUFOアイコンが使用されているMANTRA盤は使用機材なども記載されていましたがESOTERIC盤には記載がありません

なおこの後は4th THE TIDE OF THE CENTURTY、さらに02年にアンドラの温泉施設カルデアに委託されたヒーリング音楽を収めたアルバムCALDEA MUSIC IIまでも再発され、ソロワークスが全網羅される予定。

ホークウインド2017年最新スタジオアルバム INTO THE WOODS 最速レビュー

公式では5月5日発売予定とされていますが、このところCHERRY RED RECORDSのリリースは、発売予定日よりも早く日本に入荷するので、前作の入荷が早かったタワレコでチェックしていたところ、早くも先週に最新作INTO THE WOODSのアナログ盤のみ入荷しました。23日現在、CDはまだ入荷していないとのことでした。

2枚組LPレコードのカバー CHERRY RED RECORDS BREDD700

それにしても早いです、英国内の出荷より輸出分の出荷を優先しているとしか思えません。
今作は、CD1枚とLP2枚組の2バージョンというシンプルなリリース形態です。

まずクレジットを見ると参加メンバーに変化があり、なんとナイル・ホーンの名前がありません。今年の3月、4月のステージの様子がYoutubeに上がっていますが、ナイルは不参加の模様。以下メンバークレジットです。
Dave Brock Vo/Gt/Key/Syn/Theremin
Haz Wheaton B/Key
Richard Chadwick Dr/Perc/Vo
Mr Dibs Vo/Key/Syn
Magnus Key/Gt
Big Bill Barry Fiddle

Mrディブスは、ボーカル2曲、キーボードで2曲という、控えめな参加となっていますが、ステージにも参加しています。
キーボードのマグナスという人の詳細は不明、THE ENIDやS.ハケットバンドに在籍していたニック・マグナスという線も(ソロアルバムがESOTERICからリリースされている)考えましたが、多分違います。
Youtubeに上がっている映像を見ると、若手のキーボードプレイヤーがナイル・ホーンに代わってステージに上がり、ギターも弾いているので、それがこのマグナスという人の可能性が濃厚。この人とフィドル(バイオリン)プレーヤーがゲストっぽい感じですが、今後パーマネントなメンバーになるのか、いずれ判明するかと思います。

見開きカバーの内側

クレジットには、マシーン・ストップスの続編的なものと記載されているこのアルバム、上記の参加メンバーの基本ユニットであるブロック/ウィートン/チャドウィックのトリオが核になったシンプルなロックバンドとしてのソリッドな演奏が最大の特長。
前作までの緻密な音作りや効果音を含む印象的な情景描写は、今となってはホーンの果たす所が大きかったと思われます。
新加入のベーシスト、ハズ・ウィートンの繰り出すフレーズと強いドライブ感が本国のファンには好感を持って受けいられていますが、そのウィートンのスタイルが今作の肝となっています。当然ホークスのお家芸である乱れ飛ぶ電子音やプログレっぽいパッド音も使用されていますが、それらの印象が弱くなるほど、パワフルでソリッド感のある演奏が全体を支配しています。ウィートンのプレイが結果ブロックを刺激したとも考えられます。
年々、多くの伝説的プレイヤーが亡くなっていく昨今、ブロックやニックについても、いつそんな時がきてもおかしくない年齢ですが、この最新作はデイヴ・ブロックの堂に入ったロッカーとしてのアグレッシブな姿勢が力強く示されている力作で、世界中のファンにとってまた嬉しいプレゼントになると思います。

