ニック・ターナー新作リリース ルドルフ、ハウス参加

Nik Turner Life In Space
NIK TURNER / LIFE IN SPACE (CLEOPATRA CLO0605) 2017

前作SPACE FUSION ODDYSSEY(2015)から2年、新作LIFE IN SPACEがリリースされました。ここ数年のソロ作同様、米CLEOPATRAからの発売で1CD版と500枚限定2LPという2種のフォーマット。
1曲目のEnd Of The Worldがクレパトのサイトでシングル曲としているので、のちにアナログEP盤がリリースされるかもしれません。

元UK-SUBSのニッキー・ギャラットとDIE KRUPPSのユルゲン・エングラーの起用は今作でも続いており、ニックの米国活動のパートナーHEDERSLEBENのメンバーとのユニットが軸となり、エングラーがプロデュースと一部の曲提供、演奏参加。そこにゲストでポール・ルドルフが1曲ギターで参加、サイモン・ハウスが数曲参加。
前作はOHMを中心とするユニットでしたのでテクニカルでハードエッジな印象でしたが、今回はHEDERSLEBENのサイケプログレ風味なスタイルになっています。

オープニングナンバーEnd Of The Worldはルドルフが唯一参加した曲ですが、ワウのかかったギターをバッキングで弾いてるだけで特に強い印象はありません。メランコリックなバラード曲でニックのリードボーカルも優しげな歌い方。HEDERSLEBENでも多用されているメロトロンのストリングス音にフルートが絡みます。
2曲目Why Are You?はハードなギターリフをメインにした演奏ですが、そこにメロトロンが乗り、サックスソロが展開。ニックのボーカルは歳のせいか、かなり抑えた印象。
続くBach To Earthはギャラット作。アコギにフルート、そしてハウスのバイオリンの主題演奏とアコースティックなナンバー。アコギの上でプレイされるバイオリンとフルートの絡みがとても美しい。ホークスでは見られない演奏ですが、この組み合わせはある意味、ありそうでなかったと思わせます。
4曲目Secrets Of The Galaxyはホークス風ハードロック、中間部ハウスのバイオリン、ニックのサックスと続きます。後半は電子音だけになっていく変な曲。エングラー作。
Universal Mindはミドルテンポで朗読風ボーカルとフルートを生かした曲。
インスト曲Approaching The Unknownは森の中にいるごとく鳥の鳴き声のSE、持続音が流れる中ギターリフとタイコのリズムが続きます。
As You Wereもノイズや各種SEが流れる中、スローテンポで始まったリズムがギターのコード演奏とともにテンポアップ。ニックはサックスのアドリブ。
ラストはお馴染みMaster Of The Universe。イントロのギターリフにハウスのバイオリンが乗ってくるあたり嬉しい。最初のコーラスが終わた後の中間部はニックのサックスソロ。Aメロが復活するときはハウスのバイオリンも入ってきて終了。もうちょっと長くやってもいいかなと思いました。
おそらく今回もクレパト側でアーティストのマネージメントをしたものと思われます。
現在もUKやEUで来日時のユニットによるギグを行なっています。アルバムプロモーションツアーは10月15日から11月一杯かけて全米で行われる予定。その際はHEDERSLEBENのメンバーがバックになることでしょう。

先日ホークスの公式サイトのアナウンスで、ニックが活動の際Hawkwindの名称を使えないようにという訴えが、最終的に勝訴したと伝えていました。まだ決着していなかったのかと思いましたが、ニック本人の意思とは関係なく、ギグの主催者は使用したがるので仕方ないかもしれません。でもニックのステージやこうした作品を聴くと、そんなことはどうでもいいようにも思えます。

ニック・ターナー来日直前特集!ニックの足跡

いよいよ週末に迫ってきましたニックの来日公演。ここでホークス脱退後のニックの諸作品を振りかえり、その足跡と功績を再認識し、ギグに備えたいと思います。
今回のステージでは、おそらく「宇宙の祭典」収録曲が中心になると思いますが、ニックのスタジオ制作の諸作品は基本的に新規のオリジナルです。
個人的にはオリジナル作品の出来もよいと思うので、もっと注目&評価されるべきかと。しかし聴衆はホークスのニックを期待してしまうので、ステージではホークスナンバーオンパレードになり、アルバムもそのステージを収録したものが注目されがちです。
各作品の再評価の期待を込めつつ、ニックの活動と諸作品を俯瞰します。

ホークスのASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC(76)リリース後のツアーが一段落した際、メンバー間のゴタゴタでニックはアラン・パウエルと同時にホークスを脱退。人間関係に嫌気がさしたとか、ドラッグで調子悪かったなどと本人は言ってます。アランとはその後も時折活動を共にすることになります。

NIK TURNER’S SPHYNX / XINTODAY (78)

XINTODAY CHARISMA CDS 4011 (1978)
XINTODAY (CHARISMA CDS 4011) (78)

1978年カリズマレーベルからリリースされた1stソロアルバム。
古代エジプトの神々やピラミッドなどの遺跡の神秘を探るコンセプトで制作され「死者の書」を題材にオシリス神のストーリーをテーマにしています。フルートの演奏はギザの大ピラミッドの王の間にて収録された素材を使用。
のちにその経緯は明らかになりますが、ホークス脱退後、知人の誘いでエジプトにバカンスに訪れたニック。夜、ピラミッドの頂上に立ちフルートを吹いたその時に、滅多に降らない雨が降ってきたという神秘的な体験が創作のモチベーションになったそうです。王の間でのフルート録音は、現地のガイドにお金握らせて3時間ほど他の観光客を遮断して行ったそうです。

ニック・ターター/スフィンクス(日本フォノグラム RJ−7506)
ニック・ターター/スフィンクス(日本フォノグラム RJ−7506)

プロデュースはゴングのスティーヴ・ヒレッジでギターもプレイ、その他ゴング勢としてミケット・ジローディ(Syn/Vo)、ティム・ブレイク(Syn)、マイク・ハウレット(B)、アンソニー・フィリップスとの共演でも知られるハリー・ウイリアムソン(Pf/Gt)が参加。多彩なパーカッション陣に BRAND X のモーリス・パート、ホークス関連ではアラン・パウエルがコンガで参加。
ホークスでの喧騒と宇宙的ノイズサウンドとは異なり、全体にアコースティックな音の感触。シンセもかなり使われているのですが、フルートの幽幻な響きや土着的なパーカッションなどの繊細な音の響きを大切にしたヒレッジのプロダクションが、安易な電子音の洪水にならず、控えめながら奥行きのある音世界が構築されています。
カバーアートはバーニー・バブルスが担当し、ブックレットが付属していました。
国内盤は日本フォノグラムからリリース、横尾忠則の紹介文が帯やライナーに、阿木譲のライナーなど、当時のSFやシンセミュージックのブームにのせようと力を入れている感じです。

このアルバムはなかなかCD化されなかったので、93年にニックはLAのバンド PRESSUREHED と再録を行い、CLEOPATRA から SPHYNX というタイトルでリリースされました(後述)。

NIK TURNER'S SPHYNX / XINTODAY (NIKTCD333) (97)
NIK TURNER’S SPHYNX / XINTODAY (NIKTCD333) (97)
ニック・ターナーズ・スフィンクス/エキサイティントゥデイ (Arcangelo ARC-7173) (2006)
ニック・ターナーズ・スフィンクス/エキサイティントゥデイ (Arcangelo ARC-7173) (2006)

その後、本アルバムのCD版はニックの自主制作に近い形で97年にリリースされ、その後2007年に Esoteric Recordings の前身 Eclectic Discs からメジャーリリース、その国内盤は ディスクユニオンさん の Arcangelo レーベルから発売されました。

このアルバムをリリース後、NIK TURNER’S SPHYNX としてギグやフェスなどで演奏を行っていましたが、その頃の様子は2000年にリリースされた以下のCDで断片的ではありますが垣間聴くことができます。

NIK TURNER OF HAWKWIND / LIVE AT DEEPLY VALE FREE FESTIVAL 1978 (OZIT-MORPHEUS RECORDS OZITCD 0053) (00)
NIK TURNER OF HAWKWIND / LIVE AT DEEPLY VALE FREE FESTIVAL 1978 (OZIT-MORPHEUS RECORDS OZITCD 0053) (00)

NIK TURNER OF HAWKWIND / LIVE AT DEEPLEY VALE FREE FESTIVAL (00)
78年にヒレッジや HERE AND NOW などと参加した DEEPLY VALE FREE FESTIVAL での演奏やその他フェスなどの演奏が収められています。反復するリズムを演奏するロックバンドをバックにフルートやサックスを演奏、ジャムセッションのような感じです。サウンドボードからのテイクですがモノラルです。

