再開HAWKFEST 2021 豪華ラインナップ

昨年はコロナ禍により中止を余儀なくされたホークウィンド主催のフェスティバルHAWKFESTですが、本年は英国のコロナ禍改善の状況の中、8月27〜29日に実施されることになりました。音楽業界が前例のない長い自粛期間を持ったことを心配していたデイヴ・ブロックですが、ステージ活動再開の一つになるこのフェスには、旧知のアーサー・ブラウン、ティム・ブレイクをはじめ、豪華な出演陣が参加することになりました。以下のポスターに出ているように、ソフト・マシーン、ゴードン・ギルトラップ、ヒア&ナウ、ブラックハート・オーケストラなどの面々です。

ブロックの再開にかけるコメント。「昨年の悲しみと苦難を乗り越え、今年ホークフェストを再び開催できることを楽しみにしている」「ホークフェストは、我々の価値観を象徴する特別な場所だ。大規模なフェスになると、カーニバルのような親密な雰囲気が失われてしまうことに寂しさを感じていたので、ホークフェストはできる限り昔ながなコミュニティを目指し、プライベートなバックステージは持たない。それにより、バンドとファンが一体となる美しいコミュニティ精神が生まれる。ルールが少ないと、ルールを破る人も少なくなるんだ」とのことで、そのスタンスは相変わらず。

今年の会場は、デボンのジュラシック・コーストという美しい場所で、海を見渡すことができる場所とのこと。4日間のキャンプと駐車場料金が含まれ大人は120ポンド(子供は無料)という。会場にはキッズエリア、バー、様々な屋台が出店。ドッグショー、ホークウィンドのアイテムや動物のチャリティオークション、ワークショップ(デイブ・ブロックのギターワークショップなど)、以前共演し長いこと付き合いのあるTV司会者のマシュー・ライトによるクエスチョンタイムなど、様々なアトラクションが用意されています。本国のファンが羨ましい。

Hawkfest 2021

ロバート・フリップついにシルバー・マシーン、カバー!しかも絶唱w

今更ですが、まだ取り上げていませんでしたので、ご紹介。視聴数が凄まじく伸びているロバート・フリップと奥さんのトーヤによる夫婦漫才的面白動画シリーズ「Toyah and Robert’s Sunday Lunch」で、4月にホークウインドのヒット曲「シルバー・マシーン」も取り上げてくれました。例によってフリップ家のキッチンでの馬鹿騒ぎです。謎の覆面ギタリスト、シドニー・ジェイクも参加。

トーヤのコスチュームはどう見ても当時のホークスのイメージですし、なんと言ってもバブルまで飛ばすこだわりよう。ジェイクはモーターヘッドのTシャツ着てます。Silver Machineのサビでフリップも歌うなど、まーホークスファンからしたら狂喜ですね〜。

週に3日は練習していた〜デイヴ・ブロック

本年5月英国のニュースサイトIn YourAreaに掲載されたデイヴ・ブロックの最新インタビュー記事から。コロナ禍での状況や今秋から再開するギグなどに対してのコメントを紹介します。

この8月に80歳を迎えるブロックですが、このところ腰痛に悩まされてるそうです。いまだに自宅農場の作業をしてるらしく、それが原因のようです。今回も「アーバン・ゲリラ」は放送禁止にならなければもっとヒットしたはずとコメント。また「ライト・トゥ・ディサイド」についても、ニューキャッスルで市議会議員を撃った男のことを歌った曲だが、被疑者の妹より歌詞の内容に関して削除依頼があって応じたこともまた語っています。それらは結果として運命で、人は物事の成り行きで、様々な道を歩むことになり、自分も明日死ぬことだってある、というようなある種悟りのような発言が最近は多いですね。

レミーはブロックと現夫人のクリス・テイトの結婚式ではブロックの介添え人をする予定だったが、イギリスに来る当日心臓不整脈になり、それが衰えの始まりだったとのこと。

また自分たちの音楽が若いミュージシャンに影響を与えることができれば良いと考えてるとのこと。ブロック自身はブルース・ギタリスト、ビッグ・ビル・ブルーンジーが好きで、彼の演奏を聴いて、それを真似てみようと思ったのが始まりとのこと。「だから、多くの若いミュージシャンが僕のギターを聴いて、デイブ・ブロックの演奏を真似したいと思ってくれれば嬉しい。」とのこと。

ホークスの初期については「そう、みんなクレイジーだった。当時は若かったんだ。ママやパパが “年をとってから後悔するよ “と言っても、”そんなことはない “と言っていたけど、実際には後になって後悔するものだ。」と、でも今のような音楽やるには、そうした気持ちがなければできないとも。「今も制作活動は楽しんでいる。絵を描くようなもので、世界や自分の人生で起きている様々なことについて曲を書いている。世間の人たちは、同じ状況に置かれているので、それらの曲について共感してもらえるんだ。」