オープニングは、前作の最後に現れた悲哀感のある印象的なパッセージに似たアコピの演奏から始まり、アルバムコンセプトが前作の続編であることを告げます。14秒ほどで突如ミドルテンポの重い5拍子リフが開始。1分強の長いイントロでウィートンのベースの牽引力を感じさせます。リードボーカル、一瞬これ誰?と思いますが、すぐにブロックだと気がつき、エフェクトを通した濁声でハード感を増長しています。緑の森の奥から手招きをするおどろおどろしい森の精を演出しています。中間部のワウをかけたブロックのギターソロもかなり荒々しい。
前作THE MACHINE STOPSの原作には続編はありませんので、今作はホークスの解釈による続編ということになります。アルバムカバーは森の中のストーンサークル、ジャケ内側には緑に覆われた都市の情景が広がっています。前作のエンドでテクノロジーの崩壊を経た世界がその後、自然力によって緑に覆い尽くされ、そこには人間を超越した自然のスピリッツが支配する世界となった、というようなストーリーかと思います。
6分過ぎでオープニングトラックはフェードアウト、続いてスローテンポの寂寞感のあるバラードCottage In The Woods、引き続きブロックのペンによる曲、森の中のコテージに囚われた人間が歌われます。3分ちょっとで、続くインストThe Woodpecker、チャドウィックによるキツツキをまねた効果音が印象的。そしてブロック/ウィートン/ディブス/チャドウィック共作のHave You Seen Them? ボーカルはチャドウィックとディブス、曲調が少し明るくなり高めの声域を生かした流れるようなコーラス、しかしリズムは重く引きずり、ハードリフが続きます。ミドルテンポながらホークスらしく反復に電子音、コーラスが戻り不意に終了、7分強。
アナログ盤ではここでA面終了。
しかし入荷の関係とは言え、新作をアナログ盤から聴くっていうのは、実に久しぶりな体験です。このレコードを裏返すという作業がまた次はどんな曲が?ワクワクします。CDだと一気に聴ける良さがありますが、この面を裏返す時の感覚はやはりいいものです。

Ascentはストリングスのパッド系サウンドをバックにブロックがスローに歌い上げます。アコギがバックで奏でられ美しい肌触り、ここでもベースは骨太く演奏されスローながら締まった印象。最後アコギだけになり終了。続いて上昇シンセ音に導かれたメロディアスなナンバーSpace Ship Blues。シルバー・マシーンのレプリカソングのような歌詞で、バンジョーやバイオリンがフォークロックさながら楽しく演奏されていきます。クロスフェードする形で次曲The Windの森の中の効果音が入ってきます。ブロックの朗読。多彩なパーカッション群、森の動物、鳥類の声、中間から反復リフ、リズムだけが残り、次第にフェードアウト。

C面に移り、いきなり元気よくハイテンポなVegan Lunch。ベジタリアンなランチをブロックがノリ良く歌う曲、中間部の流れるような間奏が美しい。4拍子ながらシンコペを使ったリフと流れるような進行部分との対比が楽しいトラック。続いてシンセの高速アルペジオの上でブルースが展開するMagic Scenes。泣きの強い曲ですがストリングスに頼らず、ギター中心に盛り上げています。シンセアルペジオが残り、その後アコギのアルペジオが主役となり泣きのコード進行が続くDark Land。ここでもパッド音は脇役で主体はギター。

D面は木の精を歌ったWood Nymph、流麗なAメロに対して、Bメロは重々しいリフ。ブロックらしい展開。森の効果音にディブスのつぶやき、Deep Cavernというタイトル通り、暗い森の洞窟を思わせます。
エンディングはハイテンポで疾走、その名もMagic Mashrooms。3ピースの演奏とオルガンによるタイトな演奏。中盤のリフがDuglas In The Jungleを思い起こせます。しかしブロックさん、今回は弾きまくってます。
最後ディストーションギターがかぶって終了、歓声が入ってきてライブ風演出。長めでシリアスに攻め立てた曲ですが、拍子抜けする効果音が。これはアルバムを聴いてみてください。

白の穴開きスリーブ ビニールは最近定番の180g仕様

専任のキーボディストがいないこともあるかと思いますが、トリオの演奏が主役となり、ブロックがギターに徹したことで、このアグレッシブさが出たと思います。前作はアレンジや音色の多彩さが特長的で、今回はタイトでストイック、ロックバンドらしい印象で、好みによって評価が分かれそうです。
まぁでも、個人的にはブレイクさんには戻ってきてもらい、冷ややかなストリングスと派手な電子音はつけてもらいたいですが。
カバーは内容のパワフルさに対して地味で落ち着いてますので、マッチングは良くないです。近作を手がけるマーティンM作です。
アナログ盤とCD盤は同内容みたいです。CDも入手しましたらレポートします。

