先週末のグラストンベリーの様子

Hawkwind at Glastonbury 2019

先週末の29日(土)にグラストンベリー・フェスに久しぶりに出演したホークウインド ですが、その様子がファンから伝わってきました。メインのピラミッドステージではなく、複数ある別のステージの一つ、アコースティック・ステージの土曜のトリでした。ステージ名称はアコースティックですが、アンプラグドな演奏をしたわけでなく、通常通りの機材でした。

Hawkwind at Glastonbury 2019

メンバーは現在のレギュラーであるブロック、チャドウィック、ホーン、マーティン。そこにゲストでサックスプレイヤー(おそらく近年参加しているマイケル・ソスナ)、ボーカルで久々のロン・トゥリーが参加していました。

Ron Tree of Hawkwind at Glastonbury 2019
Dave Brock of Hawkwind at Glastonbury 2019
Magnus Martin of Hawkwind at Glastonbury 2019

オーディエンスショットで観るとダムネイション・アレイ歌ってます。ちなみにトゥリーは4月にホークスが行なったプライベートフェスPSYCHEDELIC SUNDAE(サイケデリック・サンデー)にも自身のバンドUNIT Xで呼ばれていました。ステージは背景映像は無く、レーザー光線、そして2名のダンサーも出演しました。

Dave Brock of Hawkwind at Glastonbury 2019

HAWKLORDS 新作とツアー告知

ホークウインド・オールボーイズの中でもパーマネントにバンドを続けているHAWKLORDS、ジェリー・リチャーズ、ハーヴィー・ベインブリッジを中心にコンスタントにアルバムリリースをしています。この10月に8枚目となるアルバムHEAVEN’S GATEをリリースとのこと。またそれに合わせて、10-11月に十数か所回るツアーを実施とのこと。ゲストにニック・ターナー、デッド・フレッドが参加予定。

リチャーズの最新インタビューはこちら。

Hawklords Generations Tour 2019

夏のフェス巡業/リミックスアルバム再発

50周年記念ツアーを11月に控えているホークウインドですが、この夏場も例年と変わることなく各国のサマーフェスティバルの巡業。5月にイビザ島のHRH、6月はベルギーのグラスホップ・メタル・ミートに出演。この週末はグラストンバリーのアコースティックステージに、7月はスコットランドのドゥーン、8月もスコットランドのインヴァネスのフェスに出演予定といった感じで毎月何かしらのフェスに出てますね。

また今月は以前リリースされていたアストララージアのリミックスアルバムがリマスター再発されてます。カバーを新装、デジパック。

ASTRALASIA / THE HAWKWIND REMIXES
(TALKING ELEPHANT – TECD 425 /2019)

内容は90年代にホークスのリミックスを行なっていたアストララージアのトラックを編纂し、2007年にVOCEPRINTからリリースされたTHE HAWKWIND RE-MIXESのリマスターで、内容は全く同じものです。

ASTRALASIA / THE HAWKWIND RE-MIXES
(VOICEPRINT – VP361CD /2007)

アラン・デイヴィのプロジェクト Hawkestrel アルバム・レビュー

HAWKESTREL / THE FUTURE IS US (PURPLE PYRAMID – CLO1235)

先日、LAのクレオパトラ・レコーズをリリース拠点としているニック・ターナーの新作に封入されたフライヤーに告知が出ていたHawkestrelというプロジェクトのアルバムがクレパトのレーベル、パープル・ピラミッドからのリリース。

フタを開けてみると、デイヴィのプロジェクトでした。デイヴィはロスに移住後、クレパトから自身の関わった作品PINK FAIRIESのRESIDENT REPTILES、今作の前月には自身のバンドBEDOUIN名義でアルバムTIME IS MADE OF GOLD(PURPLE PYRAMID – CLO 1175)をリリースしています。

参加ミュージシャンはデイヴィの付き合いの深いホークスメン、ニック・ターナー(Sax)、ポール・ルドルフ(G)、サイモン・ハウス(Vl)、ミック・スラットリー(G)、ブリジット・ウィシャート(Vo)が参加。クレパトのミュージシャン・コネクションを活用したと思われるまさかのジンジャー・ベイカー(Dr/Per)、ホークスとコラボレーションしたカーク船長ウィリアム・シャトナー(Vo)の参加。おそらく楽曲データをネット上で介してそれぞれがオーバーダブして制作しているものと思います。クレパトの豪華なゲスト陣はそうしたプロダクションができるため実現していると考えられます。