CARNIVOROUSについて。タイトルはコロナウイルスの意図的なアナグラムであること、ソロアルバムとしてレコーディングを始め、ベースも自分で弾きドラムはチャドウィックに一部演奏してもらい、そのほかはドラムもプログラムしたとのこと。半分はソロアルバムとして作っていたが、コロナによってホークウインドとしてのアルバムはできなくなってしまったので、マグナス・マーティンにいくつかの曲を送り、彼にギターを少し入れてもらい仕上げていったそうです。互いに会うことはなく、データのやり取りだけで。そのような状況については「残念ながらこのような事態が発生してますが、私にとっては非常に素晴らしいことでした。というのも、50年もの間、常にツアーに出ての繰り返しだった。荷物をまとめて旅に出る必要がなく、演奏することだけに集中できたのです。まるで引退したようでした。」

秋からの活動再開に向けては、パンデミックの影響で長い間、バンドメンバーと会えなかったため、リハーサルをを楽しみにしていたと話しています。ステージ演奏している夢を見たとも。「こんなに長い時間、自分が小さな泡の中にいるようで、フラストレーションが溜まる。私が見ているのは、娘と孫とクリスだけなのです。リチャードやマグナスも同じで、みんな自分の小さな泡の中にいるんだ。

再開するライブ演奏については、「リチャード、マグナス、私の3人で最後に演奏したのは2020年3月だったので、久しぶりのライブは難しいと思う。1人でプレイすることと、2時間のショーをプレイすることは別のことなんだ。2時間は常にプレイしながら、みんなが何をどうしているか気にかけている。マシーンに油を差しなおすようなもので、ローリングしているときはいいのだが、止まってしまうとまた動かすのが大変なんだ。以前は週に3日、毎週リハーサルをしていたからね。」

同じように停止している音楽業界についても、世の中がコロナ禍を脱した時にライブエンターテインメント業界に何が残っているかを心配していました。ホークウインドのギグ再開は8月20-22日にデボンで実施されるフェスBeautyful Days、そして自前のフェスHAWKFEST(8月27-29日)などを皮切りに9月にはブランニューの新作「SOMNIA」発売と英国内ツアーなど予定されています。

Beautiful Days 2021 ラインナップ


珍しいThe Demented Manカバー

Youtubeでホークウインドのライブ動画を色々と見ていると、興味深い動画を発見することがありますよね。今回紹介するのは「絶体絶命」の収録の名曲「狂人」のカバー。このタイトル、K.クリムゾンの「21世紀の・・」と同様、リリースよっては「ザ・ディメンティッド・マン」に改められたり、最近のリリースでは元の漢字に戻ったりしてますが、いい曲であることはファンの皆様周知の通り。

これを無謀(?)にもカバーしているバンドがいました。何はともあれ以下をご覧ください。

アコギ持って歌っているお姉さんをはじめ、ベーシスト以外は女性というほぼガールズバンド。サビのメロトロンなどいい感じです。ブロックさんほどの諸行無常感はないですが。でもTシャツといい結構なホークスフリークぶりですね。このEBBはボーカルのエリン・ベネットを中心に2013年に結成されたプログレを志向するバンドとのこと。その他の曲を聞くとボーカルはマジェンタのクリスティーナ風の美声、ソルスティスっぽい感じもある、フォークテイストのあるプログレ。その点でこの選曲は彼らには自然な感じ。頑張ってほしいですね。公式サイトはこちら。https://www.ebbband.com

CARNIVOROUS LP盤が届きました

HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA / CARNIVOROUS
2LP Vinyl set (CHERRY RED – BREDD822)
+ CHERRY RED公式サイト通販特典のポストカード

チェリー・レッドに直接注文していたビニールは10月21日に届きました。一応、プリオーダー特典のポストカードが付いてました。裏ジャケのデザインですね。レコード盤を取り出す際に、まさか同じレコードが間違って入ってたりして(笑… と思いながら、取り出してみると、、、

冗談だろ〜〜〜!同じ盤!