またこの頃、THE POLICE の前身バンド STRONTIUM 90 の関連で、GONGのM.ハウレット、H.ウイリアムソンの企画した反核ソング Nuclear Waste 制作のためスティング、ヒレッジなどと FAST BREEDER & THE RADIO ACTORS に参加。スティングのボーカル曲でサックスを吹いています、

INNER CITY UNIT
80年に入ると、ニック自らのバンド SPHYNX をパンクロックバンド INNER CITY UNIT に変貌させます。T−REXにいたスティーヴ・ペレグリン・トゥックのバンド Steve Took’s Horns が解散したところ、そのメンバーに声をかけ結成。トレヴ・トムス(Gt)、デッド・フレッド(key)などのメンバーとともにアグレッシブなポストパンクを演奏。1stアルバム PASS OUT を80年にリリース。

INNER CITY UNIT / PASSOUT (RIDDLE RID002) (80)
INNER CITY UNIT / PASSOUT (RIDDLE RID002) (80)
S.トゥックはICUのギグに客演していましたが同年ドラッグで若くして逝去。アルバム収録の Watching The Grass Grow はその後復帰するホークスでも取り上げる曲、その他 Master Of The Universe などのホークス曲もカバーしています。

翌年2ndアルバム The Maximum Effect を発表。同年12月にニックがホークスのステージに客演、82年中頃からは完全復帰、ICUと並行して活動。

INNER CITY UNIT / THE MAXIMUM EFFECT (AVATAR AALP 5004) (81)
THE IMPERIAL POMPADOURS / ERSATZ (POMPADOUR POMPOD1) (82)
THE IMPERIAL POMPADOURS / ERSATZ (POMPADOUR POMPOD1) (82)
ロバート・カルバートとの活動も行なっており、IMPERIAL POMPADOURS というプロジェクトでもアルバムをリリース。いずれのアルバムも先鋭的でアグレッシブなもので、パンクやガレージのルーツとしての面目躍如。

83年にはICUのデッド・フレッド(Key)もホークスに参加することになります。84年には3rdアルバム Punkadelic をホークスの当時のリリース元 FLICKNIFE レーベルに移し発売。84年にはフレッドがホークスを抜け、85年にニックも抜けます。その後ICUはギタリストをスティーヴ・ポンドに変更し、New Anatomy (85)、The President’s Tapes (85)とリリース。

INNER CITY UNIT / PUNKADELIC (FLICKNIFE SHARP 103)  (82)
INNER CITY UNIT / PUNKADELIC (FLICKNIFE SHARP 103) (82)
INNER CITY UNIT / NEW ANATOMY (DEMI MONDE DM001) (84)
INNER CITY UNIT / NEW ANATOMY (DEMI MONDE DM001) (84)
INNER CITY UNIT / THE PRESIDENTS TAPES (FLICKNIFE SHARP 031) (85)
INNER CITY UNIT / THE PRESIDENTS TAPES (FLICKNIFE SHARP 031) (85)

なお、D.フレッドは、2012年にまさかの本家復帰、来日公演に参加していましたね。

様々なミュージシャンとのコラボや自身のジャズバンド NIK TURNER’S FANTASTIC ALL STARS などを率いてのライブ活動を続けます。
92年の英国のフォーク&カントリーSSW、ナイジェル・マズリン・ジョーンズのステージでフルート&サックス演奏、ドラムはVDGGのガイ・エバンスというチームのテイクが後年リリースされています。

PINK FAIRIES とは70年のワイト島をはじめとしてよくジャムを行ってきたので、

MAZLYN JONES AND GUY EVANS WITH NIK TURNER / LIVE (BLUEPRINT BP250CD) (97)
MAZLYN JONES AND GUY EVANS WITH NIK TURNER / LIVE (BLUEPRINT BP250CD) (97)
PINKWIND / FESTIVAL OF THE SUN (TWINK TWK CD2) (95)
PINKWIND / FESTIVAL OF THE SUN (TWINK TWK CD2) (95)
トゥインクとの親交は続いており、93年のフェスには PINKWIND として、トゥインク(Drs)、トレヴ・トムス(Gt)らとホークスナンバーや自身のソロ曲を演奏。95年に TWINK RECORDS より PINKWIND – FESTIVAL OF THE SUN としてリリース。