楽曲はデイヴィ作曲が中心で、上記のメンバーが参加した曲で一部連名もあり。そして、参加メンバーリストには、レミー(Vo)、HLラントン(G)といった故人の名前が。

ラントン参加曲は12 String Shuffleという曲で、その名の通りラントンの12弦ギター&ハーモニカによるブルーズ演奏に後からデイヴィのベースやシンセ、ベイカーのドラムをかぶせたもの。おそらくラントンと行ったデモ演奏か何かの素材を加工したと思われます。

レミーがボーカルで登場するのは、本人が出演した映画「サンセット・ソサエティ」の挿入歌でレミーが歌うBad Boys For Lifeのカバー。レミーのボーカルトラックだけを使用し、演奏はデイヴィが全て行っています。デイヴィが慕い敬愛していたレミーに対する思いを感じます。サンセット・ソサエティのサントラはクレパトがリリースしているため実現したコラボ。

オープナーのDo What Ya Need To DoはタイトルからもYou Shouldn’t Do That(IN SEARCH OF SPACE/宇宙の探求)のニュアンスが伺えますが、出だしが正にその印象。ハウスのバイオリンが絡みながら進行する感じは古くからのファンはニンマリしそうですね。バイオリン以外のボーカル、ドラムプログラミング、ギター、シンセは全てデイヴィがプレイ。

続くWorld Of Fearはギターにルドルフ、サックスにターナーが加わったミディアムテンポのハードロック。ドラムは打ち込み。全編のバックでメロトロン風のストリングスが鳴っています。

Sea Of Sandはデイヴィとウィシャート共作。ウィシャートがボーカル、ルドルフがアコギ。そしてドラムにベイカーが登場。ウィシャートのボーカルにエフェクト処理がかかっているため、ゴングっぽい浮遊感、ルドルフのアコギはオリエンタルスケールを奏で、サイケな印象が強い曲でなかなかの良曲。リズムは単調なので、ベイカーの特徴はあまり出ていません。ウィシャートはもう1曲Free Like Usでもデイヴィと共作しており、そちらの演奏はデイヴィとルドルフの二人だけで、ハードリフによるリズムに乗るウィシャートのボイスが心地良い佳曲。

Nyx Of Khaosはデイヴィ作。ベイカーとデイヴィのリズムにスラットリーのエレキ、ターナーのサックスというコンビネーション。転調を多く取り入れたアレンジでベイカーのドラミングも冴えています。

タイトルナンバーThe Future Is Usは同じくベイカー、ターナーでギターがルドルフ。スローなイントロにテナーサックス、深いエコーのかかったデイヴィのボーカル。リズムが入ってストイックな進行をしたかと思うとアコギのリフの入りテンポダウン。深いシンセの音色が漂う中間部。突然ロックンロールで楽しげなサックスで終了という変化に富んだ曲。

おなじみSonic Attackは、以前同曲でホークスとコラボ経験のあるシャトナー、さすがに饒舌。デイヴィのVCS3などのシンセのエフェクトも堂に入ってます。

May Sunはベイカー、ハウスに加えて、デイヴィの従兄弟で以前からデイヴィのバンド、ガンスリンガーなどに客演していたナイジェル・ポッターがボーカルで参加。スロー曲でデイヴィのローズピアノが印象的。

全体にバラエティ感が強く、デイヴィのソロアルバムに旧ホークスメンのコネクションを生かしたゲスト勢が参加、という感じです。デイヴィのソロアルバムは初期の頃はスペイシーな作風、バンドBEDOUINではゴリゴリのハードロックといった感じでしたが、今作はいずれの要素を含みつつ、幅が広がっています。デイヴィの使用機材にVCS3とありますが、ホークスのような電子音乱舞という使い方は少ないので、スペイシー感はあまりありません。またトータルなコンセプトはないので、多少散漫な印象はありますが、ホークスファンには楽しめる作品です。

久しぶりのリミックスは超変則な2曲

HAWKWIND / RANGOON, LANGOONS – Emotional Rescue ERC074 (2019)

UKの再発専門のレーベルEmotional Rescueより、ホークウインドのリミックス・ヴィニールがリリースされました。リミックスを手がけたのは、CHERRYSTONESというプロジェクト名で活躍しているギャレス・ゴダード。

今回取り上げられた楽曲はASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC(アストウンディング・サウンズ, アメイジング・ミュージック/1976年リリース)のThe Aubergine That Ate Rangoon(ラングーンを食べたナス)、City Of Lagoons(ラグーンの町)。ホークスのアルバム中最もホークスらしくないアストウンディングの中でも、さらにらしくない2曲をセレクト。原曲はアルバム中スローテンポなチルアウト曲で、これがリミクサーの目にとまったようです。