見事同じレコード盤でした、、、本来はSIDE ONE/TWOとSIDE THREE/FOURであるべきが、どちらもSIDE ONE/TWOでした。まさかとは思い何度見ても同じ盤です(泣 ちなみにランアウトエリアを見ると、手書きエッチング以外にスタンパーの番号(MPOから始まる番号)が見とれますが、SIDE TWOは異なった番号でした。ただしエッチングは同じっぽいです。Discogの情報と照合すると片方の盤は同じで、もう一方は異なっています。エッチングが同じであることからマザーは同じものと推察されます。いずれにしてもこれじゃあ困るので、通販窓口にメールしました。1週間持っても返事なく、催促メールするもなかなか返事なく、ようやく昨日返事がありました。申し訳ない、不足分のディスクを手配します、とのことでした。返事来るまで10日以上かかりましたが、とりあえず送ってくるのを待ちます。これも時間かかりそうだなぁ。来月発売の50周年記念ライブLP3枚組もプリオーダーしてるんですが、これもちょっと不安、、

Hawkwind Light Orchestra CARNIVOROUSリリース

Dave Brock - Hawkwind
来年80歳を迎えるデイヴ・ブロック

ホークウインドのサイドプロジェクトホークウインド ・ライト・オーケストラの新作「カーニヴォラス」の発売予定は10月21日とされていましたが、すでにリリース済みで日本国内にも入荷していますね。今回はディスクユニオンさんが入荷早かったです。私はCDはDUさんで購入、LPはチェリーレッドに直オーダーしましたので、まだ届いていません。チェリーレッドでプリオーダーすると「ポストカードが付く」と掲載されていましたが、いつの間にか「抽選でテストプレスになるかも」に変わってました。どうでもいいんですが。ちなみに次のライブアルバムも同様にプリオーダーの人は抽選でテストプレス当たるかもになってます。

さて内容に関しては、もう聴かれている方もおられると思いますが、安定のホークスサウンドでしたね。当初はブロックさんのソロとして作られ始めたので、彼の趣味が反映されている曲などホークスよりは各曲のテイストが色々と違っていたり、インストルメンタル曲が多かったりですが、2012年のHLO1作目よりはいい感じですね。

レビューはこちら。

HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA / CARNIVOROUS
HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA / CARNIVOROUS (CHERRY RED RECORDS – CDBBRED822)
カバー裏

2020年の新作はCOVID-19に因んだCARNIVOROUS

HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA - CARNIVOROUS
HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA / CARNIVOROUS (CHERRY RED – CDBRED822)

COVID-19により、イベント出演やギグが見送りになっているので、間違いなくレコーディングに勤しんでると思っていましたが、ついにリリースの告知です。HAWKWIND名義ではなく、かつてアルバムをリリースしたことがあるサイドプロジェクトHAWKWIND LIGHT ORCHESTRA(以下HLO)としての10月16日リリースとのこと。昨年の50周年記念ツアーの直後からデイヴ・ブロックはソロ作品の制作を開始、今年に入ってから現ホークウインド のメンバーリチャード・チャドウィックとマーティン・マグナスが制作をサポートして作り上げたとのこと。HLO名義の最初のリリースは2012年で、その時は大雪でステイホーム状態で、メンバーが全員集まれず作ったアルバムでした。今回は新型コロナウイルス渦での制作ということで、ある意味状況が似ているところもあってか、HLO名義を使ったようです。

楽曲は15曲ということで、短尺曲が多そうです。アルバムタイトル「カーニバラス」はコロナウイルスを想起させるタイトルで意味は肉食獣、ベジタリアンであるブロックの食肉に対する否定感とウイルスへの思いが組み合わさった象徴的なタイトル。アナログ盤はLP2枚組。CHERRY REDの通販ではポストカードが付くとのこと。

なおHRH PROGの延期となったブロックのソロステージは10月17〜18日に実施されますので、このアルバムはそれに向けたリリース。来年4月のHRH PROGにはHAWKLORDSの出演が予定されています。

ホークウインド周辺近況

COVID-19の影響で予定していたフェス参加(4月のHRH、8月のBEAUTIFUL DAYS)は延期や中止になっています。7月のRAMBLIN’ MAN FAIRもこの状況ですと中止か。その中で8月下旬に予定していた恒例のバンド主催イベントHAWKFESTについても公式Facebookページで、ファンに意見を聞いていますが、今年は中止にして欲しいという意見が大勢を占めています。その中でライブ配信をしたらどうかという意見もありますが、ブロックのデボンの農場ではネット回線がかなり遅いとのことで実現は難しいようです。

関連アーティストの状況ですが、ニック・ターナーは昨年腰の手術をしたようで、その回復を待つため年初から表立った活動はしていないようです。

アラン・デイヴィは、Cleopatraレコーズから新作に加えての、引き続き過去リリースの音源の再発を続けており、AL CHEMICAL’S LYSERGIC ORCHESTRAシリーズ(2作)に続いて、80年代から宅録していた音源を収録した習作集FOUR TRACK MINDが4枚のアルバムをセットにしてリリース予定。