NIK TURNER / SPHYNX (93)
93年にはLAの新興レーベル CLEOPATRA から、1stソロアルバム XINTODAY のリメイク版を発表。参加しているプレイヤーは同レーベルの PRESSUREHED の面々。ゴシック系やインダストリアル系を得意としている同レーベルのバンドらしく、パワフルなリズム、エッジの立ったギターやシンセの音色で、オリジナルアルバムとは曲順も変わり、ほぼ完全な新作というような内容。アルバム最後にオリジナルアルバムの元になったギザでのフルート演奏のテイクが収められています。

NIK TURNER / SPHYNX (CLEOPATRA CLEO21352) (93)
NIK TURNER / SPHYNX (CLEOPATRA CLEO21352) (93)

この作品の勢いに乗るように、新作 PROPHETS OF TIME を同年年末にかけて制作。前作のメンバーに加え、元ホークスのサイモン・ハウス(Vn)、同じ CLEOPATRA から作品をリリースしてた PSYCHIC TV のジェネシス・P・オリッジ(Vo/Syn)、CHROME のヘリオス・クリード(Gt)などが参加。

さらに翌94年1月から2月にかけて、全米40ヵ所以上にわたる SPACE RITUAL ツアーが実施されました。アルバムのメンバーに加え、デル・デットマー(VCS3)、アラン・パウエル(Perc)らの元ホークスメンバーが参加、ライブレコーディングされます。その名の通り「宇宙の祭典」を再現するような選曲でオーディエンスは熱狂し評判が良く、本家と混同する聴衆も多かったようです。

NIK TURNER / PROPHETS OF TIME (CLEOPATRA CLEO69082) (94)
NIK TURNER / PROPHETS OF TIME (CLEOPATRA CLEO69082) (94)

NIK TURNER / PROPHETS OF TIME (94)
そしてアルバム PROPHETS OF TIME が CLEOPATRA から発表。前作のテイストを引きながら、より力強い作品となりました。

NIK TURNER / SPACE RITUAL 1994 LIVE (95)
95年には前年の SPACE RITUAL ツアーのライブ盤 NIK TURNER – SPACE RITUAL がCD2枚組でリリース。日本ではキャプテントリップレコードが販売。アメリカでのツアーは95年も実施、ここでもライブレコーディングされ、翌96年 PAST OR FUTURE? としてアルバムリリースされることになります。

NIK TURNER / SPACE RITUAL (CLEOPATRA CLEO 9506-2) (95)
NIK TURNER / SPACE RITUAL (CLEOPATRA CLEO 9506-2) (95)
NIK TURNER PAST OR FUTURE? (CLEOPATRA CLP 9685-2) (96)
NIK TURNER PAST OR FUTURE? (CLEOPATRA CLP 9685-2) (96)

前作とかぶる曲はわずかで、「絶体絶命」収録曲や Kadu Flyer などの曲が収められ、ファンには嬉しい内容でした。そのリリース直後に日本公演も実現。

この頃、CHERRY RED RECORDS の企画アルバム A SAUCERFUL OF PINK というピンクのトリビュートアルバムに参加し「ユージン、斧に気をつけろ」をカバー。

HAWK FAIRIES / PURPLE HAZE (TWINK TWK CD5) (96)
HAWK FAIRIES / PURPLE HAZE (TWINK TWK CD5) (96)

95年4月には前述の PINKWIND の変名、THE HAWK FAIRIES としてギグ、これもレコーディングされて96年に THE HAWK FAIRIES – PURPLE HAZE としてリリース、キャプテントリップより国内盤も販売されました。前述の故スティーヴ・トゥックとP.フェアリーズに在籍したギタリスト、ミック・ウエイン(94年に逝去)に捧げられています。

その後もLAの周辺バンド、北欧のバンドなどへの客演が続きます。
フィンランドの DARK SUN はホークスのカバーアルバムをリリースしていますが、ニックが客演しています。

ANUBIAN LIGHTS
ニックは旧ホークスメンとの活動でホークスナンバーを演奏するようになったので、ソロアルバム SPHYNX のアラビアン路線を推し進めていくプロジェクト ANUBIAN LIGHTS を PRESSUREHED のメンバーと始動させます。

ANUBIAN LIGHTS / ETERNAL SKY (HYPNOTIC CLEO 96032) (95)
ANUBIAN LIGHTS / ETERNAL SKY (HYPNOTIC CLEO 96032) (95)

1stアルバムは95年にリリース、アルバム SPHYNX の流れをくむ作風でS.ハウス、D.デットマーも参加。
その後2001年頃までコンスタントにアルバムを発表しました。

