マイケル・ムアコック激白

先日(12月5日)にクロアチアのロック情報サイトPERUN.HRにマイケル・ムアコックの最新インタビューが掲載されました。そこで、今までは詳しく語っていなかったデイヴ・ブロックとニック・ターナーの確執について、ムアコック自身の意見を具体的に語っています。はっきり言ってますが、ホークス・ファミリーの中で、ブロックはトラブルメーカーであり独裁者だと非難しています。バンドメンバーを攻撃し、分割と支配をモットーとしている。理由はお金、引退後の社会保障など自身のことしか考えていないと評しています。ムアコックはこのところ、SPIRITS BURNINGでのコラボレーションやニック・ターナーやアラン・デイヴィのプロジェクトに頻繁に参加しています。そうした中でホークスファンがムアコックとブロックが友人であると思っていることに不安を感じたので、ホークスについて自分の考えをオープンにしたとのこと。

この記事を見つけたのはMr.ディブスがリツイートしていたからで、彼の脱退もそういう問題だったのだろうと思います。

LIVE CHRONICLEの初回版のリリースの際、ムアコックの朗読部分が含まれなかったのは、リリース元が誰なのかブロックは嘘をついたので、ムアコックが取り下げさせたことが理由のようです。あのアルバムはダグ・スミスの設立したレーベルでしたので、おそらくスミスに対して反感を持っているのかもしれないです。その後アルバムのレーベルが変わったので、元々は気に入っていたので、戻したそうです。あのツアーではラントンの演奏が好きだったとのこと。

ユナイテッド・アーティスツに残したソロアルバムTHE NEW WORLDS FAIRについてはサイモン・ハウスが記譜をして貢献したそうです。またレミー、テリー・オリス(サイモン・キングの間違い?)、クマ・ハラダ、スノーウィ・ホワイトらが関与していたが、ブロックが参加したことは覚えていないとのこと。アルバムのクレジットはダグ・スミスが間違えたのではないかと言ってます。

カルバートの2ndソロLUCKY LEAF AND LOGSHIPSに参加した時、イーノがプロデューサーだった訳ですが、そのイーノとの協働について、インテリジェンスとコミュニケーションに長けていて、しっくりきたと評しています。カルバートは録音時には規律正しかったとのこと。

そのほかにも当時のシーンのこと、レミーのことなど、色々と語っています。

ロイヤル・アルバート・ホール ゲストはフィル・キャンベル/ジャー・ウォブル

Hawkwind 50th anniversary tour Royal Albert Hall

前日のギルドフォードでのクラプトンのゲスト参加というサプライズの翌日、千秋楽となる名門ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサート。チケットはソールドアウト、大観衆の喝采のもと実施されました。ゲストは元MOTORHEADのフィル・キャンベル、元PILのジャー・ウォブルでした。キャンベルは2017年のラウンドハウスで参加したことがありました。ウォブルはニック・ターナーがソロアルバムに参加していましたが、元々ホークスのファンだったので、出演を快諾したと思われます。ウォブルはRight To Decideのみ参加。キャンベルはThe Watcher/Silver Machine/Master OF The Universeに参加した模様です。これで50周年の今年のギグは終了。来年は夏のHAWKFESTなどが予定されています。

Hawkwind 50th anniversary tour
ゲストのフィル・キャンベル(右端)
Hawkwind 50th anniversary tour
デイヴ・ブロックさん、今年に入ってから、少し老け込んだ印象があります
Hawkwind 50th anniversary tour
ステージセット中、コンソールからの写真
Hawkwind 50th anniversary tour
当日のセットリスト ほぼこのリストで今ツアーは演奏されていました

Youtubeでの当日の模様は色々上がってます。

Motorway City

Hurry On Sundown

Master Of The Universe

Hawkwind 50th anniversary tour Royal Albert Hall
大観衆のロイヤル・アルバート・ホール

ついにエリック・クラプトン、ホークウインド のステージで共演!(11/25ギルドフォード・ギグ)

