atomhengeレーベル 3CD Box Set  70年代中盤から90年代の入門用に最適な選曲

SPIRIT OF THE AGE -AN ANTHOLOGY 1976-1984(ATOM BOX 3002)

 CHERRY RED RECORDS 傘下、ESOTERIC RECORDINGS レーベルによるホークス関連リリースとして立ち上がった atomhenge から、旧作群の再発にさきがけて、先月リリースされたアンソロジーボックスセット。atomhenge が今回ホークスと契約した該当期間(76〜97年)にリリースされた曲をコンピレーションし、2つのセットとしてリリースされました。来年初頭から、各アルバムが順次リリースされます。

紙ボックスの表紙は、シングル Back On The Street の写真をアレンジしたもの。中には紙スリーブ3つに各1枚CDが入っています。やや厚手のブックレットには、イアン・エイブラハムの76年〜84年までのヒストリーと各収録曲が発表されたアルバムジャケと解説が記載。
76年の ASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC から始まる CHARISMA レーベル期から、79年復活期、80年代初頭のRCA期、中盤のFLICKNIFE期までを網羅。

 注目の未発表テイクはオープニングの Reefer Madness full extended version。中間部のインスト部分が本来はかなり長い演奏だったことが判明。LPアルバム収録時に削ったと思われます。既存テイクでは2コーラス歌われた後、ハウスのシンセソロにニックのサックスソロが絡むプレイに突入しますが、そのサックスソロまでの間にカルバートのコーラスとハウスのソロが延々と続く演奏となっていました。もともとブロックのカッティングギターが特徴的なナンバーですが、この部分が長いことで、反復感が強調されホークスらしさがより印象的なものとなっています。当時シングル発売された KERB CRAWLER のB面 HONKY DORKY はこの部分を抜き出したものと判明。
特に CHARISMA 時代のトラックの音質が向上し、各トラックの分離感、楽器の聞き分けがクリアになっています。

 HAWKLORDS 名義の25 Years は12インチシングルのロングバージョン、その他2曲は曲終盤がアルバムでは次曲のあたまとクロスフェードしていましたが、そこを重ねない編集となっているだけ。Angels Of Death は7インチシングルバージョンでした。
70年代中盤は、こうして改めて聴くと、S.ハウスのフィーチャーが高くサウンドの要だったと感じます。79年の復活ホークスの元気さや LEVITATION の頃のカッコ良さなど、初期とはまた違った魅力に溢れています。
代表曲はすべて網羅されていますので、カルバート期以降未聴な方には入門用として最適なセットかと思います。

DREAM GOES ON: -ANTHOLOGY 1985-1997(ATOM BOX 3003)

THE DREAM GOES ON ANTHOLOGY 1985-1997

続く85年の BLACK SWORD から97年の DISTANT HORIZON までを網羅したセット。この時期の名ライブアルバム LIVE CHRONICLES 以降、レーベルを GWR に移し、引き続きコンスタントにアルバムをリリースしていきますが、90年のS.ハウスの参加、初の女性ボーカルB.ウィシャートの起用など、それなりに新しい試みや、92年からのトリオによる活動などを続けていきます。オープニング曲は比較的威勢のいいナンバーが多いのですが、アルバムがアナログ2枚組リリースが増え、曲数がますます増加。その点でこのセットも選曲はツボを得ていると思います。ALIEN 4 で新メンバー、R.トゥリーを加え、4人編成となり、その後A.デイヴィの脱退、新ギタリスト J.リチャーズが加わるなど、メンバーの出入りが頻繁になってきた頃でした。

EBSレーベルでのリリースまでが、今回の再発シリーズとなっているため、セットもそこまでのセレクトとなっています。こちらは未発曲はないので、この頃を知っているファンには、あまり意味がないかもしれません。

マイケル・ムアコック3rdアルバムリリース
The Entropy Tango & Gloriana Demo Sessions


 近年、上記 atomhenge の ESOTERIC レーベルから1stアルバムが再発された、M. ムアコック&ザ・ディープ・フィックスですが、今月UKのマイナーレーベルから、通算3枚目となるアルバムがリリースされました。80年代に元HIGH TIDE のピート・パヴリとデモを多く録っていたのですが、それらを集めたアルバムとなっています。管理人は、この頃のデモテープを入手していたので、何曲かはすでに聴いていました。バンド編成ではなく、パヴリのチェロやキーボード、ギターのみという編成で、内省的な作風です。まだ今回のアルバムは未入手ですので、届き次第レポートします。

By HawkwindDaze

日本のホークウィンド・ファン・サイトの運営。2000年から同サイトの運営を続けています。