ホークスの旧メンバーとのギグを重ね2000年には、H.L.ラントン(Gt)、T.オリス(Drs)、T.クランブル(B)、ロイド・ジョージ(Syn)というメンバーで 2001 A SPACE ROCK ODYSSEY というバンド名でギグを行いました。その後、ラントンが抜け、ミック・スラットリー(Gt)が参加。このような極初期のメンバーとの邂逅などがあり、2000年のリユニオンギグでのメンバー集めでは大変な功労者だったと思われます。リユニオンの実施の裏でギャラの支払いなどのゴタゴタがあり、旧メンバーの大半はニックとの活動を選び、ニックは NIK TURNER”S HAWKWIND と名乗ったりしていましたが、2つのホークウインドの存在はファンが混乱するということで、ブロック側が訴訟し勝訴、その後ニックは SPACE RITUAL をバンド名にすることになります。
2003年にはデイヴ・アンダーソン(B/Gt/Vo)が参加、オリスの息子サム・オリス(Drs)も帯同。

NIK TURNER'S KUBANNO KICKASSO (OZIT-MRPHEUS OZIT NIKTCD 334) (03)
NIK TURNER’S KUBANNO KICKASSO (OZIT-MRPHEUS OZIT NIKTCD 334) (03)

NIK TURNER’S KUBANNO KICKASSO (03)
2003年にニックが長年活動していたビッグジャズバンド FANTASTIC ALL STARS のCDがリリースされました。バンドは14名にも及ぶ大編成で大まじめなラテンジャズを展開。ニックの別の側面が伺いしれるアルバム。

SPACE RITUAL / OTHER WORLD (07)
ニックと初期メンバー同窓会バンドは、その名も SPACE RITUAL として、ギグテイクを集めた作品をマイナーリリースしていましたが、2007年に ESOTERIC RECORDINGS よりメジャーアルバムリリース。

SPACE RITUAL / OTHER WORLD (ESOTERIC RECORDINGS ECLEC 2011) (07)
SPACE RITUAL / OTHER WORLD (ESOTERIC RECORDINGS ECLEC 2011) (07)
D.アンダーソンのプロデュース。収録曲はほぼ新曲、オリジナル曲で勝負しており、全体に落ち着いた大人のスペースロックという感じで、アンダーソンのプロダクションも良く完成度の高い作品です。

その後、アンダーソンが体調不良で離脱。
2011年には、バーニー・バブルス・メモリアル・コンサートと銘打ったギグが実施され、多くの旧メンバーが参加。。

HAWKLORDS / THE BARNEY BUBBLES MEMORIAL BENEFIT CONCERT (HLORDS001) (11)
HAWKLORDS / THE BARNEY BUBBLES MEMORIAL BENEFIT CONCERT (HLORDS001) (11)
エイドリアン・ショウ、ハーヴィー・ベインブリッジ、スティーヴ・スインデルスなどの HAWKLORDS組、アラン・デイヴィ、ダニー・トンプソンの80年代中期組、ロン・トゥリー、ジェリー・リチャーズの90年代後期組が参加。当時のマネージャー、ダグ・スミス、初期の名ドラマー、サイモン・キングが駆けつけました。キングはホークス脱退度、業界から足を洗っており、実に30年ぶりに再会したことになります。
ギグの模様はDVDやLPにてリリースされます。このメンバー構成は感動ものです。
この時に集まったメンバーを中心に HAWKLORDS のバンド名を復活させ活動を始めます。ニックは参加していませんが、アルバムのリリースを続けています。現在、旧メンバーは、H.ベインブリッジ、J.リチャーズ、ロンで、他は新しいメンバーでの活動。
NIK TURNER / SPACE GYPSY (PURPLE PYRAMID CLP 0666 & CLP 0660) (13)
NIK TURNER / SPACE GYPSY (PURPLE PYRAMID CLP 0666 & CLP 0660) (13)

NIK TURNER / SPACE GYPSY (13)
ニックの久々のソロアルバムが長年契約している CLEOPATRA から2013年にリリース。レギュラーメンバーに旧ホークスメンは起用せず、参加メンバーは UK-SUBS のニッキー・ギャラット(Gt)、ドイツの DIE KRUPPS のユルゲン・エングラー(Key)などがメジャーどころで、その他は無名のメンバー。S.ヒレッジが1曲、S.ハウスが3曲ゲスト参加。スペースロックの路線を踏襲、反復するハードなギターリフと電子音の渦巻くサウンドにサックス、フルート、ニックのボーカルという構成。シンセの音が全体に厚く流れていて、流麗で心地良い印象もあります。
アルバムに先行してシングル Fallen Angel STS-51-L がリリース。公式ビデオは以下。