Hawkwind 50th anniversary tour
Hawkwind 50th anniversary tour with Eric Clapton
ついにステージでの共演を果たした旧友同士

50周年記念ツアーの終盤、11月25日ギルドフォードでの公演のスペシャルゲストはエリック・クラプトンでした。昨年のROAD TO UTOPIAにゲスト参加した曲The Watcherからステージに上がり、そのままアンコールまでずっと演奏に参加したそうです。Youtubeにはそのステージの動画が上がっていますので、紹介します。Golden Voidではクラプトンとブレイクの二人ソロプレイ。ボーカルのサビでは前座のThe Blackheart Orchestraの二人がブロックと一緒に歌ったりしてます。

The Watcher Road To Utopia

Silver Machine

Assault & Battery / Golden Void

Master Of The Universe / Welcome To The Future

Right To Decide

50th Anniversary Tourの模様

Hawkwind 50th Anniversary Tour
下手からM.マーティン(Key/G/Vo)、N.ホーン(B)、中央にT.ブレイク(Key)、後にR.チャドウィック(Dr/Vo)、上手は定位置D.ブロック(G/Vo)

11月10日から始まった英国内15カ所に及ぶ50周年記念ツアーは順調に進んでいるようです。今回は予告通り、レギュラーメンバー4人に加えティム・ブレイクが参加。レーザー光線を使い、舞台上には「宇宙の探求」や「宇宙の祭典」を始め今までリリースしたアルバムカバーのデザインシートが飾られています。セットリストは以下となっています。

Hawkwind 50th Anniversary Tour

( )内は収録アルバムとリリース年

  • Motorway City (LEVITATION-1980)
  • Flesh Fondue (ALL ABOARD THE SKYLARK-2019)
  • Last Man On Earth (ALL ABOARD THE SKYLARK-2019)
  • Tha Song Of The Gremlin (R. CALVERT: CPT. LOCKHEED AND THE STARFIGHTERS-1974)
  • Born To Go (SPACE RITUAL-1973)
  • You Shouldn’t Do That (IN SEARCH OF SPACE-1972)
  • 65 Million Years Ago (ALL ABOARD THE SKYLARK-2019)
  • In The Beginning (ALL ABOARD THE SKYLARK-2019)
  • Spirit Of The Age (QUARK STRANGENESS AND CHARM-1977)
  • The Fantasy Of Faldum (ALL ABOARD THE SKYLARK-2019)
  • Silver Machine (シングルリリース-1972)
  • Assault And Battery (WARRIOR ON THE EDGE OF TIME-1975)
  • The Golden Void (WARRIOR ON THE EDGE OF TIME-1975)
  • Right To Decide (ELECTRIC TEPEE-1992)

アンコール

  • Hurry On Sundown (HAWKWIND-1970)
  • Master Of The Universe (IN SEARCH OF SPACE-1971)
Hawkwind 50th Anniversary Tour

新作ALL ABOARD THE SKYLARKからの選曲が多めで、それ以外のほとんどは70年代の定番曲という構成ですね。千秋楽のロイヤル・アルバート・ホールあたりはライブレコーディングしそうですね。なお昨年のオーケストラ共演ツアーの模様もレコーディングされていたらしく、アルバムとしてリリースすることも想定していたようなのですが、それよりも新作アルバムのリリースを優先したと、先日紹介しましたPROG誌のインタビューでブロックが語っていました。今後ライブアルバムとして日の目をみるかもしれませんね。でも、結構発売されていないライブレコーディングの素材あるようなので、リリースされないままお蔵入りして欲しくないです。

PROG 最新号はホークウインド 50周年特集

PROG No103
PROG NO.103 (Oct.2019)