各曲は原曲のリミックス版、そしてCHERRYSTONES REWORKとされた大幅に変更&再構築されたトラックで構成されています。マスターはCHERRY REDのマスターを使用。各面2トラックの合計4トラックですが、回転数は33rpm。

リミックス・トラックは原曲の印象はそのままにパーカッション類のサウンドが強調され、音の粒立ちがはっきりしたメリハリ感によりリフレッシュ。

REWORKトラックは原曲のリフや音色を使い、新しい解釈で再構築。かなり印象が変わっています。

かなり異色な選曲ということで、ホークスファン向きではありませんが、今でもダンスシーンからのアプローチがあるホークスの特質を感じます。

ニック・ターナーの新作 THE FINAL FRONTIER

Nik Turner/The Final Frontier
NIK TURNER / THE FINAL FRONTIER (PURPLE PYRAMID – CLO1195 / 2019)

本年2月にニック昨今のリリース拠点であるLAのクレオパトラより発売された新作。サポートはここ数年続いているニッキー・ギャレット(G)、ユルゲン・エングラー(Key/G/B)らの若手。ギャレットのバンド、へーダースレーベンのメンバーに加えて、前作LIFE IN SPACE?同様ホークスOBはサイモン・ハウス(Vln)が全面参加。そしてポール・ルドルフ(G)は1曲のみ参加。

作風は従来通り、反復するリフの上でニックのボーカル、そしてサックス、フルートがインプロを行い、ノイズや電子音が飛び交うスペースロック。各楽曲は安定した演奏とスペイシーなアレンジも良い感じですが、全体にボーカルのレベルが低いのが残念な感じです。ニックらしい哀愁感漂うInterstellar Aliensはメロトロン、バイオリンがいい感じです。自身のニックネームTHUNDER RIDERという曲もあり。

付属のフライヤーにはクレオパトラの関連作の広告に混じってHawkestrelというプロジェクトのアルバム告知があり、その内容を見るとアラン・デイヴィ、レミー(どういう形での参加か不明)、サイモン・ハウス、ニック・ターナー、ポール・ルドルフ、ブリジット・ウィシャート、ミック・スラットリーに加えてジンジャー・ベイカーの記載も。さらにゲストでウィリアム・シャトナーというクレジット。クレオパトラの何でもありなリクルーティングのなせる技でしょうか。しかし今の所リリースされた気配はないです。アルバムカバーも出ていますので、リリースを待ってみたいと思います。

SPIRITS BURNINGの新作はマイケル・ムアコック/ブルー・オイスター・カルト/ホークスメンのコラボ

カリフォルニアでプログレ、スペースロックを長年展開しているキーボード・プレイヤー、ドン・ファルコネのSPIRITS BURNINGの最新プロジェクトはマイケル・ムアコックとの連名。そこに過去にも招聘したことのあるBLUE ÖYSTER CULTのアルバート・ブーチャードが作曲、ボーカル、各種楽器の演奏でコアスタッフとして参加した企画もの。

SPIRITS BURNINGは、デヴィッド・アレンを招いてのアルバムから、ブリジット・ウィシャートとのコラボ、CLEARLIGHTのシリル・ヴェルドーなどサイケ&スペースロック関連のアーティストとの共作を意欲的に展開してきました。

ウィシャートとのコラボをはじめ、過去参加したホークスメンは、ざっと見渡すと、アラン・デイヴィ、ハーヴィー・ベインブリッジ、スティーヴ・スインデルズ、サイモン・ハウス、ダニー・トンプソン、ポール・ヘイルズ、リチャード・チャドウィック、スティーヴ・べマンドなど。

今回はムアコックの全面的な協力(作詞、バックコーラス)のもと、アルバート・ブーチャードに加え、ドナルド・バックダーマ・ローザー(ボーカルでの参加ですが)、リッチー・カステラーノなどのBÖC勢の参加、そこにホークス関連はミック・スラットリー、エイドリアン・ショウ、ベインブリッジ、ウィシャートらが参加。

ホークスとBÖCに直接的な関係はありませんが、ムアコックが関わったロックバンドという共通点、英米では双方好きだというファンが多いという共通点もあります。

今回、ファルコネがムアコックとのプロジェクトを行うにあたり、当然のようにムアコックの関わった英米2バンドの関連ミュージシャンにコンタクトし双方の顔合わせとなったわけです。アルバムタイトルのALIEN HEATはムアコックの小説のタイトル、各曲もムアコックの小説と関わりのあるコンセプトで構成されています。ブーチャードが大半の作曲にかかわっているため、BÖCテイストが濃い印象ですが、元々のSPIRITS BURNINGらしい軽めのサイケ調な曲調と相まって、BÖCほどのハードロック感は薄いです。また、ムアコックのソロアルバムにみられるブルージーなカントリー調もあり、今ムアコックがソロ作リリースしたらこうなるんじゃないかという感じもあり、そこそこ楽しめました。

