クオークのジャケット製作者のコメント

ホークウインドのアルバム・カバーの中で、唯一HIPGNOSIS(ヒプノシス)が手がけたQUARK STRANGENESS AND CHARM(クオーク・ストレンジネス・アンド・チャーム)。デザインはヒプノシスがしていますが、その実作業は外注されています。当時は当然ながら完全な手作業。カラープリントした写真を切り抜いてコラージュしたり、その上からエアブラシなどで加工するなどのレタッチを駆使していました。

Hawkwind/Quark Strangeness And Charm
1950年代のSFをイメージしたというアートワーク
私所有のこのジャケは、S.ハウス以外の4名の直筆サインが書かれたもの

その作業を行なっていたリチャード・マニング氏のサイトで、クオークのカバーについてのコメントがありました。文字盤を切り貼りしたとか、光線や稲妻のようなラインは全てエアブラシで作業したなど。なおこのロケ地は、ピンク・フロイドの「アニマルズ」で有名なバタシー発電所の内部です。

Hawkwind/Quark Strangeness And Charm
デザインにヒプノシス、グラフィックにジェオフ・ハルピンという記載がありますが、マニングのクレジットはありません。

ヒプノシス全作品集

ヒプノシス全作品集
ヒプノシス全作品集
オーブリー・パウエル(著)、迫田はつみ(訳)
-シンコーミュージック (2018)

翻訳本が3月に発売、割と高いので、すぐ購入しませんでした。ところが二千部限定のため早くも品切れのようでプレミア価格がつき始めてるため、店頭在庫のあったDUさんで購入。少し前までは平積みされてましたが、最後の一冊っぽかったです。いずれは増刷とかあるかもしませんが。英語がわかる方は原書で読んでも良いと思います。

全作品ということで、ホークウインドの「クォーク・ストレンジネス・アンド・チャーム」が出てるはず、という動機。とはいえ、作品集としてだけでなく、ソーガーソンを始めとするヒプノシスのメンバーのコメントがたくさん掲載され、一部の作品は制作の過程や背景、ミュージシャンとのやりとりの回想などが語られておりロック史の資料としても非常に興味深い本です。

内容は有名作品やヒプノシスのメンバーが印象的だった作品は掲載画像が大きくコメントが添えられています。その他多数は画像が小さくコメントがありません。ホークスのは後者だろうと思っていたら、嬉しいことに前者でした。

ヒプノシス全作品集
(右頁)ホークウインドの77年作QUARK STRANGENESS AND CHARMがしっかり掲載されていました

発売されたばかりの本なので詳細な転載は控えますが、カルバートとたまたま知り合ったことがキッカケで依頼されたそうです。撮影場所のことなど知り得なかった情報が記載されており、感慨深いです。

今まで発売されたヒプノシス本では最も多くの作品が掲載されているので、これもヒプノシスだったんだ、と今更気づくカバーも多いです。