英プログレ専門誌PROG。今号は結成50周年を迎え新作ALL ABOARD THE SKYLARKのリリース、50周年記念ツアーを控えたホークウインドの特集を掲載。特集記事は3部構成で、デイヴ・ブロックのインタビュー、カルバートの再評価記事、ステイシアへの最新ロングインタビューとなっています。この表紙にステイシアのコメントがありますが、ホークスファンはどこに行っても会えるし、人生を通して旧知のファミリーと呼べる存在だと語っています。興味深い記事と多くの写真も掲載されており見応えがあります。各ページにはホークス代表作のミニレビューも掲載されています。

ブロックのインタビューでは今作のタイトルであるSkylarkは古典スペースオペラの作家、E.E.スミス作「スカイラーク・シリーズ」の宇宙船スカイラーク号や1940年代から50年代にイギリスの各地の港に出入りしていたボート旅行者たちがスカイラークと呼ばれていたことなどからインスパイアされたとのこと。スカイラーク号はバンド「ホークウインド」の象徴であることが語られています。バンドを振り返り、ジェネシスやピンク・フロイドと違って最初からメインストリームのバンドとは一線を画すアンダーグラウンドのバンドであること。バンドでの大金稼ぎは創作意欲を削ると言い切り、ほどほどの稼ぎにすべきという持論です。ホークスを続けることはビジネスではなく、自身が本当に楽しむためにやっているとのこと。

PROG No.103

カルバート記事は来年リリースされるホークスのバイオ本Hawkwind: Days Of The Undergroundの作者、ジョー・バンクスの執筆。関係者のコメントが多く、その個性的な人物像を再評価するに十分な内容となっています。

PROG No.103

そしてステイシアへの直接インタビュー、今までほとんど語られていなかったステイシア本人が語る内容はとても興味深いです。ホークスからの離脱については語ることはできないと避けています。推察するに、彼女の本意ではなかったようです。今でも、ホークスファミリーの一員という意識はあるように感じるコメントでした。現在現代アートの作家ですが、広島、長崎の悲劇からピースワークと称する創作を自身のメインワークとしており、日本にも3回訪れています。最近はあるバンドと共同でアルバムを作っているとか、またプライベートについてもかなり語っています。

PROG No.103

以上は記事のほんの一部で、多くの興味深い内容が盛りだくさんです。また今号ではPROG AWARDS 2019の授賞式の様子もレポートされています。WARRIOR ON THE EDGE OF TIMEがCLASSIC ALBUM AWARDSを受賞したので、授賞式でのブロックの様子も掲載されています。付録CDはホークス特集にちなんでSONIC ATTACKSと名付けられていますが、内容はホークスとは関係のないバンドたちのサンプル集です。

ホークウインド 新作「オール・アボード・ザ・スカイラーク」チャートイン34位

10月下旬にリリースされた最新作ALL ABOARD THE SKYLARKですが、11月1日週のUK OFFICIAL CHARTにおいて34位をマークしました。ROCK & METAL ALBUMS部門では1位ですね!ここ数年のチャート状況は2016年のTHE MACHINE STOPSの29位、17年のINTO THE WOODSの34位。今作もTOP40圏内という結果で中堅どころの安定感をキープしています。

OFFICIAL CHARTS TOP100-1.Nov.2019
OFFICIAL ALBUM CHART TOP100 34位
OFFICIAL ROCK & METAL ALBUMS CHART 1-11-2019
ROCK & METAL ALBUMS部門では1位

ホークウインド50年目の最新作ALL ABOARD THE SKYLARK堂々のリリース

Hawkwind / ALL ABOARD THE SKYLARK
2種のLP盤、2CDのバリエーション。

CHERRY RED公式サイトの告知では10/25発売予定ですが、日本にはすでに入荷。15日くらいから東京の店頭に並んでいます。昨日の時点でDiskUnionさんにはCDは豊富にありました。私はアナログ盤はタワーレコードさんで入手しましたが、LP盤は限定なので入荷数は少ないと思われます。今回は2CDデジパック、その2枚をLP2枚のアナログ盤に分割してのリリースです。