BÖCは、USのベテランバンドらしくテクとセンスも素晴らしいグループ。その名の通りカルトな魅力に溢れているバンドで、どのアルバムも時期ごとに特徴があり楽しめますが、私は後期というか80年代後半からの作品も好きですし、構成美という点で、88年のIMAGINOSが特に好きです。

日本盤はオカルティックなタイトルが多く、それ方面と思われがちですが、基本は陽気で幅広い音楽性に富んだUSハードロックであり、その中のバリエーションとしてコンセプチュアル志向な曲とか、リフのかっこいい曲など、巧みなアレンジによってバラエティ豊かに展開。それらでセンス良いギターを弾くバックダーマ、高域を活かしたブルームのボーカル、ツボを得たキーボードワークの故アラン・レニアーなど役者も揃っています。キリがないのでBÖCについてはまたの機会に。

ムアコックの久々のロックシーンへの接近ですが、USでの住まいのあるオースチンのローカルサイトに最新インタビューが掲載されています。

https://www.austinchronicle.com/daily/music/2019-03-28/qa-michael-moorcock-plays-hawkwind/

なんと自身のバンドDEEP FIXは未だあるようで、おそらくUSに移住してからも、現地のミュージシャンと何らかの活動があったようです。ただ神経障害があり、ハーモニカをプレイするくらいしかできないとのこと。

そしてホークウインド についても語っています。ターナーとブロックの確執については、双方の言い分も分かるとのこと。しかし、スタンスとしてターナーに賛同しており、ターナーとの共演はする方向とのこと。同じようにUSに移住しているアラン・デイヴィとも継続的にコンタクトしており、今回NORTH AMERICAN SPACE RITUAL 2019への出演が決定。ターナー、デイヴィとMOONHAWKSというプロジェクト名で3月29日30日に出演しました。

ポール・ルドルフのインタビュー記事

昨年(2018年)、アメリカのCLEOPATRAからピンク・フェアリーズ名義のアルバムがリリースされ、その中身は元ホークインドのポール・ルドルフ(G/Lead Vo)、アラン・デイヴィ(B/Vo)、元モーターヘッドのルーカス・フォックス(Dr/Vo)のトリオでした。
ルドルフはカナダ、デイヴィはカリフォルニア、フォックスはフランスに住んでおり、このプロジェクトのために一時的に集まったようです。内容はシンプルな3ピースハードロック。このアルバムのリリースについて、TWINKとは全く連携がないとのこと。クレパトのサイトはこちら。

PINK FARIES / RESIDENT REPTILES
PINK FARIES / RESIDENT REPTILES (CLEOPTRA CLO0797CD)

リリースに合わせて昨年8月に掲載されたルドルフのインタビューが興味深い内容でしたので、紹介します。
https://www.hit-channel.com/interview-paul-rudolph-pink-fairies-hawkwind-brian-eno/149989
このアルバムの制作のきっかけはニック・ターナーからクレオパトラを紹介され、デイヴィやフォックスのブッキングが可能とのことで開始されたプロジェクトだったとのこと。また、過去の話では、ホークスでのファンキー路線導入がブロックたちに拒否されたとか、カルバートと共作したBack On The Streetsは今でも気に入ってるなどのコメント。イーノのアルバムでロバート・フリップと共演した時の話など、面白いですね。
なお、HRH PROGのイベントが今年も10月にロンドンで実施される予定ですが、HAWKLORDSやKRANKSCHAFTにCAPTAIN STARFIGHTER AND THE LOCKHEEDSなどのバンド名が出ており、この辺り旧メンバーの活動も活発化しそうです。昨年ホークスが出演していますが、今年は今のところ出演のアナウンスはないです。
https://www.hrhprog.com

ホークウインド 結成50周年記念ツアー

今年は1969年の結成から50年目となる記念すべき年ですが、昨年告知されましたように11月26日の名門ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートが実施されます。今年に入ってから、その日を千秋楽とする11月の英国内ツアー12公演がブッキングされました。ツアーの詳細はまだ明らかになっていませんが、ゲストなどの情報も決まり次第発表されるかと思います。
また今年は5月にイビザのHRM誌主催のIBIZA ROAD TRIPの10回目のフェスに招待、6月にはベルギーのメタルフェスGRASPOP METAL MEETINGへの参加が決定しています。
今年前半はギグの予定がないので、ひょっとしたら新作の制作をしているかもしれません。