HAWKWIND / INTO THE WOODS
CHERRY RED RECORDS / BREDD700
Produced by BROCKWORLD
Engineer : DAVE BROCK

SIDE 1
1. INTO THE WOODS -Brock
2. COTTAGE IN THE WOODS -Brock
3. THE WOODPECKER -Brock/Chadwick
4. HAVE YOU SEEN THEM? -Brock/Wheaton/Chadwick/Darbychire

SIDE 2
1. ASCENT -Brock
2. SPACE SHIP BLUES -Brock/Wheaton/Chadwick
3. THE WIND -Brock/Chadwick/Wheaton

SIDE 3
1. VEGAN LUNCH -Brock
2. MAGIC SCENES -Brock/Chadwick/Wheaton
3. DARKLAND -Darbychire

SIDE 4
1. WOOD NYMPH -Brock/Wheaton/Chadwick
2. DEEP CAVERN -Darbychire
3. MAGIC MUSHROOMS -Brock/Wheaton/Chadwick
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ティム・ブレイク 初期ソロ2作リマスター・レビュー

ESOTERIC RECORDINGSレーベルの公式サイトでは3/31リリース予定とされていましたが、3月初旬から国内に入荷してます。いずれも当時新興レーベルの仏EGGからリリース、日本でもキングレコードから発売されたので、比較的知られている作品。
CDは仏のMANTRAから発売され、その後英VOICEPRINTが権利を獲得しCD再発、日本ではヴォイスプリント・ジャパンから発売されました。今回、ホークス再発を推進しているESOTERICのマイク・パウエル氏によりリマスター、ボーナストラック追加にてリリースされました。解説はホークスのバイオ本を手がけるイアン・エイブラハム。クリア・ウォータープロダクションでサウンドエンジニアをしていた時に、ニックとディクミクにその才能を見出されたなど、当時のエピソードが紹介されています。

今回リリースされた2枚は、日本では79年、折からのシンセサイザーブームに乗ってキングレコードがEGGレーベルの権利を獲得し、そのカタログを続々とリリース。プロモーションの目玉としてブレイク本人が招聘され業界関係者向けのエキシビションギグも行われました。

この頃はレーザー光線技師のパトリス・ワレンナーと組み、クリスタル・マシーンと名付けたプロジェクトでライブ活動を行い、時代の先端を走っていたという印象がありました。1stアルバムは、76〜77年のクリスタル・マシーンのスタジオテイク、ライブテイクを集めたもの。シンセベースのシークエンスの上でシンセソロのアドリブが展開されるという、T.ドリームやK.シュルツェらジャーマン系シンセミュージックと同傾向の作品。ブレイクの曲調はそれらよりも繊細で軽やか、メロディアスな感触。リズムはリズムマシーンやシンセのトリガーを使っており、ドラムレス。3曲目Last Ride Of The Boogie Childで本人のリードボーカルが聴けますが、それ以外はインスト。なおアナログ盤の仏EGG原盤はB面最終曲の最後、シンセの持続音エンドレスになっています。ボーナストラックは、76年仏ISADORAレーベルからSARATOGA SPACE MESSENGERS名義でリリースしたシングルSurf、ボーカル入りでポップ調、晩年のR.カルバートの曲調に近いもの。それにEGGからの78年にリリースしたシングル SYNTHESE INTEMPOREL の両面曲。アルバム本編と同傾向の曲。