NIK TURNER / SPACE FUSION ODYSSEY (15)spacefusion
現時点のソロ最新作、今作ではヒレッジ(Gt)が多くの曲に参加し、豪華ゲストが多数参加。前作とは方向性が変わり、タイトルに象徴されるようにフュージョン的な楽曲になっています。ホークスのステージに客演していた、ジョン・エサリッジ(Gt)のプレイもこういう楽曲ではとてもフィットしています。前作から参加のJ.エングラー(Syn)はほぼ全曲に参加していますが、その他のメンバーは流動的で、元メガデスの敏腕ギタリスト、クリス・ポーランドとその現バンドOHMのベース、ロベルティーノ・パグリアリ、ドラマーのデヴィッド・イーグルが基本ユニットとなるため、かつてないほどテクニカルな楽曲。その他、元 THE MAHAVISHNU ORCHESTRA のビリー・コブハム(Drs)とジェリー・グッドマン(Vn)、元 THE DOORS のロビー・クリーガー(Gt)、元 AMON DUUL II のジョン・ヴァインツィアル(Gt)、元 YES のビリー・シャーウッド(Gt/Drs/Key)、リック・ウエイクマン(Key)、先日亡くなったジリ・スマイス(Vo)など。それぞれフルに参加してるのではなく1、2曲程度の参加。ニックによると、これらのメンバーはプロダクション側で人選や交渉をやってお膳立てされていたとのこと。全体にテクニカルな演奏で、個性的なミュージシャンを起用しつつ、スペーシーなムードで統一されています。

FLAME TREE FEATURING NIK TURNER (PURPLE PYRAMID CLO 0298) (96)
FLAME TREE FEATURING NIK TURNER (PURPLE PYRAMID CLO 0298) (96)

また今年の動向として、PURPLE PYRAMID から FLAME TREE FEATURING NIK TURNER (16) をリリース。Sax/Gt/B/Drsの4ピースバンドで、こちらは即興中心のフリージャズを演奏。

客演では元PILのベーシスト、ジャー・ウォブル自身のバンド JAH WOBBLE’S INVADERS OF THE HEART の新作 EVERYTHING IS NO THING (16) に参加。フルートを吹いています。

ジャー・ウォブル&ザ・インヴェイダーズ・オブ・ザ・ハート/エヴリシング・イズ・ノー・シング (BEAT BRC-518) (96)
ジャー・ウォブル&ザ・インヴェイダーズ・オブ・ザ・ハート/エヴリシング・イズ・ノー・シング (BEAT BRC-518) (96)

ライブ活動は、音楽の内容にあわせて以下の4つのユニットで行うという、多忙な活動を続けてます。

SPACE RITUAL NORTH AMERICA CREW
LA中心に、スペースロック系USツアーを行う際は USバンド HEDERSLEBEN (UK-SUBS のN.ギャラットが在籍)がバックを務めます。

Nik Turner’s Brand New Space Ritual
UK、欧州でのスペースロックは、SPACE RITUAL で。 (しかし現在、オリス。スラットリー、クランブルが抜けており、旧ホークスメンが不在。スティーヴ・ジョーンズ(G)*ピストルズのあの方ではありません、ゲイリー・スマート(B)、クリス・パードン(Key)、チャーリー・スカー(Drs)、Msエンジェル(ダンス)。
今回の来日はこのユニットになると思われますが、ホークスメンは帯同するのか、まだわかりません。

INNER CITY UNIT
パンクはおなじみICU。ギターはS.ポンド、ドラムにはディノ・フェラーリ。

FLAME TREE
ジャズは前述のアルバムをリリースした FLAME TREE という4ピースバンドで演奏。

今月はUKと日本ツアー。今月下旬から11月いっぱいは30カ所近くまわる全米ツアーの予定という、相変わらずのハードロードをこなしていくようです。

以上、ニックさんの経歴をさらっと書くことはできず、とても長々な文章になってしまいました。
ここで紹介しきれていない作品もまだあるので、ディスコグラフィは作りたいです。時間かかりそうだな。
来日メンバーは上記メンバーの可能性が高いですが、果たして、、、