本日、昨年リリースされてから長いことレビューを掲載できなかった「宇宙の祭典」の50周年記念盤のレビューを掲載しました。各トラックのレビューをするにあたり、今回初出となる各公演の収録素材の確認、クロスチェック、過去の関連アルバムとの比較など、想定していた通りかなりの作業量となりました。また私生活でも多忙な1年でしたので、遅々として進まず、その間にも隔月刊ホークウインドが進行するわでバタバタでした。特に今回いろいろなことが判明したので、1973年オリジナル盤、2007年のCOLLECTOR’S EDITIONのレビューも大幅に変更、加筆する必要がありました。また関連したROADHAWKS、SPACE RITUAL VOLUME2などにも変更、加筆が広がり、大仕事になりました。ちなみに当サイトのレビューページで最もアクセス数の多いページは常にSPACE RITUALオリジナル版のレビューページであることからもホークスといえば宇宙の祭典ということですよね。

クロスチェック

今回11ディスク・デラックス・エディションに収録された元音源となるリバプールとブリクストンの各テイクと73年のオリジナル盤のトラックとの比較により、各トラックはどちらでのものか、はっきりしました。また、オリジナル・アルバム収録にあたってどこが編集されていたのかも正確に判明。今まで不明だったことがスッキリしたことは本当に良かったと思います。収録元がどの公演かはオリジナル盤のレビューデラックス・エディションのレビューなどに記載しています。

新発見・再確認

今回クロスチェックで発見した事実は以下です。

ROADHAWKSに収録されている、ブリクストンとクレジットされているアンコールのYou Shouldn’t Do Thatは間違いなくブリクストンでのものでしたが、中間部を一部カット編集していることが判明。

オープナーのEarth Callingですが、実際はもっと長くデットマーのVCS3のメロディーが流れています。なかなか雰囲気があると思います。

BrainstormはCOLLECTOR’S EDITIONに収録されたものがノーカット版で間違いありません。今作のリバプール・テイクと同じものですがミックス違い。今作はステファン・W・テイラーが行っていますので。

Time We Left This World Todayはやはり編集されており、COLLECTOR’S EDITIONの本編トラックはオリジナル盤と同じ編集済みトラックでした。実際はリバプール・テイク同様10分以上の演奏でした。なお今回の再構築版リミックス版でもイントロの数十秒はカットされています。何故???それしなければ完全コンプリートだったのに。。

デイヴ・アンダーソンがリリースしてきたSPACE RITUAL VOLUME2というタイトルで流通しているものですが、収録がブリクストンと記載ありましたが、これは誤りでした。基本、リバプールです。しかし、Seven By Sevenだけが出所不明、ブリクストンでもなく今回発見されたサンダーランド・テイクでもありません。同ツアーの他公演のものではないでしょうか。その点で、この3公演以外にも収録された公演があるかもしれません。ちなみにSPACE RITUAL VOLUME2のミックスは独自ミックスですが、意外に分離が良く聴きやすいミックスだと思います。音質も結構良いですね。

SPACE RITUAL VOLUME2 items
SPACE RITUAL VOLUME2が含まれるCDの例

ロブ・ゴッドウィン氏

デラックス・エディションのブックレットには、かつてカナダ、北米でGRIFFIN MUSICを設立しホークスのCDを積極的にリリース、ガイド本The Illustrated Collector’s Guide to Hawkwind(1993)の著者でもあるロブ・ゴッドウィン氏が長文の解説、エッセイを書かれています。その中で、73年に日本のNHK-FMが「宇宙の祭典」をオンエアーしたとの記述があり、その事実調査をしてきたのですが、直接的な証拠は発見できませんでした。ただしネット上には当時放送されたものを録音したことがあるという方の発言もあり、信憑性は高そうです。これについてはジョー・バンクス氏にも聞きましたが存じてないとのこと。最終的にはバンクス氏のサポートからゴッドウィン氏にコンタクトを取り直接本人に確認しました。以前、世界で放送されたラジオタイムリストみたいなもので確認されたそうです(米軍のソースかもとのこと)。2晩に分けて放送されたことも確認しているので間違いないと断言されています。引き続きソース元を思い出したら連絡くれるそうです。ゴッドウィン氏は最近リリースされた「宇宙の探究」「ドレミファソラシド」のリマスター・デラックス・エディションのライナーも担当、他にNASAや宇宙事業関係の書籍の出版などでも評価されている偉い人ですが、気さくに対応してくれました。ちなみに当時GRIFFINでリリースされたホークスのUNDISCLOSED FILES ADDENDUMを収めた金属製の盾を大事にしてることを伝えたところ、当時500個作ったけど、ダグ・スミス氏がイギリスでの販売に乗り気ではなく、400個ぐらい処分したとのことで、今や貴重だよとのことでした。

THE ILLUSTRATED COLLECTOR'S GUIDE TO HAWKWIND
書籍「THE ILLUSTRATED COLLECTOR’S GUIDE TO HAWKWIND」とそれがセットになったGRIFFIN版「絶体絶命」ボックス

新規ページとアップデートページ

新規アップ
50TH ANNIVERSARY 10 CD/1 BLU-RAY LIMITED EDITION 11 DISC BOX SET
 今回の目玉11ディスクのデラックス・エディション
50TH ANNIVERSARY STEREO REMIX
 上記デラックス・エディションのCD9/CD10である、ステファン・W・テイラーが再構築したリミックス版
・上記2アイテムの国内盤
 宇宙の祭典:50周年アニヴァーサリー・デラックス・11ディスク・ボックス・セット・エディション
 宇宙の祭典:50周年アニヴァーサリー・2CD・ニュー・ステレオ・ミックス・エディション

アップデート
SPACE RITUAL オリジナル・アルバム(1973)
SPACE RITUAL VOLUME2(1985)
SPACE RITUAL COLLECTOR’S EDITION(2007)
ROADHAWKS(1976)
ROADHAWKS CD(2020)


By HawkwindDaze

日本のホークウィンド・ファン・サイトの運営。2000年から同サイトの運営を続けています。

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