Tim Blakeの足跡をパッケージ LIGHTHOUSE An Anthology 1973-2012

LIGHTHOUSE An Anthology 1973-2012
Tim Blake / LIGHTHOUSE An Anthology 1973-2012 (Esoteric Recordings / ECLEC 43651 (2018)

先日お知らせしましたティム・ブレイクのアンソロジーセットのレビューです。ESOTERIC RECORDINGSからは昨年からブレイクのソロアルバムを完全網羅してきました。そして今回はその足跡をコンパクトにまとめた3CD+DVDのセットとしてリリースしました。
ソロアルバムだけでなく、在籍したバンドでの代表曲も収録、さらに未発表の習作テイクなども収録。DVDには79年のEGGレーベル時代のTV放映用の番組を収録。Youtubeで公開されていましたが、今回DVDとして初めて商品化されました。
Tim Blake / LIGHTHOUSE
BOX、ブックレット、4枚のディスクが収められたスリーブのセット。

CD1はGONG在籍時のラジオグノーム3部作より各1曲。当然ブレイクが活躍しているトラックをセレクト。続いてシングル1枚のみリリースしたプロジェクト、サラトガ・スペース・メッセンジャー。そしてEGGレーベル時代の2枚のアルバムから各2曲ずつ。そしてホークスのLIVE SEVENTY NINEよりLighthouse。
CD2は続いてホークスのLEVITAIONよりPrelude-Who’s Gonna Win The War。そこから先はソロアルバムからの選曲が続きます。91年のMAGICK、01年のTHE TIDE OF THE CENTURY、02年のCALDEA MUSC II、12年のNOGGI TARまで網羅。(NOGGI TARはCD化が2017年ですが、作品自体は2012年にダウンロード販売でリリースされました。そして未発表ライブテイク09年のByzance。これは音の感じからすると盟友ジャン・フィリップ・リキエルも参加していると思われます。
CD3はBirth Of Crystal Machineというセットで3曲。CRYSTAL MACHINE用に制作した初期の習作と思われます。アナログシンセ、エレキなどで制作されたインダストリアルな趣のあるシンセミュージック。アナログシンセ好きにはたまらないサウンドですね。作品としてリリースされなかっただけあって、試行錯誤しているように思います。続いてForgotten Tapesとして3トラック。同様に色々試しているような内容。最後には2006年のライブテイクでThe Tide Of The Century。
DVDは79年4月20日フランスのTV番組でブレイクの演奏と本人のコメントで構成された番組。機材を周囲に設置したプログレキーボードスタイル。しかし、音声はアルバムからのものでクチパク。実際に演奏していないと思います。そこが残念ですが、若き日の美形ブレイクさんを楽しむには格好のDVDです。
ということで、ブレイクの作品群がしっかり網羅されたので、そろそろ新作聞きたいです。J.P.リキエルやS.ヒレッジなど参加のかっこいい作品を期待。
Tim Blake in TV
曲間ではブレイクによる解説が挟まれます。

IN SEARCH OF UTOPIAツアー終了

昨年に告知、ホークウインドとオーケストラの共演ライブIn Search Of Utopia’ – Infinity and Beyond plus The Blackheart Orchestraの全日程が終了しました。10月18日のマンチェスターをこけら落としに11月4日、5日のロンドンのパラディアムシアターを挟み、11月25日のバーミンガムを締めに全8公演行われました。そのうち5公演にアーサー・ブラウンが出演しました。途中11月17日はウエールズのHRH PROGフェスに出演、その時は通常のバンド演奏でした。
Hawkwind In Search Of Infinity tour
ブロックは60年代のストリートバスカーだった際、「パラディウムの裏で演奏してたら、公衆迷惑罪でしょっぴかれて、罰金払わされたんだ。でも今の俺を見てくれよ!」と今回パラディウム公演について感慨深げに語っていました。
各メディアのレビューやファンの評判も良かったです。ホークス本来の世界とはちょっと異なりますが、これ一回きりのイベントでしょうし。
キーボード、ギターのマーティンがリードボーカルをとる場面もあったそうです。
Hawkwind In Search Of Utopia

Youtubeにオーディエンスショットがたくさん上がってますが、公式ビデオ収録されていないようですね。レコーディングはされてるかもしれませんが。
今年のギグはこれで終了し、いよいよ結成50周年となる来年は50th Anniversary Tourということになるようです。今のところ、5月のイビザのHRHイベント、6月のベルギー、グラスポップ・メタルのイベントのブッキングが予定されています。

Hawkwind In Search Of Utopia
今回も色々な出で立ちで出演したアーサー・ブラウン