注目のスタジオ新録ALL ABOARD THE SKYLARKは、先日のブロックさんのコメントにあったように破滅と再生を繰り返す地球や人類の今後を案じるテーマです。ブロック、チャドウィック、マーティン、ホーンの4人体制になってから最初のスタジオ作ですが、マーティンの進境が著しく、全体の作風にその影響が及ぼしています。生粋のロッカーというよりはアコギのプレイや和声にジャジーなセンスもあり、昨今のブロックのソロの作風に近い、落ち着いた佇まいも垣間見せます。とはいえ、スペースロックの総本山ならではの重厚な音の連なりと抑揚の効いたベテランならではの作品です。詳細は以下の各盤レビューをご覧ください。

ALL ABOARD THE SKYLARK -2CD Review

ALL ABOARD THE SKYLARK -LP Review

ACOUSTIC DAZE -LP Review

Hawkwind / ALL ABOARD THE SKYLARK
2CD版はデジパック仕様。

来月から50周年記念ツアーを本国で行いますが、久しぶりにティム・ブレイクが参加するとのこと。ロイヤル・アルバート・ホールでの模様は収録して欲しいですね!

最新作 ALL ABOARD THE SKYLARKよりオープニング曲試聴公開

先日CLASSIC ROCK公式サイトにデイヴ・ブロックの新作のコンセプトについてのコメントとオープニングナンバーFlesh Fondue試聴が掲載されました。

https://www.loudersound.com/news/hawkwind-launch-maniacal-space-rock-anthem-flesh-fondue

ブロックが語った新作ALL ABOARD THE SKYLARKのコンセプトは以下。

「アルバムは人類の滅亡についてのものだ。地球は過去5回の絶滅を繰り返しており、そのたびに特定の昆虫と動物だけが生き残りすべてをリスタートしてきたという事をストーリーの一部として取り組んだ。オープニングの”フレッシュ・フォンデュー”は、宇宙を旅しながら生物を捕食するエイリアンについてのもので、コンセプトを反映している。このアイデアはとても興味深いが全てのコンセプトを完成させることは出来なかった。まずはアルバムをリリースすることを優先した。しかし来年このオリジナルコンセプトの追求に戻るつもりだ。」

オープニング曲の試聴は以下で。ホークスらしいハードリフを中心にした曲で歌詞は「チャーチ・オブ・ホークウインド 」のスター・カニバルそのままです。

]https://w.soundcloud.com/player/?url=https%3A//api.soundcloud.com/tracks/666153950%3Fsecret_token%3Ds-sMI5A&color=%23ff5500

ジンジャー・ベイカー逝去

昨日10月6日、享年80歳で亡くなったとのこと。BBCのニュースでは、クリームやブラインド・フェイスに続いてホークウインドの記載もありました。ホークス在籍メンバーでは最も有名なメンバーであり、ロックドラマーの偉人にあげられる人です。ホークウインド加入は、故H.L.ラントンの奥さんマリオンが、ベイカーの事務所で働いていた関係で声をかけたところ、参加が実現。もともとD.ブロックはE.クラプトンと旧知の仲だったのですが、それとは全く関係なかったようです。在籍期間は1年程度ですが、80年にLEVITATION(レヴィテイション・宇宙遊泳)という名作をホークスに残しています。ホークスのアルバム中最もテクニカルと称されてます。またZONES(ゾーンズ)などのコンピレーションに参加時のギグテイクも残されています。

ベイカーは1939年8月生まれ。ブロックは2歳下の41年8月生まれで、ホークスの公式facebookページには追悼の文が掲載されてます。

HAWKWID / LEVITATION

ベイカー参加アルバムのレビュー

LEVITAION (UKオリジナル盤)

LEVITATION (Atomhengeレーベルによる再発CD)