Alan Davey / Four Track Mind (Purple Pyramid – CLOJ1646)

以前自前のCD-Rで自身のギグなどで販売していたもの。その名の通り4トラックのカセットレコーダーでコツコツ作っていた習作集です。打ち込みドラムマシーンにシンセ類をオーバーダブ、インストや歌入りなどのプライベートなもので、デイヴィのソロが好きな方くらいにしかお勧めできないかも。

さらにサイドプロジェクトのバンドPRE-MEDの過去3枚のアルバムをセットにしてリリース予定。

Hawkestrel Presents Pre-Med (Purple Pyramid – CLO1703)

マルチプレイヤーであるボーカルのダニー・フォルクナーを核としたバンドで、以前VOICEPRINT傘下のHAWKWIND RECORDSからリリースされていました。メタル色の強いスペースロックで、フォルクナーの声がMr.ディブスに似ていますが、ドライブ感のある演奏とオリジナリティで周辺バンドの中ではなかなかの実力だと思います。デイヴィは昨年、新プロジェクトとしてHAWKESTREL名義でアルバムをリリースしましたが、今回のPRE-MEDのリリースにもその名称を使っていますね。

ジェリー・リチャーズ率いるホウクローズですが、昨年10-11月のツアーの模様をレコーディングしたライブアルバムALIVE IN CONCERTを今月29日にリリース予定。

現メンバーのリチャーズ、デイヴ・ピアース、トム・アシュースト、デッド・フレッドの4人にゲストでニック・ターナーが参加したもの。大半がバンドの曲ですがターナーが参加しているので、Master Of The Universe、Brainstorm、ターナーのソロアルバムよりSR-71を収録。昨年リリースされた最新作HEAVEN’S GATEまで参加していた古参のハーヴィー・ベインブリッジですが、このライブアルバムの収録されたツアーには参加していませんでした。その後バンドの公式Facebookページのバンドメンバーにもクレジットがないので脱退したのかもしれません。リーヴスは良いキーボード奏者ですが、ベインブリッジのシンセ類がなくなるとスペイシーさが減ってしまう懸念が出てきますが、どうだろう。ホウクローズのディスコグラフィはこちら。

ジャーナリストのジョー・バンクスの執筆したホークウインドのバイオグラフィ本DAYS OF THE UNDERGROUNDが発売されます。

Joe Banks / Hawkwind: Days of the Underground (STRANGE ATTRACTOR)

昨年からアナウンスされていましたが、遅れに遅れて現在6月発売と告知されています。新しいインタビューがかなり含まれているので、楽しみにしています。通常のペーパーバック(£22.00)に加えて、おまけのついたハードバック版(£50.00)が500部発行されるとのこと。出版元サイトはこちら。

ホークス近況

世界中がコロナウイルスの影響を受けている状況なので、3/28-29にデイヴ・ブロックが出演する予定だったHRH PROGが中止になっています。まだまだ先が見えない状況ですが、一応夏のランブリン・マン・フェアー(7/19)やビューティフル・デイズ(8/21-23)、自前イベントホークフェスト(8/28-30)は今の所予定されていますが、どうなるやら。

今年は1月25日にジャイアンツ・オブ・ロックに出演しており、その時の模様はYoutubeで観る事ができます。メンバーは変わらず、ブロック、チャドウィック、ホーン、マーティンの4人。

また1月6日にドラマーだったマーティン・グリフィンさんが逝去されています。70年代はハーヴィー・ベインブリッジらと共にARCというバンドからSONIC ASSASSINSを経てHAWKLORDSへ。その後81年から82年のRCA時代に参加。その後何度かゲストでステージに立ったこともありました。

ついにエリック・クラプトン、ホークウインド のステージで共演!(11/25ギルドフォード・ギグ)

Hawkwind 50th anniversary tour
Hawkwind 50th anniversary tour with Eric Clapton
ついにステージでの共演を果たした旧友同士

50周年記念ツアーの終盤、11月25日ギルドフォードでの公演のスペシャルゲストはエリック・クラプトンでした。昨年のROAD TO UTOPIAにゲスト参加した曲The Watcherからステージに上がり、そのままアンコールまでずっと演奏に参加したそうです。Youtubeにはそのステージの動画が上がっていますので、紹介します。Golden Voidではクラプトンとブレイクの二人ソロプレイ。ボーカルのサビでは前座のThe Blackheart Orchestraの二人がブロックと一緒に歌ったりしてます。

The Watcher Road To Utopia

Silver Machine

Assault & Battery / Golden Void

Master Of The Universe / Welcome To The Future

Right To Decide