続く2作目 BLAKE’S NEW JERUSALEMは、アルバム冒頭ブレイクのアコギ弾き語りから開始され一瞬驚きますが、全体にボーカルの使用が増え、楽曲もメロディーの美しさを打ち出したアルバム。前作に比較して、歌ものが目立つメロディアスな作品。盲目のキーボードプレイヤー、ジャン・フィリップ・リキエルがミニモーグで参加しています。ジャージーなセンスを持ったプレイヤーで、その手のミニモーグソロは彼によるもの。
2曲目のLighthouseはホークスのLIVE79でも演奏されているので、お馴染みですね。翌79年にホークスに参加する際の契約の決め事の一つとして、この曲をステージで披露するという条件だったそうです。LIVE79ではブレイクの独演でしたが、その後アレンジが加えられCOMPLEAT’79では後半リズムセクションが入ってくるようになり、G.ベイカー加入後は頭からドラム叩くアレンジになりました(公式アルバムには収録がなくブートで確認。ベイカーとブレイクが一緒の期間は短く、その時期のステージテイクは公式リリースされておらず、ブート聞くとかなり良いので残念)。
アナログ盤ではB面全体で1曲のタイトルナンバーがハイライト。ボーナストラックは、78年同EGGよりリリースされたシングルGenerator LaserbeamのB面曲The Woodland Voice。同時期の79年にリキエルと一緒に制作したWATERFALLS IN SPACEというカセットテープアルバムから2曲収録。From Outer SpaceはLighthouseをモチーフに19分にも及ぶ曲、Jupiter To JerusalemはNew Jeruslaemのオルタネイト版という感じ。この時期のブレイクの別の側面が伺い知れる興味深いテイクです。余談ですがリキエルは昨年(’16)他界した、あのデザイナー、ソニア・リキエルの息子です。

ジュエルケースにピクチャーレーベル

引き続きESOTERICからは、3rdアルバムMAGICK(’91)、4thアルバムTHE TIDE OF THE CENTURY(’01)がリマスターリリースされます。NEW JERUSALEMでのボーカル曲路線の方向の作品で、クリアなシンセの響き、メロディアスで叙情的な作品群です。私的にはNEW JERUSALEM、TIDE OF CENTURYが特に好きな作品です。

ティム・ブレイクの作品群再発

昨年、ホークスのアルバムを再発している CHERRY RED RECORDS の ESOTERIC RECORDINGS レーベルより、ホークスのキーボード奏者、ティム・ブレイクのソロアルバムのリリースが告知されました。
ロンドン生まれのブレイクは69年にホークスがグループXというバンド名でデビューしたステージのサウンドクルーで、のちに GONG に加入、絶頂期のレディオ・グノーム・インヴィジブル3部作でスペイシーなシンセをプレイ。GONG 脱退後は、ソロアーティストとして、フランスのEGGレーベルより2枚のアルバムをリリース。いずれも、ヨーロピアンな感性、叙情性とスペイシーなシンセワークが特徴の佳作。シンセサイザー音楽がブームだった日本でも発売、EGGレーベルのプロモーションの一貫で、78年に日本で関係者向けのギグも実施しています。
翌79年に新生ホークスに参加、当時のバンドの躍進に一役買うも、プライベートのゴタゴタで80年に脱退、その後ソロ活動を続けていましたが、2007年にホークスに復帰、それから2015年まで所属しホークスの日本ツアーにも参加。昨年からソロ活動に力を入れたいとホークスにはフル参加していません。前作 THE MACHINE STOPS には不参加ながら、ステージによっては参加しており、正式な脱退ではないようです。
デイヴ・ブロックとの信頼関係は強く、79年のホークス参加時のプレイがファンには好評で、再復帰時には大変歓迎されたりとホークスメンバーでは重鎮の一人。

そのブレイクの作品の再発情報 ESOTERIC RECORDINGS の公式サイトに詳しく掲載されました。
まずは EGG レーベル時代の2枚、CRYSTAL MACHINE (77)と NEW JERUSALEM (78)です。その後、MAGIC (91)と TIDE OF CENTURY (01)の再発も予定しているとのこと。
EGGからの1stアルバム CRYSTAL MACHINE は当時のブレイクとレーザー光線技師パトリス・ワレンナーとのユニット名でもあり、アルバムジャケットに象徴される当時のステージを収録したものです。ほぼインストルメンタル中心。
2ndアルバムの NEW JERUSALEM はスタジオ録音、自らリードボーカルをとった最初の作品で、アコギもプレイ。スペイシーな作風にメロディアスで叙情性も加味された作品。Lighthouse や アルバムタイトルナンバーはホークスのステージでも演奏されました。

今回のリマスターでは、それぞれ3曲ずつ貴重なテイクがボーナス追加されています。70年代のシングル曲、デモテイクなどが初CD化。
CRYSTAL MACHINE:
76年 SARATOGA SPACE MESSENGERS 名義で発表されたシングル曲 Surf
78年スペインでリリースされたシングルA/B面 Synthese Intemporel I と Synthese Intemporel II

NEW JERUSALEM:
78年シングル Genelator Laser Beam のB面曲 The Woodland Voice
79年ブレイクとジャン・フィリップ・リキエル(NEW JERUSALEM にも参加した鍵盤奏者)の連名によるカセット WATERFALLS FROM SPACE 用デモテイク From Outta Space と Jupiter To Jerusalem

発売は3月31日の予定です。

ホークウインド 2017年最新アルバム INTO THE WOODS 5月5日発売!

ホークスの最新作 INTO THE WOODS ですが、CHERRY RED RECORDS より、2017年5月5日発売とのアナウンスがありました。
新作は昨年のスマッシュヒット(全英30位)となったアルバムの続編的な意味があるとのこと。
タイトルから連想されるように、テクノロジー依存からの回避としての自然回帰的な意味があるように思われます。
この3月に英国内3カ所のミニツアーも GLIMPSE INTO GREENESS (緑をかいま見る)と題されています。
アルバム収録曲は以下で、やはり森から連想するようなタイトルが多いです。
以前紹介しました断片的な試聴曲を聴く感じでは、従来路線は踏襲されています。

Into The Woods
Cottage In The Woods
The Woodpecker
Have You Seen Them
Ascent
Space Ship Blues
The Wind
Vegan Lunch
Magic Scenes
Darkland
Wood Nymph
Deep Cavern
Magic Mushroom

なお、バンドは4月に地元デボンで二日間にわたる自前の恒例フェス HAWKEASTER を実施。
その後、新作リリースに合わせたツアーを5月中旬から実施、その中ではカムデンのラウンドハウスも含まれています。かつて72年に GREASY TRUCKER’S PARTY として実施されたギグで、あのSilver Machine が収録されたホークス史上エポックな場所です。ここで演奏するのは、あの日以来とのことで、45年振りということになります。

あと2年もすれば、バンド結成50周年を迎えるんですね。にもかかわらず、2年連続で新作を発売し、ツアーやフェスの主催を続けるホークス、実に頼もしいですね!

Hawkwind バイオ本 SONIC ASSASSINS Kindle版リリース

イアン・エイブラハム氏による、ホークウインドのバイオグラフィ本、SONIC ASSASSINS の増強改訂版がついにリリースされました。まずはKindle版からのリリースで、日本のAmazonでも入手可能となっています。
初回版は2005年のリリースでしたが、その後一度改訂版を出し、そこで終了かと思っていたのですが、なんと十年越しで、修正、加筆、画像追加がなされているとのこと。
今後、通常のハードバックの書籍も発売予定とのこと。
各メンバーへの綿密なインタビューにより、それぞれの立場からのホークスを浮き彫りにした内容で、ホークスを知る上で大変重要な資料です。
デジタル版だととてもリーズナブル。
ハードバック本は3000円くらいになるかもしれませんね。
(追記 2017/1/30)その後、書籍版はペーパーバックでリリースされました。

Hawkwind 最新スタジオアルバム Into The Woods

昨日11月24日は、44年前の同じ日、名作 DOREMI がリリースされた日でした。

本年リリースの THE MACHINE STOPS のツアーの後、6〜7月にフェスに参加、以降はしばらくギグの予定がなかったのですが、facebook のオフィシャルアカウントで新作制作中との告知がありました。INTO THE WOODS というアルバムタイトル、一部抜粋が公開されています。
制作は順調に進んでいるようで来年早々にはリリースとのアナウンス。
スタジオのスナップ写真には新ベーシストのハズ・ウィートンの姿も。
それにしてもこのタイトル、ディズニー映画のそれか、ブロードウェイミュージカルの同タイトルかって、感じですが、まったく関係ないのか今のところ不明です。いずれにしても「森の中へ」の森が何を指しているのか、自然回帰的な方向は以前もありましたので、そちらのような気もします。
下記一部抜粋部分を聴くと、従来通りのサウンドです。